2000年3月、思潮社から刊行された武田文章(1933-1998)の詩集。小説家・武田麟太郎(1904~1946)の長男。編者は『武田文章詩集』刊行会。刊行委員は川西健介、坂上弘、鈴木啓介、関口篤、武田頴介、中堂高志、小田久郎。
目次
・『記憶のなかの森』
- まじりあう声
- 遠い森が見える
- 見えない星座
- 死者たち
- 死者たちの場所からは
- 声
- 一本の苗木
- 目をとじると
- ぼくは生きる
- 子供たちの夜
- 夜明けのために
- 世界を持つ
- あとがき
・一九五四年四月~一九五九年十月
- 春
- (ぼくが親しくし過ぎると)
- 夜
- 燃える砂を……
- 一本の樹を選ぶ
- 予感
- ぼくらのなかの死者
- 誕生
- 空1
- 空2
- 夏の経験
- 寓話1
- 寓話2
- 疎開地で
- あの戦争が……
- 四月
- ミステリ・タイム
- 部屋
- 恐怖
・一九六〇年一月~一九六五年十一月
- 感情教育
- 強制収容所の夢1
- (振りかえればいつも)
- 強制収容所の夢2
- マイン・カンプ
- Who?
- (きみたちのために世界はあるのだと)
- ソネット
- (梢の小鳥 まぶたのまたたき)
- 幻影とむち
- 手拍子のための唄
- 男色家の夢
- 逆行
- 映像の教訓
- その頃、ぼくらは、……。
- 吊橋
- 過去あるいは未来1
- 過去あるいは未来2
- 反革命
- 異形
・一九七〇年十一月~一九七八年七月
- みどりのなかに……
- 悪い夢
- 五月
- 足音
- 同心円
- 殺しやの歌
- (日没という言葉がある)
高見順の転向
武田文章略年譜