1981年6月、私家版として刊行された佐々木安美(1952~)の第1詩集。
初めて詩集をだすことにした。一九七六年の「石」から、一九八〇年の「自由」までを収録した。年代は無視して再構成した。大きく分類すると、いくつかの傾向を見いだせるが、あえて明確に分けることはしなかった。自分の中のいくつかの要素は、ひとつひとつ分離したものではなく、相互に照らし合い、傷付け合い、混ざり合って私自身を決定していると思ったからだ。
(「あとがき」より)
目次
- 粉雪
- 最上川
- いにしえ
- ごんべ様
- 兄
- 祖母の死
- ちょすけあば
- 犬鍋
- ねんねこ検査
- ぼくの守護神
- 煎餅屋
- 棒杭
- 快晴
- 忘郷
- 湿原
- 下水道
- 一本の杭
- 糸を巻く
- 海へ
- 自由
- それから
- 啓示
あとがき