1959年8月、大同書院出版から刊行された松川事件被告家族のルポ。編集委員は、広津和郎、壺井栄、佐多稲子、池田みち子、松田解子、野中和枝。
目次
不撓不屈の闘争の姿・広津和郎
第一部
1
- 身知らず柿
- てんぷく現場へ
- 新聞記事
- その網の目のうちそとで
- 十年のはじめに
2
- 「康子ハイチャ、純ハイチャ」
- 誘拐
- 「人の子をよくも、……」
- にがい液
- ひとすじの糸
- うれい多い日々
3
- 初面会へ
- わすれられない言葉
- まつかなウソのなかで
- 家族会誕生と公判通い
- 「大きな字で」「ほんのチョッピリ」
- シャツ・帚・米につながる母たちのいのちについて
4
- 鶴見で、東京で
- 旅路の初めに
- いのりながら
- 一審判決
5
- とりもどした瞳
- 旅の夜は
- この母たちと子たちの手記
- 赤間のばあちゃまの死と加藤ハルのこと
第二部
6
- 雪あかり
- ちから綱
- 斗いのなかの母・むすこ・むすめ
7
- 斗える!
- この青空の下に
- 旅寝のねがい
8
- 被告の恋と結婚
9
- 息子を待って
- 父の到達
10
- 悲願
- こだま
- 積みゆく勝利
11
- 独立の一軒
- 妻よし子
- 真実のいぶき
- 真実は勝つ
あれから十年・壺井栄
家族たちの想いに寄せて・佐多稲子
思出すままに・池田みち子
経過と感想・松田解子
負いめの意識とともに・野中和枝