1957年6月、的場書房から観光された友竹辰の詩集。写真は今井ヒサエ、装幀は著者と北川幸比古。著者は福山市生まれの声楽家。刊行時の住所は港区麻布笄町。
目次
・少年時
- 愛
- 骨
- 港
- 質問
- 河口
- 月光
- 少年時
- 去んだ神
・食事について
- 食事について
- 歌唱について
- 船について
- 期待について
・純粹な歌
- 第一歌
- 第三歌
- 第五歌
・三つの場所から
- 谷間にて
- 室内にて
- 家にて
・聲の四つの歌
- 聲の朝の歌
- 聲の晝の歌
- 聲の黃昏の歌
- 聲の夜の歌
- 櫂の時代
・冬
- さすらい人
- 十月の愛の歌
- 海邊にて
- 戀歌 搖籃歌 それから鎭魂歌
- 戀歌
- 搖籃歌
- 鎭魂歌
・愛の五つの時
- いくども その名を呼ぼうとした
- 氣づかわしく しかし音もたてないで
- このこころに何がおこつたと云うのだろう
- 黃昏はうすぐらい器物
- その時ふたりは死のなかへ步みいるのだ
・散文詩
- 狩獵
- 歸趨
- 戀人
・テセウス
- プロロゴス
- ダイタロス
解題 谷川俊太郞
記録 友竹正則