1990年1月、私家版として刊行された鍵谷幸信(1930~1989)の遺稿随筆集。一周忌に制作された。「世界日報」連載。編集は鍵谷泰子。
目次
- エリオットも花粉症?
- 詩書の指南役との出会い
- 三好達治の怒り
- マン・レイの詩情
- ケージの笑い
- 犀星のいる庭
- サティを聴いた五月
- 北園克衛を偲んで
- ポポイの人、西脇順三郎
- 孤高の詩人・吉田一穂
- 安西均氏の文章
- パウンド生誕百年
- 眩ゆい瀧口修造展
- 音楽もポエジーで
- 典雅な詩人・窪田般彌
- 本から離れる
- 中桐さん没後一年
- アール・ヴィヴァン
- 正確で曖昧な藤富保男
- 「パタソン」で過した夏
- 神谷郁代を聴いた秋の夜
- 新川和江さんの円熟
- 三日会の再会
- ジャズ喫茶の詩情はどこへ
- ウィリアムズ再び
- 声を立てず笑う佐藤春夫
- なつかしい森谷均さん
- 西脇順三郎の秋
- 石鹸のポエジー
- 銀座から晴海を歩く
- サティ、ケージ礼讃
- 初冬の坂道
- 酒仙・田村隆一
- デュシャンの葉巻
- ベートーヴェン嫌い
- ピアニストP嬢と会った
- 読み初め
- 中也信仰
- 10年前の詩話
- 本屋の哀愁と滑稽
- 初春の散歩
- 植草さんと歩いた
- ラスト・リサイタル