2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

しんきろう 加藤治郎歌集

2012年4月、砂子屋書房から刊行された加藤治郎の第8歌集。装幀は倉本修。 本書は『雨の日の回顧展』に続く第八歌集である。二〇〇八年一月から二〇一二年一月にかけて発表した四三七首を収めた。四十八歳から五十二歳の作品である。 Ⅰ部では、早期退職が詠ま…

月時計のパリ 平沢淑子

1984年8月、講談社から刊行された平沢淑子(1939~2017)のエッセイ集。カバー、表紙は著者。 目次 Ⅰ パリの薔薇の季節は、錬金術的なとき Ⅱ 月の女神、聖ディアーヌの贈り物 Ⅲ 五月の詩人 Ⅳ 寺山修司の遊戯的黙示録 Ⅴ 寺山修司 青春のイメージによる断章 キ…

辻村もと子――人と文学 加藤愛夫

1979年8月、いわみざわ文学叢書刊行会から刊行された加藤愛夫(1902~1979)による辻村もと子(1906~1946)の評伝。いわみざわ文学叢書第2集。装幀は宮川美樹。 目次 第一章 原始林 辻村直四郎が買入した土地 志文という地名 随筆「ポプラのある窓」 随筆「…

ほねくだきうた 暮尾淳詩集

1988年6月、青蛾書房から刊行された暮尾淳(1939~)の詩集。装画は五島三子男。 ここに収めたのは、一九七六年から八八年までの作品のうちからの、二八篇である。ほとんどが『コスモス』に発表したものであるが、いくらか手を加えたものもある。 この一二年…

私の墓は 日塔貞子詩集

2006年12月、桜桃花会から再版された日塔貞子(1920~1949)の詩集。底本は1957年発行。監修は安達徹。 日塔貞子の生涯を描いた『雪に燃える花』(安達徹著)を私たち桜桃花会が再版させていただいて六ヶ月あまり経ちました。そのあいだにもふるさとの皆様や県…

めし屋のみ屋のある風景 暮尾淳詩集

1978年6月、青蛾書房から刊行された暮尾淳(1939~)の第1詩集。装画は馬場章。 一九七三年以降の、ぽっぽっと書いてきた二十一篇をあつめて詩集にしました。ほとんどが『コスモス』や『プラタナス』に発表したものですが、今回手を入れたものもあり、それら…

冬の旅・その他の旅 郷原宏詩集

1984年5月、紫陽社から刊行された郷原宏(1942~)の第5詩集。装幀は芦澤泰偉。 本書は『執行猶予』『カナンまで』『風の距離』『探偵』につづく、私の五冊目の詩集である。ここには前詩集刊行後四年半ほどのあいだに、さまざまな理由でさまざまな場所に書い…

カリスマのカシの木 富岡多恵子詩集

1959年9月、飯塚書店から刊行された富岡多恵子(1935~)の第2詩集。装幀は池田満寿夫。 富岡がH賞をもらったとき、その祝賀講演会でぼくは彼女の紹介をやらされた。そのとき、ぼくは彼女と始めて会ったのが前日の事件であること、そしてそのときの彼女とぼ…

返禮 富岡多恵子詩集

1957年10月、山河出版社から刊行された富岡多恵子(1935~)の第1詩集。第8回H氏賞受賞作品。 富岡多惠子さんに、はじめてあったとき、きみの好きな詩人はだれときくと、彼女はたちどころにローレンスですとこたえた。ちょうどチャタレイ問題がやかましかっ…

オウバアキル 三角みづ紀詩集

2004年10月、思潮社から刊行された三角みづ紀の第1詩集。写真は著者。付録栞は、福間健二「魅惑に満ちた苛酷な世界」、池井昌樹「パンドラの函を破って」、井川博年「切り札登場」、田野倉康一「意外に健全である」。第10回中原中也賞受賞作品。 日本語とは…

クワカ ケルル 野木京子詩集

2018年9月、思潮社から刊行された野木京子(1957~)の第5詩集。装幀・組版は稲川方人。 目次 ウラガワノセイカツ 大きな木とどこにもない空 葉脈の時間 声の水面――新井豊美さんへ 傍らの海 木馬 渦のもの 声のひび割れ 紙の扉 境界 貝殻の風 鏡の空と幻獣 …

あたしはあたし 小山弓詩集

1988年12月、思潮社から刊行された小山弓の第4詩集。装幀は高橋弓彦。 目次 金魚のゆめ 砂のうつつ 九月の呼吸 遠い祭り 朝の哲学 鬼胎 風に吹かれて ジーザスクライストアンチヒーロー 実生 しのび泣いて 啖呵 甘ったれて 水族館 らいおん願望 水の刃 春 う…

魂の形について 多田智満子

1981年10月、白水社から刊行された多田智満子(1930~2003)のエッセイ集。装幀は小野絵里。 本書は同人誌『饗宴』(書肆林檎屋刊)の二号から八号まで七回にわたって連載したエッセイに多少の事を加えて、ささやかな一本にまとめたものである。 もとより学問…

祝火 多田智満子詩集

1986年10月、小沢書店から刊行された多田智満子(1930~2003)の第9詩集。 目次 Ⅰ 桃源 螢 初夢 山姥 石臼のある家 谷川の道 水のひと 糸の女 庭の女 月長石の女 祝火 懈怠の島 そらまめ 脳髄の秋 石婚歌 忘れ川のほとりに Ⅱ 不在の町 反覆 蛙 自伝 淵 ライ…

贋の年代記 多田智満子詩集

1971年8月、山梨シルクセンター出版部から刊行された多田智満子(1930~2003)の第5詩集。装幀は野中ユリ。現代女性詩人叢書3。 目次 ・ヘラスあるいは古代 アリアドネ オルペウス オデュッセイア ヒヤシンスの墓 夏の魚 穀霊 エクピローシス以後 ・ロマンス…

鏡の町あるいは眼の森 多田智満子詩集

1968年3月、昭森社から刊行された多田智満子(1930~2003)の第4詩集。装幀は野中ユリ。 目次 眠りの町 道たち 鏡 鏡の町あるいは眼の森 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

薔薇宇宙 多田智満子詩集

1964年3月、昭森社から刊行された多田智満子(1930~2003)の第3詩集。装幀・装画は村上芳正。 目次 ・発端 発端 虹 死んだ太陽 冬 歌 黒 風 唄 夏のはじめとおわりの唄 べつべつにうたわれる朝の唄 祭 太陽がいつぱい ・薔薇宇宙 闇 薔薇 夜の管のなかに 薔…

闘技場 多田智満子詩集

1960年7月、書肆ユリイカから刊行された多田智満子(1930~2003)の第2詩集。 目次 序にかえて Ⅰ 闘技場Ⅰ 闘技場Ⅱ 闘技場Ⅲ 日曜日 映像Ⅰ 映像Ⅱ 映像Ⅲ 死刑執行 朝の花火 葉が枯れて落ちるように 雪の伝説 Ⅱ 船のことば ふたたび船のことば 遠い国の女から 河…

花火 多田智満子詩集

1956年5月、書肆ユリイカから刊行された多田智満子(1930~2003)の第1詩集。 目次 Ⅰ 花火 フーガの技法 黎明 古代の恋 カイロスの唄 城 波 崩壊 挽歌 失業 疲れ この島 夜の雪 行人 嵐のあと ひとつのレンズ パンタ・レイ ドン・ジョヴァンニのレシタティヴ…