朝 朝倉勇詩集

 2021年5月、書肆山田から刊行された朝倉勇(1931~)の第14詩集。装幀は亜令。付録栞は「確かな朝」(高橋順子)。)

 

 一九七六年(昭和五十一年)から二○二一年(令和三年)まで続けた年賀状の「朝」の詩をまとめました。
 目が覚めると朝が来ていた。私は朝が大好きです。オーイ朝よ、どうしてそんなに早く目覚めることが出来るんか。私はねぼうだから、とても君のように早く目覚めることが出来ません。だから、私は、朝よありがとう、と言って一日をはじめてきました。
 朝は毎日、光を呼び出してくれるので、私は感激して「朝」の詩を年賀状に書こうと思いました。そして今年まで続けてきましたが、九十歳となり「朝」の詩を書くのがむずかしくなりました。
 草野心平さんが「朝倉君、詩は若いときでないと書けない」と言っておられたことばを思い出します。
(「覚え書き」より)

 


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