2016年11月、現代俳句協会から刊行された鳴戸奈菜(1943~)の評論集。装幀は小島真樹。 目次 第一章 俳句における間 第二章 俳句と〈火〉歳時記を中心として 第三章 近代女性俳句の出発 『ホトトギス』と竹下しづの女 第四章 俳句月評 (二〇一四年一月~十…
1956年9月、詩宴社から刊行された加藤正明の詩集。刊行時の著者の住所は岐阜県本巣郡穂積町。写真は西垣義雄。 目次 いのち 絶對への憧憬 合掌 夜の海 流轉 頂点 悲しみ 愛 銃口の前で 足跡 生 山気 山を愛するYに 原罪 落日 白鳥 くらい空 道 花の影 ねがい…
1971年9月、八坂書房から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第4詩集。第22回H氏賞受賞作品。 『虚像』から『舌のある風景』へ、そして『刑』へと、ほぼ三年程の間隔をおいて出されていた私の詩集も、『孤島記』は遅れに遅れて六年の距りをみて了った。その…
1959年6月、理論社から刊行された松本悦治の詩集。装幀は宇佐美勝介。 目次 ・軍港・横須賀――暗い合唱 自由市「島」の航行 遠い街の話 暗い合唱 このまっくらな中空で 暗い血 にせの太陽 我が極東派遣第七艦隊ハ ベントン・デッカー将軍 三冊の古本 港の四季…
1960年5月、狼の会から刊行された高橋喜久晴(1926~)の第1詩集。表紙写真は柴田隆二。著者は磐田市生まれ、刊行時の住所は静岡市西草深町。 目次 Ⅰ 確証 そこは世界が始まる地点 つるべ(1) 人は そのために おまえが立つのは もしも あなたの言うように 赤…
1982年12月、思潮社から刊行された福田和夫(1947~)の第3詩集。装幀は司修。著者は大阪生まれ。 七、八年も前になるか、『巣箱と鳥類保護』(加島書店)という本で、人間は、それぞれの鳥の特長に合わせ巣箱をつくっているらしい(……つくれるらしい)と思った…
1999年3月、洛西書院から刊行された宮崎八代子(1939~)の第2詩集。著者は愛媛県生まれ、刊行時の住所は京都市右京区嵯峨梅ノ木町。 目次 Ⅰ 二十一世紀の維新 維新の道 虚しい一票 不況というけれど 献血 北野天満宮 斜陽 終戦記念日 せみしぐれ ほんものに…
1970年7月、ヘンリー・キッド商會から刊行された林土岐男(1935~)と栗山邦正(1937~)の詩画集。装画、エッチングは。林土は多治見市生まれ、刊行時の住所は蕨市塚越。栗山は東京生まれ、刊行時の住所は板橋区清水町。 目次 蝶のネアン 白昼のネアン 蛇の…
1992年3月、土曜美術社から刊行された日高滋(1934~)の第3詩集。装画は大嶋彰。著者は大阪市生まれ、刊行時の住所は京都市右京区太秦。 旧刊の詩集『紙人』は、一九八一年に檸檬社から刊行され、その前半部には「虚体確認」シリーズの23篇が入り、後半部の…
1966年12月、木馬詩房から刊行された岩井美佐子(1941~)の第1詩集。表紙は宮川長治。著者は高知県生まれ、刊行時の住所は柏原市大県。 目次 空 井戸 眠り 痛み 早退 執着 こわれた音楽会で しゃれこうべの笑い 蛸 日暮 風のある屋台 鷄 時に 風が強い日に…
2011年8月、ふらんす堂から刊行された平石和美による飯島晴子論。装幀は中島恵雄。 俳句を始めて間もない頃、飯島晴子の句集『儚々』に出会いました。次から次へと気になる句が現れます。また、全句集を読むと『儚々』とは違う不思議な感覚に捉われ、晴子の…
1992年9月、青帖社から刊行された大崎二郎の第6詩集。装幀は久保晃。第11回現代詩人賞候補作品。 戦前、一度も行ったことがないのに 夜、沖縄の宿でめざめると闇の中にとおい琉球時代の記憶のようなものがよみがえる。漆喰で固めた赤瓦の低い家並、緑の木陰…
2019年10月、朔出版から刊行された小林貴子(1959~)の第4句集。装幀は間村俊一。著者は長野県飯田市生まれ。 今年は二〇一九年、令和元年が始まっている。二〇〇八年に第三句集『紅娘』(本阿弥書店)を出してから、十一年も経ってしまった。そこで、まずは…
1984年3月、現代詩工房から刊行された今村芳子の第1詩集。装画は斎藤香澄。著者は深谷市生まれ、刊行時の住所は埼玉県大里郡寄居町。 念願の詩集が出来た。詩を書く意味から大分それて、詩集を出す。と言うことのために書いていたような気がするが、矢張り、…
1985年12月、琴座俳句会から刊行された鳴戸奈菜(1943~)の第1句集。 昭和五十一年暮れ、吉岡実編『「耕衣百句』を読み、深く感銘、すぐさま「琴座」に入会、今日に至っている。 祖父、父ともに無名ながら俳句を作り、一昨年秋、父の三回忌にあたり、「鳴戸…
2010年12月、高橋音楽企画から再刊された高橋小夜子(1922~1969)の詩集。題字・装画/は西原比呂志、童画は高橋一仁、装幀は大橋ゆう子。元版は1974年刊行。著者は岡山県生まれ。 目次 祈祷 無言 自答 祖国 日本人 みんならの天がある 女に雨が降る 愛の詩…
2018年8月、彩流社から刊行された渡邉澄子(1930~)の評論集。 目次 序にかえて 第一章 「皇道精神の昂揚」を掲げた朝鮮文壇 はじめに 『国民文学』とは 「国民文学』発刊の歴史背景 「国民文学』主宰者・崔戴瑞という人 『国民文学』――主宰者・崔戴瑞の思…
1980年5月、文童社から刊行された筧槇二(1930~2008)の詩集。 目次 Ⅰ 逃亡の研究 刀 薮 女 斬 水 クロニクル・1 灯 影 闘 屠 峠 クロニクル・2 参考文献 Ⅱ 鬼 寄生 春雷 鴻の平 月を待つ 寄生虫 黒の地点 田貫湖 伊那路にて Ⅲ 南洋 象 陽 鉄路 音 海 靴 …
1988年7月、二十一世紀書院から刊行された野村秋介(1935~1993)の句集。装幀は小林陽子。 目次 野村秋介氏の<断念> 中上健次 序にかへて 毛呂清輝 冬の部 春の部 夏の部 秋の部 獄中の野村秋介君へ 三上卓 大いなる落日――青木哲氏宛書簡 あとがき再度の「…
1953年11月、詩宴社から刊行された伊藤勝行の詩集。装幀は山田隆一。 この詩集は、昭和二十七年一月から現在までの作品中から三十一篇を選んで收載したものである。ちょうど私が詩宴の同人となった時からの作品ということになるが、詩らしきものを書き始めた…
1974年1月、青土社から刊行された宮本むつみの第2詩集。 第一詩集を出してから、五年を経た。詩集が自宅に届いた日、部屋の隅に積まれた山のような本を前にして、それまでの「はじめて自分の詩集をもつこと」のよろこびは何処へやら、何かどうしようもない恥…
1980年1月、ホルン社から刊行された土橋秋良(1910~)の詩文集。著者は北海道夕張郡由仁町生まれ、刊行時の職業は旭川大学経済学部教授、住所は旭川市永山。 性来懶惰な人間が日常生活の折にふれて空白から生じる間の空間に浮かんだ像は虚像ではあっても消…
1962年11月、思潮社から刊行された井川博年(1940~)の第1詩集。表紙は著者肖像。著者は福岡市生まれ、刊行時の住所は新宿区上落合。 一年も前から、ぼくは詩集を出すと友人たちにふれてまわっていた。だからいざまとめるとなると、くたびれてしまった。集…
1971年6月、現代文学刊行会から刊行された沢聖子(1948~)の第2詩集。著者は東京生まれ、刊行時の著者の住所は千葉県浦安市富岡。 目次 レモン色の傘 ブラック郵便局 言葉 裏庭の椿 海 記す 弱者 魚になった女 男へ 都忘れ草 曼珠沙華 蓮華 女郎花 こぶし …
1958年9月、四季社から刊行された真野さよ(1913~?)の長編小説。装幀は神谷信子。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1972年8月、山脈会から刊行された筧槇二の第4詩集。題字は片倉天風。刊行時の住所は横須賀市馬堀町。 目次 風葬記 哲よ 動物園から帰って ある日の乾杯 挫折 酒宴 芋を掘る ある葬送 遭難記 腐れ雪 秋の翳 鬼籍 蒸気機関車 暮れてゆく 田舎へ行け 東京湾 海…
1979年10月、創樹社から刊行された菊池敏子の第3詩集。第4回現代詩女流賞候補作品。 三冊目の詩集ができました。自分の詩集をもつことは、喜ばしいことである半面、とても恥かしく、コワイことだと思います。今回も、準備を進めてゆきながら、初めて詩集を出…
1975年4月、現代詩研究所から刊行された筧槇二(1930~2008)の第5詩集。題字は片倉天風、カットは久保田昭三。刊行時の住所は横須賀市馬堀町。 目次 顔 処刑 拒絶の時 蝦 柳葉魚 植ゑる 春浅く 君子蘭 夢占ひ Solong,Marilyn 寺の位置 年を売る 少年 病む …
1985年9月、紙鳶社から刊行された葛西洌(1937~)の第5詩集。著者は青森生まれ、刊行時の住所は江東区北砂。 目次 Ⅰ 岬 (83年3月) 梢(84年4月) Ⅱ 「お伽噺」 を探して (79年12月) 等高線 (80年6月) 橋の上で拾った十円玉 (80年12月) 誰か歌ってくれ (80年8…
1986年4月、砂子屋書房から刊行された伊藤正斉(1913~)の詩集成。装画は新井豊美。 目次 *『冬の日』(一九四四年)より 空や山脈や どんなかすかなもの音も そびえた背を 静かに 粘土 *『続・冬の日』(一九四七年)より ならないバイオリンを弾劾せよ 哀歌 …