2018-03-07から1日間の記事一覧

姉の筆端 河津聖恵詩集

1987年9月、思潮社から刊行された河津聖恵の第1詩集。 詩を書く時の張られる感じが好きだ。 自分が日常の言葉で満たされないのは、無数の他人へ繋がりたいという欲求があるからだと思う。それは言葉からもやがて逸れていくカーヴかもしれない。詩という無形…

青果祭 小池昌代詩集

1991年3月、思潮社から刊行された小池昌代の第2詩集。第6回現代詩ラ・メール新人賞受賞作品。ラ・メール選書8。 朝霞という土地に移り住んで半年。朝、突拍子もなく早く目が覚めて、マンションの窓から朝焼けを見た。 これは私の二冊目の詩集です。 詩を書く…

埋もれ詩の焔(ほむ)ら 江間章子

1985年10月、講談社から刊行された江間章子による回想録。装幀は前川直。 目次 Ⅰ 華麗なる回想・左川ちか Ⅱ 左川ちか以後 Ⅲ 饒正太郎・伊藤昌子 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

5分前 田村隆一詩集

1982年6月、中央公論社から刊行された田村隆一の詩集。装幀は生野一樹。 目次 暁の死線 雑事 歯 島 猫町 螺旋状の断崖 ぼくはまだ砂漠を歩いたことがない 眠れ 緑色の観念形態 もう一つの世界 指と手 レインコート その後のレインコート レインコートが出て…

白昼 三井葉子詩集

1964年12月、龍詩社から刊行された三井葉子(1936~2014)の第1詩集。装幀は喜谷繁暉。龍series第6巻。 目次 供花 赤や黄になれ 雨 なきごえ 花嫁 十五夜 五月 まるで自由のように 八百屋お七 白昼 蝶々 恋着 こがね虫哀歌 星 朝 肢 自在にうごきまわる垣が…

スバらしきバス 平田俊子

2013年7月、幻戯書房から刊行された平田俊子(1955~)の書下ろしエッセイ集。 目次 森にいく 三つの席 よろける 雨上がりのバスは 四丁目から四谷へ 図書館まで 思い出経由、美容院いき こんな偶然 浮き沈み 明暗ある道 王子様に会いに 天神まで 島部分 う…

蘇生 徳田秋聲

1926年11月、新潮社から刊行された徳田秋聲(1872~1943)の長篇小説。装幀は小寺健吉。大阪毎日新聞連載。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

七月の鏡 鍋島幹夫詩集

1998年10月、思潮社から刊行された鍋島幹夫の詩集。装幀は吉野史門、装画は合田ノブヨ。第49回H氏賞受賞作品。栞は高橋睦郎「詩の将来のために」。 目次 七月の鏡 あの日 うたと眠り まばたき 皮膚の空 水門 ぼくは あのそら チューリップのはやし なつやす…

箱入豹 井坂洋子詩集

2003年7月、思潮社から刊行された井坂洋子(1949~)の詩集。写真は森山大道。第41回藤村記念歴程賞受賞作品。 目次 返歌 永訣の朝 狒狒 雪原の火 だれか、 夏に逝く人 草を踏み 空聞 血流 カッパ 瞼 父の音 黒い循環 ビーダマ屋 花豆 力士没落 濡れた針 ま…

MOBILE・愛 鈴木ユリイカ詩集

1985年5月、思潮社から刊行された鈴木ユリイカの第2詩集。装画は大崎安子。第1回現代詩ラ・メール新人賞受賞作品。ラ・メール選書1。栞は谷川俊太郎による「33の質問」。 目次 Ⅰ 生きている月 嘆きの木の歌 音楽 顔 鐘が鳴り終ったら…… キューブ・美しい男の…

手賀沼の遺産 城侑詩集

1997年5月、詩人会議出版から刊行された城侑の第9詩集。写真は斎藤とよ子、装幀は近野十志夫。 目次 栄橋に立ち ハシバミの林の中で 徳満寺界隈 朝早く こわい絵 筑波の絵馬 首なし地蔵 巨大な松の木 雉子が鳴く 手賀沼の遺産 手 快挙 ゴッホの絵 杉の巨木 …

回想の早稲田界隈 正木啓二

1989年9月、東京出版センターから刊行された正木啓二(1918~)の回想録。 昭和十年代は文運を高めた時代だった。戦時下の、抑圧され拘束多かったわが青春時代の道のべにも、名を知らぬ花々が咲き誇っているのを見ることができた。遠い日の、文芸の花の在り…

花と鉄塔 上田静栄詩集

1963年1月、思潮社から刊行された上田静栄の第4詩集。 詩を書きつづけることのひとつの意味は、人間の絶え尽きることのない声をこだまさせることによって、つねに『人間』という自覚をひとびとに強制することにあります。そして、詩を書くという行為が、おお…

藁科、その他――旅、たちくらみ 小長谷清実詩集

1997年8月、書肆山田から刊行された小長谷清実(1936~2017)の第10詩集。 目次 藁科 春野 十日町 塩谷 久慈 人吉 尾道 水海道 真鶴 相川 嵯峨野 大江 倉吉 余目 鞍馬 名張 古河 鬼石 宿毛 NDLで検索Amazonで検索

わが街 朝倉勇詩集

1964年12月、歴程社から刊行された朝倉勇の第2詩集。創英は山下勇三。 目次 序にかえて/金井直 Ⅰ 不安な毎日 墓 陳腐な風景 拒む 橋の上で わが街 拒む 春 夢と仏 ある旅 ある夏 信じられない街の様子 木の伝説 いくじのない「時」 午後二時の裂けた天の下に…

夜のくだもの 新井豊美詩集

1992年10月、思潮社から刊行された新井豊美(1935~2012)の第3詩集。第23回高見順賞受賞作品。装画は浅川洋。附録栞は粟津則雄「生き生きとした均衡」。 こどものころ歌うことが好きで、思いつくままの言葉にでたらめな節をつけた幼ない「ひとり歌」を、誰…

われらを生かしめる者はどこか 稲川方人詩集

1986年8月、青土社から刊行された稲川方人の第4詩集。 目次 ⅰ (あれは亡霊が桑の葉の匂いをかぐころ) (上流へそれよりも上流へ) (みどりの水にうきあがるころ) (たましいの乳母車が十五) (三百の火を三百の雫で消しながら) (麦芽のころ) ⅱ(川、流レツヅケマ…

他人の芝生の中で 菊地徹子詩集

1974年6月、詩学社から刊行された菊地徹子の第1詩集。装幀は渡辺みえこ。跋文は菅原克己。 目次 他人の芝生の中で 湖にて 宵祭り サルビア あなたは死者だ 土龍 湖 あそこを通って くらし 薔薇を買う 皿 薔薇 歌 ゴンよ ひととき 問い 日本の古本屋で検索ヤ…

眼の海 辺見庸詩集

2011年11月、毎日新聞社から刊行された辺見庸(1944~)の第2詩集。第42回高見順賞受賞作品。 目次Ⅰ眼の海 水のなかから水のなかへ ささげる花 眼のおくの海――きたるべきことば どれかひとつだけ教えてほしい ナイフ探して海の底へ 水―声―反照 水の階段 こう…

眼の伝説 阿部岩夫詩集

1979年10月、国文社から刊行された阿部岩夫(1934~2009)の第2詩集。装画は加賀美勣、装幀は三嶋典東。 この詩集は、第一詩集『朝の伝説』以降、一九七六年から一九七九年 までのあいだに書いた作品から選び構成しました。 これらの作品は、みな自画像のよ…

悪霊 粕谷栄市詩集

1989年8月、思潮社から刊行された粕谷栄市の第3詩集。装幀は間村俊一、装画は作場知生。第27回藤村記念歴程賞受賞作品。 詩集『悪霊』は、『世界の構造』(一九七一年)「副身」(一九七六年、現代詩文庫)に次ぐ、私の三番目の詩集である。独立して刊行されるこ…

生野幸吉詩集(1946~1964)

1966年1月、思潮社から刊行された生野幸吉(1924~1991)の第2詩集。高村光太郎賞受賞作品。 詩を書きはじめてから足かけ二十年目に第二詩集が出ることになった。いわばボールを持ちすぎる気味のあるわたしが、にわかに心動いてこの集をまとめることができた…

VIKING選集Ⅰ 兵庫県地下文脈大系(1)

1998年9月、風来舎から刊行されたVIKING同人のアンソロジー。編者は廣重聰、黒住格、伊原英夫。カバー装画は平田達哉。 目次 富士正晴篇 幻の島 東都文士訪問日記 松本光明篇 正月不祥 川野彰子篇 珊瑚礁の歌(遺稿) 竹内和夫篇 孵化 島京子篇 ぼくのジャジャ…

珊瑚 半田義之

1945年7月、新太陽社から刊行された半田義之の短編小説集。装幀は霜野二一彦。 目次 珊瑚 ラバウルの神々 ラバウルの山河 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索