1981年3月、白馬書房から刊行された菅谷規矩雄(1936~1989)の第11評論集。
ここ数年のあいだのわたしの関心の所在を、できるならばひとつの全体的な輪郭のもとに浮かび上がらせてみたいとおもって、本書をまとめた。古典的な区分にしたがえば、一方に内容論の側面があり、他方に形式論の側面があるということになろうか。とはいうものの、こと文学にかんするかぎり、形式こそはもっとも内容的なるものであるともいわざるをえないのであってみれば、たやすく二分してそれですむわけでもない。(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
- 詩型の長短をめぐる二、三の感想
- 現代詩以前、戦後詩以後
- 短歌的句読法
Ⅳ
あとがき