1980年3月、筑摩書房から刊行された石垣りん(1920~2004)の散文集。
目次
Ⅰ 暮しの周辺
- 呑川のほとり
- 通じない?
- いいなあ・いいわねえ
- ぜいたくの重み
- 貧しい食卓
- インスタントラーメン
- 収穫祭
- 玄関先のハカリ
- 街にあかりがついた日
- お便り
- 雨と言葉
- 二月のおみくじ
- 弁護
- 手袋と靴下
- 着る人・つくる人
- 巣立った日の装い
- なぎさ
- 女の手仕事
- 春の土手
- 器量
- くらげ
- 年の暮れ
- 電車の音
- 自分の耳
- いたずら
- 愛車
- 庭
- 長い舌
- やさしさ
- せつなさ
- 彼岸
- コイン・ランドリー
- 灯が消える
- ねむの花
- 七夕
- 夏木立
- 防災の日
- 曼珠沙華
- 教育勒語
- 勤勞感謝
- 冬至
Ⅱ 言葉・読むこと書くこと
- 綴り方
- 自信キノコ
- 先生と詩
- 顧みて、いま――戦後三十年
- 心の不買を――ミス三十歳に
- 写真と詩
- 焔に手をかざして
- 田舎のアンデルセン
- 椅子
- 私と言葉
- 買物籠に
- 言葉のこと
Ⅲ ゆかりの人・人
- 女先生
- バスケットはからっぽ
- 春愁
- 二人の来訪者
- 銀行員の詩集
- 私語
- 岡崎淑郎先生
- 私の感じるユーモア
- つき合いの芽
- 細紐
- 医者と私
- 人のかたち
- 茶飲み話
- 母の子守歌
- 一本のネムの木
- なぎさの穴
- 福田正夫
- かたち
Ⅳ この岸で
- 終着駅
- フリー・ゴー
- 暮れのものさし
- 私はなぜ結婚しないか
- 可決
- 四月の合計
- 夜の海
- こしかた・ゆくすえ
- 写真
- 軍旗祭
- 火になる時
- 深谷
- 赤坂見付
- 双葉と両手
- 「お」の字ぎらい
- 雪
- また来年いらっしゃい
- この岸で
あとがき