2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

歌集 廣島

1954年8月、第二書房から刊行された原爆歌集アンソロジー。編集は『廣島』編集委員会(代表は豊田清史)。写真はイサム・ノグチ「平和大橋」。撮影は稲村豊。 灰燼に生きて八年有半、未だ拭われずしてひしぐもの幾多の声がある。この真実なる<広島の声>を歌…

蚊㡡 武田麟太郎

1940年7月、今日の問題社から刊行された武田麟太郎(1904~1946)の短編小説集。装幀は三雲祥之助。 目次 勝負 幸福 蚊㡡 手紙の女 嘆きつゝ あこがれ 夏雲 舞台裏 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

仮り仮り 木村信子詩集

1985年6月、かど創房から刊行された木村信子(1936~)の第5詩集。第10回現代詩女流賞候補作品。 目次 少し空腹 不幸 陰画郷 神さま ゆかた にぎりめし おさなともだち 銅製の箸 想心賦 花頭痛 歯 女流詩人 雪 わたしという宇宙 銅版画の街 元素賦 髭 おそい…

帆・ランプ・鷗 丸山薫詩集

1981年12月、日本近代文学館から復刊された丸山薫(1899~1974)の第1詩集。底本は1932年12月、第一書房刊。 目次 1 河口 錨 帆の歌 ランプの歌 鷗の歌 ランプと信天翁 曲馬團一景 2 風 砲壘 破片 鶴 弔歌 河 霧 暗い海 街 黄昏 黄昏 黄昏 3 春 春 アシカ…

春扇 榊山潤

1941年4月、新潮社から刊行された榊山潤(1900~1980)の長編小説。装幀は脇田和。 目次 序章 運命の門 白日の街 生活へ 民衆の灯 百日紅 愛情について 飛ぶ鳥 母と秋風 波と花びら 轉がる石 新しき意志 邂逅 師走従來 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオク…

伝言 長谷川雪子詩集

1982年10月、編集工房ノアから刊行された長谷川雪子の第1詩集。装幀は粟津謙太郎。 いつからだろう。 拝啓○○様と手紙を書くように、たどたどしく綴り始めたのは。 誰に伝えたかったのだろう。 遠方(あなた)への届かない手紙。 気づかないうちに、祈りのよ…

異邦そして懐郷 小出眞理詩集

1989年7月、書肆山田から刊行された小出眞理の第3詩集。カバー装画はアレクセイ・シュリツ。 目次 懐郷 1深い夜、船窓をうつ波しぶき 2青いレインコートを着て、 3林檎の実、ミニチュアの実、 4倖せの一瞬h一秒間、そして、 5スープには庭で摘んだ香り…

東京の三十年 田山花袋

1917年6月、博文館から刊行された田山花袋(1872~1930)の随筆集。 目次 その時分 川ぞひの家 読書の声 再び東京へ 憲法発布の日の雪 明治二十年頃 新しい文学の急先鋒 ゾラの小説 紅葉と露伴 紅葉山人を訪ふ 上野の図書館 川ぞひの路 私の最初の翻訳 出発…

死者の書 犬塚堯詩集

1991年11月、思潮社から刊行された犬塚堯(1924~1999)の第4詩集。 目次 物象 理法Ⅰ 理法Ⅱ 火星の秋 地球の上で 星雲と手紙 隕石 地球がある日 ベンチ 落し子 未決 百万日の約束 飢餓 砂の下の会食者 労働と食卓 斧の時代 死後の唄 死者はそこにいる 東単牌…

海もえる 石川逸子詩集

1972年11月、山梨シルクセンター出版部から刊行された石川逸子の第3詩集。装幀は岩沢勝利。現代女性詩人叢書8。 目次 黄色い格子の断章 日常 動物園 窓 市場 海 おしり礼賛 ガラスの血 オートバイ 春がきて K中45分斗争 ひびき 桜咲く 男たち 森 笑 遊園地 …

マッカナソラトビーとんだ 原葵

1984年9月、青弓社から刊行された原葵(1941~)の第3詩集。装幀は鈴木堯。 目次 一章 ぶどう月 1丘の上の馬鹿 2レストラン〈パンプキン〉 3店主高橋猫丸氏 4レストラン〈パンプキン〉の客 5メニュー 6庭師 7日曜日 8ぶどう月 9直立するけもの 10ホテル〈サ…

小さなユリと 黒田三郎詩集

2015年5月、夏葉社から復刊された黒田三郎(1919~1980)の第5詩集。底本は1960年5月、昭森社発行。付録栞は荻原魚雷「詩人のひとりごと」。 目次 美しい日没 月給取り奴 しずかな朝 夕方の三十分 九月の風 顔のなかのひとつ 夕焼け 僕を責めるものあ 洗濯 …

紫野京子作品集 紫野京子

1988年11月、月草舎から刊行された紫野京子(1947~)の作品集。第2詩集『虹と轍』と句集『陽と滴のかけら』で構成される。 私の手許に『薫泉』という一冊の句集があります。「いつか娘に讀ません日記秋燈下」隆子(昭和三十三年)という句を最後に、昭和三十…

滂沱 知念栄喜詩集

1990年9月、図書出版まろうどから刊行された知念栄喜(1920~2005)の第3詩集。イラストは著者、装幀は西岡勉。 目次 1 渚考 土と星 登頂石 土人 野分 岸へ 2 櫻桃 花山天文臺 仄 鞦韆 クヒナの唄 テキスト はしけやし 3 草と小笛 青の騎士/YVES KLEIN …

邪魔にならないこと 森本敏子詩集

1976年10月、再現社から刊行された森本敏子(1930~)の第3詩集。装幀は山田玄。 第二詩集「勾配」を出してから七年すぎ、三冊目の詩集をまとめることにしました。 もっと切り拾て、もっとすっきりしたかたちに、編むべきであったかもしれません。けれども、…

ようこそ 来住野恵子詩集

2016年4月、思潮社から刊行された来住野恵子(1959~)の第4詩集。カバーは北川健次。付録栞は吉田文憲「『約束』を果たすために」、神谷光信「詩の尊厳」。第32回詩歌文学館賞受賞作品。 目次 The maximum output Benedictus 無番号フール るんるん 残留物 …

刻を曳く 後藤みな子

1972年8月、河出書房新社から刊行された後藤みな子(1936~)の短編小説集。表題作は1972年度文藝賞受賞作品、第66回芥川賞候補。「三本の釘の重さ」は第67回芥川賞候補作品。装幀は野中ユリ。 目次 刻を曳く 三本の釘の重さ 炭塵のふる町 あとがき NDLで検…

失語 長嶋南子詩集

1991年5月、青磁社から刊行された長嶋南子(1943~)の第2詩集。装幀は野島芳文。 目次 失語 習性 愛情 真夜中に 重石 潮時 絡まっている 雨降りなので 秋雨 ポカン 居場所 紙魚 佇っている 車内での認識 観られていた 差している 終電車が行ってしまって 猫…

虫類戯画 宇佐美孝二詩集

2005年10月、思潮社から刊行された宇佐美孝二(1954~)の第4詩集。装幀は小山隆司。 前詩集から約八年ぶりのこの詩集は、横井新八さんの個人詩誌「青樹」にほとんどの作品を寄稿したものである。最初に作品を載せていただいたのは一九九三年で、この「虫類…

仮に部屋と呼ばれる詩のバリアント 楢山芙二夫詩集

1988年2月、キリン書房から刊行された楢山芙二夫(1948~)の第3詩集。装幀は高橋昭八郎。 目次 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ Ⅷ Ⅸ Ⅹ ⅩⅠ ⅩⅡ ⅩⅢ ⅩⅣ ⅩⅤ ⅩⅥ ⅩⅦ ⅩⅧ ⅩⅨ ⅩⅩ ⅩⅩⅠ ⅩⅩⅡ ⅩⅩⅢ ⅩⅩⅣ ⅩⅩⅤ ⅩⅩⅥ ⅩⅩⅦ ⅩⅩⅧ ⅩⅩⅨ ⅩⅩⅩ ⅩⅩⅩⅠ ⅩⅩⅩⅡ ⅩⅩⅩⅢ ⅩⅩⅩⅣ ⅩⅩⅩⅤ ⅩⅩⅩⅥ 日本の古本屋で検索ヤフオクで…

黒田三郎詩集 黒田三郎

1958年6月、書肆ユリイカから刊行された黒田三郎(1919~1980)の詩選集。今日の詩人叢書4。 父親が海軍士官だったので、当時軍港であった広島県呉市に生れた。大正八年春である。三歳の時に故郷の鹿児島市に帰り、高等学校を卒えるまで、ここで暮した。 男…

如何なる星の下に 高見順

1940年4月、新潮社から刊行された高見順(1907~1965)の長編小説。装幀は三雲祥之助(1902~1982)。 目次 第一囘 心の樂屋 第二囘 風流お好み燒 第三囘 冬の噴水 第四囘 落魄 第五囘 美帆 第六囘 帽子の下に頭がある 第七囘 日記と註から成る一囘 第八囘 …

稚兒殺し 倉田啓明譎作集 倉田啓明

2003年4月、龜鳴屋から刊行された倉田啓明(1892~?)の作品集。装画は牛島孝。編集は勝井隆則。 目次 序 皆川博子・耽美少年 春雨の寮 若衆歌舞伎 稚兒殺し ・偏奇傾怪 謀叛 吾子を盗む話 人魚の肉 明月草紙 オイロタス ・探偵腐稿 殺人發聲映畫 落ちてゐ…

ヒロシマ連祷 石川逸子詩集

1982年8月、土曜美術社から刊行された石川逸子(1933~)の長編詩。第4詩集。表紙は吉野誠、扉写真は北一明、装幀は加藤幾恵。 広島を始めて訪れ、ヒロシマの心にふれたのは恥しいことに僅か十年足らず前、七五年の夏であった。戦後三十年の歳月が流れている…

広島巡礼 亀沢深雪

1984年8月、新地書房から刊行された亀沢深雪の短編小説集。カバーは丸木位里・丸木俊「原爆の図」、装幀は秋山法子。 目次 広島巡礼 流灯 長崎望郷 遠い道 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ヒロシマの原風景を抱いて 栗原貞子

1975年7月、未来社から刊行された栗原貞子のエッセイ集。装幀は入野正男。 目次 1 原水禁運動の再生を求めて 犯された街 原水禁運動の再生をもとめて――被爆二十三年目の夏 2 慰霊碑に迫る黒い影 未来への入り口 特殊化される被爆体験 重く沈むヒロシマの心…

夕凪の街と人と 大田洋子

1978年7月、三一書房から復刊された大田洋子(1906~1963)の長編小説。カバーはレオナルド・ダ・ビンチ習作12513。 広島市は早くから、原爆の傷あと、”原爆スラム”旧輜重隊跡の戦災者住宅をとりこわし、基町再開発に着手しておりました。この基町一帯は、中…

原爆第一號平和への祈り 広島悲歌 細田民樹

1950年8月、世界社から刊行された細田民樹(1892~1972)の長編小説。装幀は近藤浩一路。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

屍の街 大田洋子

1950年5月、冬芽書房から刊行された大田洋子(1906~1963)の長編小説。無削除版。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

一莖の葦 山本和夫

1940年10月、河出書房から刊行された山本和夫(1907~1996)の短編小説集。 目次 亞熱帶の女 霙れる驛 岳州揷話 花の記録 天才の死 戰病兵 新しい人 銀杏樹 親友を探す男 初秋の書 少年 炭燒く人 後記 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索