2001年11月、不識書院から刊行された石井辰彦の第4歌集。装幀は加藤光太郎。
これは著者の『』(深夜叢書社、一九八二年)、『墓』(七月堂、一九八九年)、『バスハウス』(書肆山田、一九九四年)につづく、四冊目の短歌作品集である。一九九三年から二〇〇一年にわたって発表した作品を集成した。ただし、事情があって発表できなかった連作を含み、また、上記期間中に発表した作品であっても、『バスハウス』に収めた作品群、および将来一冊の書物として別途上梓する予定の規模の大きい連作短歌の先行発表分は、これらを除外してある。(「若干の解説」より)
目次
- 海の空虚
- 冬のお話
- 犬二匹ま
- シーザーの死に立ち会って
- 詩集の余白
- 死者に罵られて
- 母語の詩歌。あるいは、コーカサスバイソンはなぜ絶滅したか
- 五番街を折返す
- 翡翠の墓
- Dante Park, Manhattan
- We Two Boys Together Clinging
- 弟の父
- 北極星のきらめくところ
- 風景の中へ船出して
若干の解説