2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

雑文集 小川町界隈 小川茂久

1996年10月、私家版として刊行された小川茂久の随筆集。編集は井上朗、装幀は山崎登。 目次 ・よもやま話 文芸科のころ 豆と句と 四方山話 ヒラメ 「駿河台文学」 発行とその後 仏文学専攻 ・挨拶 あいさつ 乾杯 追憶 木村さんへ 閉会の辞 ・点鬼簿 追想 都…

罪な女 藤原審爾

1958年1月、森脇文庫から刊行された藤原審爾(1921~1984)の短編小説集。装幀は川島勝。藤原審爾作品集5。 目次 恋愛神話 乳首 薊のお綱の歩いた道 罪な女 危険な時間 愛は海より深く 悩めるロワン 遠い人 気まぐれな人 解説 十返肇 NDLで検索Amazonで検索…

詩人吉原幸子 愛について

2023年6月、平凡社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の入門ムック。編集はコロナ・ブックス編集部。装幀は椋本完二郎。コロナ・ブックス230。 目次 <巻頭詩> まるのままの魂 谷川俊太郎 第1章 詩人・吉原幸子ができるまで 第2章 詩集より 幼年連祷 夏の…

オウリィと呼ばれたころ 終戦をはさんだ自伝物語 佐藤さとる

2014年10月、理論社から刊行された童話作家・佐藤さとる(1928~2017)の自伝。編集は岸井美恵子。装画は著者、装幀はモリサキデザイン。 目次 序章 一 生い立ち 二 別れ 第一章 一 卒業式 二 仮入所式と精密検診 三 横浜大空襲 第二章 一 母の決断 二 倶楽…

仮眠の住処 利岡正人詩集

2010年7月、七月堂から刊行された利岡正人(1976~)の第4詩集。著者は高知県生まれ。 目次 午後の刻限 夜を脱す 怒号の界隈 真夜中の掃除夫 夜と朝の道連れ 即興の王 風のあてど 目には目を 眠りの授業 持ち越されるもの 夢の外れ 鳥の営み 蝟集物 NDLで検…

開かれた眠り 利岡正人詩集

2020年3月、ふらんす堂から刊行された利岡正人(1976~)の詩集。装幀は和兎。著者は高知県生まれ。 目次 閉ざされた時の中で 剥き出しの地 立ち会うとき 真夜中に 枯渇した川 その先にも うちの猫 無について 一日の影 空咳 内部の危うさ 帰り道 苛まれる家…

歳月、失われた蕾の真実 吉野令子詩集

2003年12月、思潮社から刊行された吉野令子の詩集。第37回日本詩人クラブ賞受賞作品。 『秋分線 ritornello』から八年を経てここにようやく『歳月、失われた蕾の真実』を上梓する。この本に存在するのはその間の歴史的現実とのたたかい。振り返ると、じりじ…

もっと愛を 吉井亞彦詩集

1964年9月、私家版として刊行された吉井亞彦(1944~)の第1詩集。著者は旧満州生れ。刊行時の職業は早稲田大学文学部学生、住所は京都市東山区。 目次 いまだ来ぬもの はつこひを唄えば 生命人(いのちびと)をうたう バラード 虹の幻映 夢で会ふひと 最後…

掃除男 たなかよしゆき詩集

1990年4月、詩画工房から刊行されたたなかよしゆき(1950~)の第4詩集。装画は灰掛博。著者は大阪府河内長野市生れ、刊行時の住所は奈良県大和高田市。 「掃除男』はわたしの第四詩集です。 この数年、わたしは短い詩ばかりを書いています。詩というものは…

野草の露 島征三

1970年4月、創思社から刊行された島征三(1909~?)の短編小説集。装幀は前川直。 はじめにだした作品集は昭和十二年のことで、これで二冊目になる。本をだすということは、たいへんな仕事だと思う。その間、共同執筆でまとめられた本や中学生向きのものを…

民族と人間とサラム 丁章詩集

1998年10月、新幹社から刊行された丁章(チョン・ジャン、1968~)の詩集。著者は京都市生れ、刊行時の住所は大阪府東大阪市。 目次 空想主義的人間へ 前提 この時代の民族 新世紀の民族 陥穽 子は親もとからあの森へと消えていった 国籍 サラムの顔 拒絶す…

金石淳彦歌集 金石淳彦

1960年8月、白玉書房から刊行された金石淳彦の遺稿歌集。 目次 序 (土屋文明) 昭和五年 (八首) 昭和七年 (六首) 昭和八年 (十五首) 昭和九年 (九首) 昭和十年 (六首) 昭和十一年 (六首) 昭和十二年 (三首) 昭和十三年 (十九首) 昭和十四年…

上と下 宇能鴻一郎

1977年7月、読売新聞社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の官能小説。装画は鈴木正。 目次 ・予備校生 露出症? 立ってます のどがカラカラ もう一度 落しもの ウヌボレ亭主 フガフガ 早く早く 昇進するかも ・応援団員 青木君 ウフフ ペタリ 浣腸やねん …

森の家の巫女 高群逸枝 西川祐子

1982年3月、新潮社から刊行された西川祐子(1937~)による高群逸枝(1894~1964)の評伝。装画は杉全直。 目次 序章 甘やかな森をたずねて 森の家 一九三一年の分割線 一九四五年八月十五日 第一章 火の国 夢みる才能 手づくりの文集 言語能力 天才か老成か…

春のゆうれい 新井頴子詩集

1994年6月、風狂舎から刊行された新井頴子(1947~2013)の詩集。題字は真下章、表紙絵、装画は著者。刊行時の著者の住所は富岡市。 目次 ・第一場 バス停で パーティー 庭にはブドウが 世渡り ララバイ 返事 ころもがえ お願い トリ 落としぶた 春のゆうれ…

料理小説集 吉田静代編

1995年9月、ゾーオン社から復刻された料理小説アンソロジー。編者は吉田静代(1891~1992)。元版は三陽堂書店から1918年に刊行。 目次 ・春の部 凄絶 渡邉霞亭 鯔網 近松秋江 お雪 泉鏡花 耽溺 小栗風葉 伊勢路 泉鏡花 ひなまつり 小栗風葉 日暮れがた 鈴木…

冬の蜂 那珂孝平

1981年12月、田畑書店から刊行された那珂孝平(1904~1989)の短編小説集。 目次 ある死ある生 武田麟太郎回想――-アンダンテ・カンタービレ 戦中挿話 山手線風景 天地開闢 冬の蜂 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

氷と霧 火野葦平

1957年3月、宝文館から刊行された火野葦平(1907~1960)の短編小説集。装幀は向井潤吉。 目次 氷と霧 真珠湾鬼譚 白晝の市街戦 特別鈍行列車 阿修羅 兵隊文楽 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

愛の伝説 妻へ=獄中より ナジム・ヒクメット 堀内弘子・村上節子訳

1955年12月、和光社から刊行されたナーズム・ヒクメット(1902~1963)の戯曲と詩。翻訳は堀内弘子と村上節子。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

地志 小山和郎詩集

1976年9月、風書房から刊行された小山和郎(1932~2011)の詩集。きり絵は岡田利作。NEW POETRY COLLECTION 4。著者は群馬県佐波郡伊勢崎町生れ、刊行時の住所は伊勢崎市。 目次 ・嘘譚 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ Ⅷ Ⅸ Ⅹ Ⅺ ・河のほとりから 風 旗 犬 門 窓 姉妹 別れ ま…

洋楽器による能楽 小野連司詩集

1976年7月、大和工房から刊行された小野連司(1918~1978)の詩集。著者自装。刊行時の住所は北海道亀田郡七飯町国立療養所。 目次 ・序 入 函館港 開港百年祭 藤江雁追悼 竹似草 蛇娘 雁風呂 太洋彷徨 活けフグ 冷凍魚 地球 十勝沖地面 空中の人 地中の人 …

一度見たものは 菊池唯子詩集

1999年10月、花神社から刊行された菊池唯子の第2詩集。著者は盛岡市育ち。刊行時の職業は中学校教員、住所は盛岡市。 十月に生まれたせいか、一番好きな季節は、と問われれば「秋」と答える。例年になく暑さが続いた今年は、秋の訪れがひときわうれしい。そ…

東京風信 木野工

1994年10月、南風社から刊行された木野工(1920~2008)のエッセイ集。装幀は橋谷五郎。 目次 風を見る人 伊集院静 Ⅰ世事風信 東京バンビ物語 森田たまを送る会 スター 総括・三島由紀夫の死 『盗』三題 『失神の告白』 五億円の記念式典 南里文雄を聴く ゴ…

彩鳳の夢 台湾現代小説選Ⅰ 松永正義ほか訳

1984年4月、研文出版(山本書店出版部)から刊行された台湾アンソロジー小説集。翻訳は松永正義、中村ふじゑ、林正子、田中宏、横川正明、宇野利玄。カバーは宮川政己。研文選書20。 目次 市井伝奇 洪醒夫 中村ふじゑ、林正子訳 冬の夜 白先勇 松永正義訳 村…

終戦の賠償 台湾現代小説選Ⅱ 若林正丈・陳正醍訳

1984年7月、研文出版(山本書店出版部)から刊行された台湾アンソロジー小説集。翻訳は若林正丈と陳正醍。カバーは宮川政己。研文選書21。 目次 終戦の賠償 李双沢 陳正醍訳 笙仔(シンア)と貴仔(クイア)の物語――打牛湳村 宋沢莱 若林正丈訳 「台湾文学」…

鳥になった男 台湾現代小説選Ⅳ 中村ふじゑ・坂本志げ子訳

1988年3月、研文出版(山本書店出版部)から刊行された台湾アンソロジー小説集。翻訳は中村ふじゑと坂本志げ子。カバーは宮川政己。研文選書74。 目次 鳥になった男 呉錦発 中村ふじゑ訳 放生 黄春明 中村ふじゑ訳 頼索氏の困惑 黄凡 中村ふじゑ 学校をサボ…

台湾抗日小説選 陳逸雄訳

1988年12月、研文出版(山本書店出版部)から刊行された台湾アンソロジー小説集。翻訳は陳逸雄(1929~)。研文選書41。題字は著者、デザインは宮川政己。 目次 まえがき ・頼懶雲 秤 豊作 事を惹き起こして ・陳虚谷 無実を晴らす由もなく 故郷に錦を飾る …

三本足の馬 台湾現代小説選Ⅲ 松永正義ほか訳

1985年4月、研文出版(山本書店出版部)から刊行された台湾アンソロジー小説集。翻訳は松永正義(1949~)、中村ふじゑ(1934~)、岡崎郁子(1949~)。カバーは宮川政己。研文選書23。 目次 三本足の馬 鄭清文 中村ふじゑ訳 小説 李喬 松永正義訳 山道 陳…

台湾現代詩集 北原政吉編

1979年2月、もぐら書房から刊行された台湾アンソロジー詩集。編集は北原政吉(1908~2005)。 台湾現代詩集という題名にちなんで、はじめにちょっと述べさせていただきましょう。 ご承知の通り台湾は海島です。台湾という呼び名は地域の名称です。 またここ…

樹の声・鳥の歌 川崎彰彦 たなかよしゆき

1991年8月、すみれ通信舎から刊行された川崎彰彦(1933~2010)とたなかよしゆき(1950~)の往復書簡エッセイ集。装幀装画は粟津謙太郎。 「トラック日本」編集部の宇多さんから、自然にまつわる往復書簡形式のエッセイ連載という企画がもちこまれたとき、…