2015年4月、ずっと三時から復刊された岡田幸生(1962~)の句集。
これは句集『無伴奏』(そうぶん社出版・一九九六年)の新版である。消したい句もあるが、青いものは青く残すべきだろう。三〇代前半だった。そこかしこが青くまぶしかったのだ。新たに六〇句拾遺し、都合三六〇句とした。私は、拙句が広く伝染することを願っていた。たとえば一○○年後、手を休めて空を仰いだ孤独な農夫をして「秋空ひとりでひろすぎる、なんてね」といわしめるような丈夫なパッケージを夢見ていた。
(「一九年後の後記」より)
目次
NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索