星痕を巡る七つの異文 時里二郎詩集

1991年6月、書肆山田から刊行された時里二郎(1952~)の第4詩集。 目次 星痕観測 星宮記 覇王記 飛礫異聞 天文台 東方漠聞 西方漠聞 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

現代女性詩人論 麻生直子評論集

1991年12月、土曜美術社から刊行された麻生直子(1941~)の第1評論集。 目次 茨木のり子論 怒りと奪回 (一)戦後詩の意識と形成 (二)女性意識と市民精神 石川逸子論 戦争と人間 (一)戦後社会の市民性 (二)戦争責任と人間破壊 高良留美子論 歴史の追…

静止球体 榎本恭子詩集

1996年10月、七月堂から刊行された榎本恭子の第1詩集。第2回中原中也賞候補。 実は、身体というものは、言葉でできているのです。身体には言葉がいっぱい詰まっています。榎本恭子さんは、その自分の身体の中の鉱脈から、宝石のように輝く言葉を掘り出した詩…

悪女 小松郁子詩集

1959年7月、緑地社から刊行された小松郁子(1921~2009)の第1詩集。 目次 白い山 テイブル 舌出し天使 雨の向うで ロマンス おわりについて 白い壁の小さな部屋の中では 秋雨 秋雨 友だち あれから やさしい男 雪 第三の住人 声についてのエピソード 梅 醜…

井戸 笹原常与詩集

1963年12月、思潮社から「現代詩人双書」の第9冊として刊行された笹原常与(1932~2012)の第2詩集。 わたしの井戸は小さく、水は涸れやすい。それでも少しずつ少しずつ水はわき出て、永井年月の間には、自然と井戸の底にたまるようになる。わたしは、自分の…

らん・らん・らん 瀬尾育生詩集

1984年1月、弓立社から刊行された瀬尾育生(1948~)の第3詩集。 目次 詩集『らん・らん・らん』のための広告 Ⅰ むらさき物語 むらさき物語 金性しばん虫異聞 ももいろ侯爵夫人 むらさき大サーカス 配水塔鳥 蘭らんらん 死んだ魚たちの遠足 純金水道小屋 異…

吹き荒れる網 瀬尾育生詩集

1981年11月、弓立社から刊行された瀬尾育生(1948~)の第2詩集。 第一詩集『水銀灯群落』以降、一九七六年から一九八〇年までに書かれた作品群のうちから、この詩集を編んだ。 目次 伝言 蒲公英 やがて、取水孔へ 眩暈と罌粟 吹き荒れる網 水の絵のなかで …

やさしい電車 高木護詩集

1971年4月、五月書房から刊行された高木護(1927~)の第8詩集。 これは、いかん。これも、だめだ、駄目だとすてていったら、一篇も残らなくなった。そこで目をつぶる思いで、屑籠から一掴みにして編んだのが、この小詩集です。「クズカゴから」という題をつ…

娘十八習いごと 園田恵子詩集

1991年7月、思潮社から刊行された園田恵子の第1詩集。 目次 はないちもんめ あの子が欲しい 七夕 雨の匂いが強くなる 水郷 紫羅欄花の下で 所作ごと 久羅下郡州多陀用幣流時 虫干 花鎮 春怨 沙羅 女はどうしてどうしてと泣いている 娘十八習いごと 真夜中ほ…

ビルディングを運ぶ女たち 鈴木ユリイカ詩集

1991年6月、思潮社から刊行された鈴木ユリイカ(1941~)の第3詩集。第9回現代詩花椿賞候補。 目次 はじまりのはじまりのうた はじまりのはじまりのうたのはじまり、沈黙のうた 六月のうた 声 愛の本 はるのふしぎな夜のこと 秋 はじまりのはじまりに愛があ…

花の木の椅子 山本沖子詩集

1977年10月、彌生書房から刊行された山本沖子の第一詩集『花の木の椅子』(創元社、1947)の復刻版。 『花の木の椅子』に載せられた詩は、あぶり出しのように、白紙の上に、とつぜん、にじみ、あらわれ出たのではありません。 私は病気のために旧制専門学校…

幼年連祷 吉原幸子詩集

1965年7月、思潮社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第1詩集(1964年に歴程社から自主出版されたものを思潮社が再版)。第4回室生犀星詩人賞受賞。 この本全体が、私のノート(覚え書)になってしまった。 こんな、作品としての不完全さの意識が、長い間…

八右衛門の鶫 西村博美詩集

1984年12月、弓立社から刊行された西村博美(1948~)の第2詩集。 目次 八右衛門の鶫 轍の蝶 柴折塚の碑 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

毛男 藤田晴央詩集

1979年10月、麥書房から刊行された藤田晴央(1951~)の第1詩集。 ぼくは、最後の二行を読んで、泣きそうになった。いい詩だ、とてもいい詩だ。もし藤田がまったく未知の人間であったとしても、この詩を読んだら、あの晩、まったく未知だった鈴木翁二に会い…

水無月の水 尾崎昭代詩集

2002年6月、書肆山田から刊行された尾崎昭代(1942~)の第5詩集。 私にとって、詩を書くという行為は、言葉と遊び戯れること。だから、書いていると楽しく満ち足りた。「悲しい」と原稿用紙の四角を埋めると、「悲しい」は消え、「幸せ」と書くと「幸せ」が…

畦の薺 三井葉子詩集

1989年1月、富岡書房から刊行された三井葉子(1936~2014)の第14詩集。 目次 秋* 乱菊 秋の林檎 ほうずき 光る鍋 夕焼ける秋 秋祭 混ぜ酢 朝になると 浮いたところ おばさんの鏡 日中のカンナ 文字 春* 春の傷 弁当 桃 空の梅 のっと日の出る 濃く咲く梅 …

草のような文字 三井葉子詩集

1998年5月、深夜叢書社から刊行された三井葉子(1936~2014)の第17詩集。 目次 はなびら 藤の宿 夢一夜 畳屋街 萩の朝 秋が 咲いて出たら めじるし 川 表札のこと ∨の字 水鏡 藤 とんぼ 波間 われもこう 草のような文字 橅の墓 花 や とおりゃんせ 甘い冬 …

「月」そのほかの詩 入沢康夫詩集

1977年4月、思潮社から刊行された入沢康夫(1931~)の第10詩集。 目次 碑文 私は書く(ある校訂記録) かたうて座亜謙什と名乗った人への九連の散文詩(エスキス) 《やはらかい恐怖》 愛されない男の唄 冬(反記録) Mare Tenebrarum 薄明の中の中二階の思…

未生譚 守中高明詩集

1992年3月、思潮社から刊行された守中高明(1960~)の第2詩集。第3回歴程新鋭賞受賞。 目次 碑 血脈 肉 骨 古鏡 声 文字 灰 門 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

昼顔 吉原幸子詩集

1973年4月、サンリオ出版から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第4詩集。 これは前詩集「オンディーヌ」のあと、五年にわたる作品の一部である。 この時期、私は変った。かつて「詩は排泄だ」とうそぶいてゐた私も、やっと世界をそのまま呑み下し、完全消…

九月派の歌 水芦光子詩集

1984年9月、北国出版社から刊行された水芦光子(1914~2003)の第二詩集。水芦は室生犀星の初女弟子。跋文は永瀬清子。 室生犀星という方はおそろしい方である。終戦よ奥年の昭和二十一年に上梓した私の詩集「雪かとおもふ」に、先生は序文をよせられたが、…

楽符の家族 清水昶詩集

1985年8月、思潮社から刊行された清水昶(1940~2011)の第14詩集。 風激し麦藁帽子両手からナイフと痩せる少年院 夏 異母姉妹 視姦の司祭とむつみあひ 股間の水曳く花瓶コスモス 春雷や かつて少女の耳愛す血を売らぬ青年たちの桜桃忌 目次 楽符の家族 花の…

恋人たち 高良留美子詩集

1973年2月、山梨シルクセンター出版部から刊行された高良留美子の第5詩集。 この本は、わたしのこれまでに出した詩集のうち、もっとも長い時間をかけてでき上ったものである。ごく初期に発想したものから最近のものまで、ほとんど二十年近くにわたっている。…

ヘンゼルとグレーテルの島 水野るり子詩集

1983年4月、現代企画室から刊行された水野るり子(1932~)の第1詩集。第34回H氏賞受賞。 私の中で睡っている一人の子どもが目をあける。その子どもはふしぎに思う。夢の中ではあんなに理路整然と一つの物語をかたりかけてきた存在感のある物たちが、光の中…

花と死王 中本道代詩集

2008年7月 思潮社から刊行された中本道代(1949~)の第6詩集。第18回丸山豊現代詩賞受賞。 目次 辺縁で 辺縁で 陽炎 残りの声 水の包み 交錯 高地の想像 貝の海 夢の家 奥の想い 高地の想像 森の中 松と身体 鯉 薄暮の色 犬 鳥 朝 カタラ 到来 死んだ海に …

妻の右舷 四元康祐詩集

2006年3月、集英社から刊行された四元康祐(1959~)の第6詩集。 これは愛妻詩集ではありません。ほとんど全篇に「妻」が登場しますが、だからと言って、この作品集を妻に捧げるなどと口走ろうものなら、生身の妻は鼻でせせら笑うか、虫の居所が悪ければ怒り…

夢のあいだ 安藤一郎詩集

1967年8月、思潮社から刊行された安藤一郎(1907~1972)の第9詩集。ポートレイトは高島誠。 ここ三、四年の作品を整理していると、自分の詩の中に、「夢」という語がかなり頻繁に出てくることに、私は気がついた。そこで、この詩集は、「夢のあいだ」という…

妖雪譜 山口哲夫詩集

1976年10月、書紀書林から刊行された山口哲夫(1946~1988)の第2詩集。 笛吹童子が一人いて、ポックリ丸首の電柱をつれ、シャツの胸はだけた雪男をひきつれて、山肌をゆく。背番号も郵便番号もないな。『妖雪譜』の響きをテープにいれると、不思議な残響が…

深尾須磨子ノート 武田隆子

1966年4月、木犀書房から発行された武田隆子(1901~2001)による深尾須磨子(1888~1974)の評伝。 深尾須磨子は厳しいものを持っていて、近づけない。それは詩精神なのでしょう。折りがあったら初期のことは中原綾子、生田花世、内山登美子、梅本育子、上…

樹の夢 笠間由紀子詩集

1987年5月、思潮社から刊行された笠間由紀子の第1詩集。第3回ラ・メール新人賞受賞。 私にとって詩は、私自身とその外側を、再び「見よう」と意識することだと思う。虫めがねを片手に、今日も、複雑な巻き貝や青い星のつらなりを見ている。(「あとがき」よ…

魔の満月 紙田彰

1977年9月、書肆山田から刊行された紙田彰の第2詩集。 目次 河図洛書 見見録 楽天地 貝殻伝説 恋の衍儀 魔の満月 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

大學の留守 安西冬衛詩集

1943年12月、湯川弘文社から刊行された安西冬衛の第4詩集。 目次 大學の留守 下市口にて 定六 韃靼海峽と蝶 再び韃靼海峡と蝶 堕ちた蝶 測量艦不知奈 美しき日本の冬の夜の設計 燕とアスファルト 未だ冬 約拿紀行 土匪の出る列車 赤と黒 老いた監 遊隋の城 …

喝采 水の上衣 清水哲男詩集

1974年11月、深夜叢書社から刊行された清水哲男の合本復刻詩集。 『喝采』を出したのは一九六四年二月。京大文学部の学生であった。版元は山前實治氏の主宰する文童社で、詩集名も山前氏につけていただいたと記憶している。B6判32ページという形式は、同じ文…

あなたに 1960 谷川俊太郎詩集

1960年4月、東京創元社から刊行された谷川俊太郎の第四詩集。 目次 悲しみは hymn 頼み 夕暮 沈黙 pastorale 男の地図 女に あそこ くりかえす 一月 三月 六月 七月 八月 九月 十一月 十二月 夜のジャズ 接吻 若い彼女等とポチ 昼夜 夜から朝 鳥 星 男の敵 …

永遠へと続く午後の直中 小川三郎詩集

2005年11月、思潮社から刊行された小川三郎の第一詩集。 一篇の詩の解釈は、読んだ人の数の分だけ生まれてくるものだと思います。この詩集を読んでくれた人が、その人にしか出来ない解釈を生み出してくれたなら、私はとても嬉しいのです。(「あとがき」より…

月光のプログラム 井本木綿子詩集

1986年7月、百鬼界から刊行された井本木綿子(1927~2010)の第3詩集。 装画は富士正晴と天野忠。 目次 匂い 輪廻 雪 原罪 アウトロー 魔 赤い爪皮 現象 断片 不在 薔薇 指 風化 浮く 地霊 影 風船 片隅で 蒼 二人の老人 昼 雨 駅 年輪 生命のひゞき NDLで検…

悪霊 片岡文雄詩集

1969年2月、岬書房から刊行された片岡文雄(1933~2014)の第5詩集。 目次 悪霊詩篇 ほたる抄 無言歌 母 汽車 手をふる 凧 覚書 あなたに 舟唄 昼 自画像 夏に 羇旅 夜をめぐる三章 矢車・夜をめぐる断章 旧街道・わが集落 海に行く 博物誌篇 掌 さくら 道 …

夜間飛行 吉原幸子詩集

1978年5月、思潮社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第7詩集。 飛行機を操縦できないから、私にとつて”夜間飛行”とは、むろん、”夢”のことである。 昼は飛べない。夜も、あまり飛べなくなつた。だが、夢のなかのある部分には、かつて踏みきつたきり、…

朝菜集 三好達治詩集

1943年6月、青磁社から刊行された三好達治(1900~1964)の第10詩集。 目次 一の歌 春の岬 乳母車 雪 甃のうへ 湖水 池にむかへる朝餉 鴉 夜 鳥語 僕は 燕 アヴェ・マリア 私と雪 郷愁 獅子 パン 二の歌 鹿 土 チューリップ 藤波 椎の蔭 鐵橋の方へ 仔羊 黎…

雨男、山男、豆をひく男 小池昌代詩集

2001年12月、新潮社から刊行された小池昌代(1959~)の第5詩集。 「日常のものを、流さないで、まっすぐに見ている。生きる希望がわいてくる詩だ」(川上弘美) 目次 Ⅰ 男たち 男たち 雨男 豆をひく男 浮浪者と猫 深い青色についての箱崎 築地 鈍いよろこび…

男の黒い服 井坂洋子詩集

1981年9月、紫陽社から刊行された井坂洋子(1949~)の第2詩集。第32回H氏賞候補。 目次 鳶 着用感 式の朝 瓶づめ アパートの水 男の黒い服 追風 撫子 眠る青空 傍らの舟 海底 色の悪い足 閉店 新けものみち 呼び声 巨人 朝の気配 記念の日 トランプ 怒張 思…

静かな場所 吉増剛造詩集

1981年4月、書肆山田から刊行された吉増剛造(1939~)の第10詩集。「教育音楽」連載文(1977年1月~1981年3月を中心に編まれた。 目次 この環のなかに 耳を澄ます 静かな場所 波だつ、邦 箱船に乗る 街が焦げる 静かな家 現場に居る女 海上交通 おとずれ 貝…

ゴリラ 山本太郎詩集

1960年11月、ユリイカから刊行された山本太郎(1925~1988)の第4詩集。挿画は辻まこと。第4回高村光太郎賞受賞。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ジュスチーヌ 会田千衣子詩集

1980年2月、東山書房から刊行された会田千衣子(1940~)の第7詩集。 サルトルの「聖ジュネ論」は、次のような(目も眩む)言葉を中心に論理を展開している。――彼が盗みを働いたから、彼が悪人だから彼は責められるのだ。そこで彼は同時に答える。「そうだ、…

はしばみ色の目のいもうと 水野るり子詩集

1999年5月、現代企画室から刊行された水野るり子(1932~)の第3詩集。 この詩集の[Ⅰ]には、最近のれん作であるちいさないもうとのシリーズを入れ、[Ⅱ]には主として行分けの諸作品を、[Ⅲ]にはすでに他界したもと家族たち、とくに母を巡る作品を収めた。 ちい…

氷見敦子詩集 氷見敦子遺稿詩集

1986年10月、思潮社から刊行された氷見敦子(1955~1985)の第5詩集。遺稿をまとめたもの。 目次 消滅していくからだ アパートに棲む女 神話としての「わたし」 夢見られている「わたし」 井上さんと東京プリンスホテルに行く 千石二丁目からバスに乗って仕…

わたしの庭はわたしに似ている 川田靖子詩集

2006年11月、水声社から刊行された川田靖子の第7詩集。 目次 浮力について 彼岸の庭 球形の建物のある風景 竹林挽歌 朱夏の庭 大熊座の淡い星影 朧夜の対話 わたしの庭はわたしに似ている アフロディシアスの野には アルカディアーナ まぼろし セレニッシマ …

青梅 伊藤比呂美詩集(集英社文庫版)

1982年7月に思潮社から刊行された伊藤比呂美の第4詩集に、同著者の『感情線のびた』(弓立社、1984年7月)所収の<猫の体位>を併せて1冊としたもの。1988年8月発行。解説は鈴木志郎康。 東京の板橋あたりで生まれて育って、巣鴨、駒込、池袋くらいがいちば…

きみがわらっている 松下育男詩集

2003年6月、ミッドナイト・プレスから刊行された松下育男の第5詩集。 目次 にぎる かがみ ねむりはね 泣いているときに きみがわらっている まち おおきな せんしゃが そういうことだよね アパートのね きみは きみのへやで あいれん これは このごろ ううび…

森の中で ジョナス・メカス詩集 村田郁夫訳

1996年3月、書肆山田から刊行されたジョナス・メカスの詩集。翻訳は村田郁夫。 本詩「森の中で」は、メカスの詩集『ばらばらな言葉』(シカゴ、一九六七)の中の二番目の詩として、他の四篇の詩「映像」、「旅の断片」、「岸辺で」、「閂」と共に収められて…