1997年8月、本多企画から刊行された本多寿(1947~)の散文集。
目次
・評論
- 高雅な美しさを湛えて 高森文夫詩集『舷灯』のことなど
- 詩篇『秋と霧島』をめぐって 富松良夫のエロース
- 詩集『鹿の声』雑感 久宗睦子詩集『鹿の声』
- 異界から異界への通路に佇む詩人 佐久間隆史詩集『蝉の手紙』
- ひとすじの水のような 土田晶子詩集『譚―草の径」
- 借景された都市 谷川俊太郎詩集『二十億光年の孤独』ノート
- 奄美と薔薇と『続進一男全詩集』
- 二つの詩 一、フランシス・ジャムの詩について 二、扶川茂/教室詩篇より
- 二人の詩人のこと 一、草野信子 二、柴田三吉
- 恨(ハン)から愛へ 崔龍源詩集『鳥はうたった』
- 詩人本多利通の軌跡
・随筆
- 詩によりそって
- 詩への憧れ/椎の木/聖書との出会い/投稿時代/投稿以前境忠一さんの思い出/シュペルヴィエルとの出会い/杉本春生さんの思い出I/杉本春生さんの思い出II黒
- 岩園を訪ねて
- 白髪痩軀の宇宙乞食
- 酒狂追懐
- 詩を書くということ
- 詩と私
- H氏=平沢貞二郎氏のことなど
- ついに詩の書き方が語れない
- 樹を伐るとき 樹下山房日記I
- 樹木について 樹下山房日記II
- 思いもよらぬなりゆき 樹下山房日記III
- 鑑賞「樹の時代」 伊藤一彦歌集『海号の歌』より 樹下山房日記IV
・果樹園日誌・抄
- 寒梅
- 幸福の尺度
- 春の交響
- 樅の木
- 先生と生徒
- 夏の思い出
- 山頭火の影
- 残酷な月
- 若風呂のこと
- 鬼の話
- 都市の風景
- ことばあそび
- 不安な世紀末
- シルクロード
- 放し飼いの世代
- 初めての韓国
- 列車の旅
- 紙ヒコーキ
- 母性的教育を
- 大人たちへ
- 夏の童話
- 田の草取り
- 少数決
- 秋日雑感
- 夕しぐれ
- 不安な時代
- フィンランドへの旅
- 「ぶたれる」
- 触る
- 天の魚
- 知命
- 痛烈な問い
あとがき