2022-01-01から1年間の記事一覧

いもうと 小山和郎詩集

1991年9月。紙鳶社から刊行された小山和郎(1932~2011)の第3詩集。付録栞は岸本マチ子「小山和郎さんのこと」、小山鉄郎「『いもうと』と四世帯十一人同居の家」。著者は伊勢崎市生まれ、刊行時の住所は伊勢崎市。 目次 蛇足 おせっかい 唄Ⅱ 唄Ⅲ ともだち …

飢餓海峡 水上勉

1963年9月、朝日新聞社から刊行された水上勉の長編小説。装幀・装画は永田力。 目次 序章 遭難 第一章 発端 第二章 釈放者 第三章 廃港 第四章 湯野川 第五章 消えた舟 第六章 岩幌と函館の間 第七章 黒い家 第八章 下北の女達 第九章 富貴屋にて 第十章 破…

やさしい声 谷原幸子

1975年12月、椎の実書房から刊行された谷原幸子の短編小説集。 目次 昼の花火 冬の駅 序曲 鬼は内 やさしい声 跋 松原新一あとがき 関連リンク書評空間:『八十二歳のガールフレンド』山田稔(編集工房ノア) NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオク…

欧米の隅々 市河晴子紀行文集 高遠弘美編

2022年10月、素粒社から刊行された市河晴子(1896~1943)の紀行文集。編集は高遠弘美。ブックデザインは重実生哉。 目次 はじめに 高遠弘美 ・欧米の隅々 初春の支那 黄海にて 哈達門(ハーターメン)の朝市 排日瞥見 食べ物 万里の長城 ロシヤを横切る シ…

赤い電話器 與田準一

1951年7月、西荻書店から刊行された與田準一の児童小説。装幀挿絵は山下大五郎。 目次 カンガルー ボールをおくる人 高原の花 貝になった星 花火と星 かんのんさまとろくちゃん チエコのゆめ サルスベリ 手まり歌 箱のなかのゆめ 人間のシッポ あるマンガ映…

アメリカ・その他の旅 諏訪優詩集

1973年7月、NOVAKAST PRESSから刊行された諏訪優(1929~1992)の詩集。 一九六七年に詩集『精霊の森』(思潮社)を出して以後、詩集を一冊もまとめることなくすぎてしまった。 詩集を出すことばかではないが、いささか怠慢であったことへの自省もなくはない。…

清水正一詩集 1946~1979

1979年10月、編集工房ノアから刊行された清水正一(1913~1985)の第1詩集。装幀は粟津謙太郎。付録栞は、足立巻一「詩とカマボコ」、杉山平一「清水正一と左岸」、福中都生子「清水さんのまなざし」、森上多郎「庶民の詩」。著者は三重県上野町生まれ、刊行…

十二の星 世界童話集 上級 鈴木三重吉 

1948年12月、東西社から刊行された世界童話集。編集は鈴木三重吉。装幀は恩地孝四郎、挿画は深澤省三。 目次 かるたの王樣…(デンマーク) 十二の星…(ユダヤ民話) せむしのハッサン…(アラビヤ民話) 王ハリスチャンドラ…(インド傳說) 星の女…(イギリス民話) か…

エウメスヴィル あるアナークの手記 エルンスト・ユンガー 田尻三千夫訳

2020年3月、月曜社から刊行されたエルンスト・ユンガー(1895~1998)の長編小説。翻訳は田尻三千夫(1948~)。装幀は大友哲郎。ドイツ語版は1977年刊行。叢書・エクリチュールの冒険。 目次 師たち 限定と安全 ナイトバー・メモ カスバの一日 町での一日 …

元町館 藤原義信詩集

1979年11月、榛の木社から刊行された藤原義信の詩集。装幀は佐野由生。著者は菅原克己主宰サークルPの会員。 藤原さんの詩は平明である。むずかしい言葉や意味は一つもない。これほどむずかしくない詩集は珍しいと言ってもいいくらいで、彼は笑いながら、ど…

世界名作物語 たから島 高垣眸

1948年5月、大日本雄辯会講談社から刊行されたスティーヴンソンの児童小説。翻案は高垣眸(1898~1983)。装幀挿絵は松田穰。 目次 第一編 フリント船長の海図 深夜の上陸 フリント船長の毒手 船が見えるッ! いつせい射擊と擲彈 フリント船長の死 第二編 老…

清潔な獣 長田典子詩集

2010年10月、砂子屋書房から刊行された長田典子の第4詩集。著者は神奈川県生まれ、刊行時の住所は横浜市青葉区。付録栞は川口晴美「孵される言葉」。 目次 蛇行 また来てね いったいi 7:54 夢の坂道 いったいii カゲロウ 世界の果てでは雨が降っている 湖 モ…

町のノオト 笹原常与詩集

1958年9月、国文社から刊行された笹原常与(1932~2012)の第1詩集。ピポー叢書52。 目次 ノオトⅠ 町の地図 風 道 地層 路 広場 運河 道Ⅱ ノオトⅡ 町に伝わる物語 黒人霊歌 深夜叢書 ソルベーグの歌 愚かな乙女 モナ・リザ ゆめ 白うさぎ ノオトⅢ 人人 夕 聴…

童話集 雪の夜のポスト 和田山彦

1948年12月、島村書院から刊行された和田山彦の童話集。装幀は勝山ひろし、挿絵は宮野よしはる。 目次 序文 下村湖人 雪の夜のポスト ふしぎなミンチ 雨がえる お山の病院 正ちゃんと草もち ふな あとがき(父兄母姉の方に) NDLで検索Amazonで検索日本の古…

〈異〉なる関西 日本近代文学会関西支部編集委員会

2018年11月、田畑書店から刊行された関西文学論。編集は日本近代文学会関西支部編集委員会。編集委員は、浅子逸男、天野知幸、大橋毅彦、木田隆文、木谷真紀子、斎藤理生、高木彬、田口律男、中谷いずみ、三品理絵、山本欣司。 目次 まえがき 第一章 移動と…

森の星 藤田晴央詩集

1998年12月、思潮社から刊行された藤田晴央(1951~)の第5詩集。カバー、装画は野原萌。 目次 杣道(そまみち) 子らよ、白神の森は…… イワナ 川 模型飛行機 夜の少年 四つ葉のクローバー 小公園の中学生 友達 りんご おちんちん 鈴 小公園 ピーターラビッ…

氷の処女 アンデルセン童話 阪本越郎

1947年1月、文壽堂出版部から刊行された詩人・阪本越郎(1906~1969)によるアンデルセン童話の翻案。装画は高澤圭一。著者は永井荷風の従兄弟、高見順の異母兄、野村萬斎の祖父。 目次 はしがき 一 小さいルウデイ 二 新らしい家へ 三 叔父さん 四 美しいバ…

不安と遊撃 黒田喜夫詩集

1959年12月、飯塚書店から刊行された黒田喜夫(1926~1984)の詩集。カバー写真は鳥井良禅。現代詩集Ⅵ。 目次 Ⅰ 空想のゲリラ 観念論 ハンガリヤの笑い Ⅱ 毒虫飼育 末裔の人々 原点破壊 河口眺望 暗い日曜日 夜の街で舞う 非合法の午後 ウ・ナロード 狂児か…

羅生門 芥川龍之介

1920年8月、新潮社から改刻再版された芥川龍之介(1892~1927)の短編小説集。画像は裸本。 羅生門の後に この集にはいっている短篇は、「羅生門」「貉」「忠義」を除いて、大抵過去一年間――数え年にして、自分が廿五歳の時に書いたものである。そうして半は…

瞬間とたわむれ 西一知詩集

1988年4月、レアリテの会から刊行された西一知(1929~)の第8詩集。レアリテ叢書24。表紙装画は小紋章子。著者は横浜市生まれ、刊行時の住所は新宿区上落合。同人詩誌「舟」(レアリテの会)主宰。 ぼくはその時々の詩がどのような状況のもとに書かれたか、…

眠れる花 村岡由梨詩集

2021年7月、書肆山田から刊行された村岡由梨(1981~)の詩集。カバー装画は村岡由梨像。カラーは一条美由紀、モノクロは鈴木眠。装幀は亜令。著者は東京生まれの映像作家。 目次 1 イデア ねむの、若くて切実な歌声 くるくる回る、はなの歌 しじみ と りん…

原条あき子詩集

1968年7月、思潮社から刊行された原条あき子(原條あき子)の詩集。意匠は浅川演彦。著者は福永武彦の妻、池澤夏樹の母。 目次 つかのまの生 つかのまの愛1~4・1966 娼婦1~5・1962 思えばわたしがむかし愛した・1960 夜・1956 さざなみ・1950 祝婚歌・1950…

こころやさしく一所懸命な人びとの国 麻生芳伸

1977年4月、旺国社から刊行された麻生芳伸(1938~2005)の紀行文集。口絵写真は山口善道。装幀は辻村ジュサブロー(1933~)。著者は葛飾区生まれ。芸能プロデューサー。ステージ、映画の上映、津軽三味線や瞽女唄などのレコードをプロデュースした。 目次 …

一九二〇年代モダニズム詩集 稲垣足穂と竹中郁その周辺 季村敏夫 高木彬

2022年4月、思潮社から刊行されたアンソロジー詩集。編集は季村敏夫と高木彬。装幀は田中勲。 目次 ・受川三九郎 私の室 薔薇静思 園丁の語 明日 一九二二年秋の須磨動物園にて 一本の煙草とその煙でつくりし抒情詩 やぶれたる盃をつたつて アルコールが地に…

ケティお嬢さん クーリッジ 堀寿子編

1954年8月、黎明社から刊行されたクーリッジの童話。翻案編集は堀寿子。装幀・挿画は渡辺郁子。世界名作物語43。 目次 カア家の子供たち 森の天国 隣りの学校 「キケリ」遊び 新しい友だち いとこヘレン ケティの怪我 苦しみにたえて クリスマス・プレゼント…

愛し児よ 山口ひとよ詩集

1997年7月、思潮社から刊行された山口ひとよの第6詩集。装画は向井康子。 このたび、最近の詩に、かなりまえの詩を加えて小さな詩集を編むことに致しました。私の六冊目の詩集です。 私の第二詩集『薔薇贄』が一九七一年に刊行された頃、東京の「みや通信社…

少女時代 加藤温子詩集

1986年2月、砂子屋書房から刊行された加藤温子の第1詩集。装画・装幀は星野美智子。 わたしが、いわゆる「現代詩」というものに出会ったのは、四年前でした。つらい闘病生活を経たあとの、その空白の只中でした。そのとき、考えたことは、詩というものの奥行…

シンデレラ姫 松井忠夫

1948年1月、紅葉書房から刊行された童話。翻案は松井忠夫。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

襤褸 木野工

1972年6月、新潮社から刊行された木野工(1920~2008)の長編小説。装幀は朝倉摂。第5回北海道新聞文学賞受賞、第60回直木賞候補作品。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

鳥 Gedichte 原口哲也詩集

2004年10月、ミッドナイト・プレスから刊行された原口哲也の詩集。装幀は片山裕。 目次 序詩 Fool on the Hill 夢の中の樹 遥かな影 ゼフィルスの夢を見る <「夏」を主題とした三つの変奏曲〉 α 夏の終わりに β COME RAIN,COME SHINE γ 薔薇色の革命 ナウシ…