1982年5月、すくらむ社から刊行されたあべしげひさ(1927~)の第5詩集。表紙は桑原伸之。イラストは著者。著者は大分県生まれ、
目次
巻頭詩 おれたちの愛国心
1 1940~1950年代
- とんび
- 雲
- お参りに出かけた母さん
- 立石トンネル
- ふるさとの歌
- 丘
- 土方のうた
- 涙、いまだ乾かぬに
- 冬
- 緑うるわしく、季節はやってきたのに
- くすの木
- 氷雨(ひさめ)
- 濁り酒
- 赤とんぼの歌
- 溝そばの花
2 1960年代
- 大臣と少女と安全保障
- 車窓にて
- 人災
- 早春賦
- ある記録映画
- 生活をつづろう
- 夏
- ミツオ、なぜ死んだ
- 子がござる
- 父おやのうた
- 忘れたもうな
- 全国労農決起大会
- 愛のために
- ふるさとの大地の上に
- 人間を返せ
- 河原にて
- 季節の終り
- キヌコ
- ある死
- 沖縄よ
- 忘れてはならない
- いのち
- 少年
- ウロコ雲
3 1970年代
- 一九七二年一月六日
- パン屋の店さきに
- 再確認
- この黄色い背のたかい草
- 君は見たか
- 天皇、アメリカへ飛ぶ
- ピーナツかぞえ唄
- 駅食堂にて
- ギョーザの唄
- お寺
- 新聞記事
- ポンポコ楽団
- 成田のこと(1)
- 成田のこと(2)
- 甲子園野球
- ヌード ポスター
- あたらしい原始の太陽
- 憎しみの青火さえ消されそうで
- 呼びかけ
- 「××に××する×××××」
- 手足をしばられないうちに
- 津軽凧絵
- 満開の桜
- 6月の高原
- ネクタイ
- 父
- ふたつの現実論
- 雲
- おふくろ
4 1980年代
- つよまりゆくファシズムのもとで
- へその緒
- ふんどしの唄
- 海峡の向こう
- 腕時計
- 踏切
- ぬくもり
- 冬(1)
- 冬(2)
- 油虫
- 春ガキタ春ガキタ、ドコニキタ
- 車中にて
- ほがらかに、さわやかに
- 沖縄
- 特別警戒中
- 名簿整理
- 寝台列車
- イマハ、ソレドコロデハナイ
あとがき