1987年10月、人文書院から刊行された「青鞜」セレクション。編者は小林登美枝（1916～2004）。カバー絵は長沼（篁）智恵子デザインによる創刊号表紙。
目次
Ⅰ
- そぞろごと(一巻一号) 与謝野晶子
- 元始女性は太陽であった――青鞜発刊に際して(一巻一号) らいてう
- ノラさんに(二巻一号) H
- 人形の家について(二巻一号) Y
- 執着(二巻 四号) 加藤みどり
- 手紙 (二巻四号) 荒木郁
- 赤い扉の家より(二巻五号) 尾竹紅吉
- 円窓より――女としての樋口一葉(二巻一〇号) らいてう
- 進化上より見たる男女(二巻一〇号) 上野葉
- 新しき女の道(三巻一号) 伊藤野枝
- 人類として男性と女性は平等である(三巻一号) 岩野清
- 「新しい女」について(三巻一号) 加藤緑
- 婦人問題の解決(三巻二号) 福田英
- 思想の独立と経済上の独立(青鞜社講演会発言要旨) (三巻三号) 岩野清
- 世の婦人達に(三巻四号) らいてう
Ⅱ
- 動揺(三巻八号) 伊藤野枝
- 恋愛及び生活難に対して(四巻一号) 西崎花世
- 独立するについて両親に(四巻二号) らいてう
- 吾が生きかた(四巻二号) 西崎花世
- 個人主義と家庭(四巻九号) 岩野清
- 新しい女のために――警保局長の意見というをききて(四巻一〇号) 上野葉
- 最近の感想――第三周年に際して(四巻一〇号) らいてう
- 生きる事と貞操と――『反響』九月号「食べる事と貞操と」を読んで(四巻一二号) 安田皐月
Ⅲ
- 青鞜と私――『青鞜』を野枝さんにお譲りすることについて(五巻一号) らいてう
- 『青鞜』を引き継ぐについて(五巻一号) 伊藤野枝
- 貞操についての雑感(五巻二号) 伊藤野枝
- 獄中の女より男に(五巻六号) 原田皐月
- 私信―野上弥生様へ(五巻六号) 伊藤野枝
- 獣性と人間性とについて(五巻七号) 伊藤野枝
- 「個人」としての生活と「性」としての生活との間の争闘について――野枝さんに(五巻八号) らいてう
- 堕胎について――松本悟郎氏の「『青鞜』の発売禁止について」を読んで(五巻八号) 山田わか
- 戦禍 (五巻一二号) 斎賀琴
- 傲慢狭量にして不徹底なる日本婦人の公共事業について(五巻一一号) 伊藤野枝
- 私の見た生活――らいてう氏の所論を読みて(五巻一二号) 三ヶ島葭
- 自分と周囲(六巻一号) 山田わか
- 日本婦人の社会事業について――伊藤野枝氏に与う(六巻一号) 青山菊栄
- 青山菊栄様へ(六巻一号) 伊藤野枝
- 更に論旨を明かにす(六巻二号) 青山菊栄
- 再び青山氏へ(六巻二号) 伊藤野枝
『青轄』セレクションについて 小林登美枝
