2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新隠居論 大橋政人詩集

1997年9月、詩学社から刊行された大橋政人(1943~)の第6詩集。装幀は北見俊一。著者は群馬県生まれ。 目次 Ⅰ(無季) 言葉というものの面白さについて 人生のお客 新隱居論 あたり前のこと 死ぬときに 自失 享年 太陽のこと 反対 Ⅱ (有季) 組詩〈夏から夏へ…

声、そのさざなみ 水出みどり詩集

2010年7月、碧濤舎から刊行された水出みどりの詩集。 目次 Ⅰ 風を踏んで 風が鳴っている 前夜 湿った舌の 触れている 声について 童話 未生 やわらかな闇のなかに カナリヤ 祀り 鏡のなかに 夏を揺すっていて 声につつまれて Ⅱ 紅玉 しずくが落ちる 遙かなも…

愛のエスキス 金堀則夫詩集

1975年3月、VAN書房から刊行された金堀則夫(1944~)の第3詩集。刊行時の著者の住所は交野市。 こに収録した詩篇は、愛の試行に生きづく少年期から青年期にかけての下絵であります。 美しい宝石に輝いた眼差しが、いつのまにか口先で脹らす愛の世界になって…

水のない川 島田千鶴詩集

1981年6月、詩学社から刊行された島田千鶴の第1詩集。装画は唐沢恭二。刊行時の著者の住所は群馬県藤岡市。 目次 水のない川 川には水が 赭い土 そこらいちめんはなだらかな 噴水 水はそのままで 愛 私はどこへゆくようにも 子供 きみの腕のねじれているのを…

五時の影 菊地貞三詩集

1959年4月、地球社から刊行された菊地貞三(1925~2009)の第1詩集。装幀は西村勝之助。 目次 I 射的 夜道 通路 白い建物のなかに 長い廊下で 問いにこたえる ノート五章 II 空港にて 浸蝕 その1 浸蝕 その2 浸蝕 その3 どうして忘れよう 雨 III 五時の影…

「フランスかぶれ」の誕生 「明星」の時代1900-1927 山田登世子

2015年10月、藤原書店から刊行された山田登世子(1946~2016)のエッセイ集。 目次 まえがき 1 ヴィオロンのためいき 詩の「明星」 翻訳の「明星」 西洋かぶれの系譜 『海潮音』の響き 『みだれ髪』の西洋 2 「明星」というメディア アート繚乱 「鉄幹是なれ…

けむり水晶 栗木京子歌集

2006年8月、角川書店から刊行された栗木京子(1954~)の第6歌集。塔21世紀叢書第84篇。 歌集『夏のうしろ』に続く第六歌集です。二〇〇三年夏から二〇〇六年春までの作品から三七〇首と長歌一篇を収めました。 長歌は総合誌「短歌現代」からの依頼を受けて…

オカルト 秋山基夫詩集

2007年3月、思潮社から刊行された秋山基夫(1932~)の詩集。 わたしはこれらの詩を文学的営為として書いたので、そのように読まれることを願っている。唐沢俊一氏は「漱石とオカルト」という文章で、カーラジオから聞こえてきた怪談の朗読に引きこまれ、ゾ…

泥んこ一代 細谷源二

1967年5月、春秋社から刊行された細谷源二(1906~1970)の自伝。レイアウトは藤田初巳。著者は俳人。東京新宿区山吹町生まれ、刊行時の住所は札幌市北4条。 北海道に渡ってからの開拓生活は、重い石を縄で吊しているような状態であった。風雪にさらされて、…

真空行動 辻和人詩集

2011年9月、七月堂から刊行された辻和人(1964~)の第4詩集。 3冊目の詩集を出した後あたりから、書く詩がもう「詩作品」としての体裁を保っていなくても良いのではないか、という気持ちが強くなってきた。詩は単に「文」でありさえすれば良い、比喩の使用…

反国家 辻五郎詩集

1980年8月、オリジン出版センターから刊行された辻五郎(1934~2020)の第4詩集。カバーは香月泰男。著者は中国瀋陽市生まれ、刊行時の住所は町田市。 目次 Ⅰ まだ曲のないうた まだ曲のないうた こころよ してうたを 知っている? 夕闇の唄 倒錯わたり 死者…

私の鴨緑江 則武三雄

1980年8月、気争社から刊行された則武三雄(1909~1990)のエッセイ集。編集は荒川洋治。カバー、見返し、扉用紙は越前鳥ノ子岩野平三郎製紙。扉カット・サルムソン機は森田正治。 目次 国境の河 中之洲の島 ナグウネ サルムソン機と 高句麗紀行 白いガアゼ…

少女歳時記 泉本三樹

1940年2月、六藝社から刊行された泉本三樹(1904~1970)の長編小説。装幀は小堀稜威雄。 目次 第一部 子供の記録 少女歳時記 公孫樹物語 白墨の童話 釣堀の時計 山の學校 少女の唄 南國初夏 村の手紙 第二部 愛情の記録 春の手紙 夏の手紙 猫に就いて 火宅…

車の夜 野間宏

1959年一月、東京書房から刊行された野間宏(1915~1991)の短編小説集。装幀は安倍真知。 目次 車の夜胎児コレヒドールへ急流逃走夜の脱柵 野間宏について 川和孝 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

風のなかをひとり 藤本敦子詩集

2008年6月、書肆山田から刊行された藤本敦子(1945~)の第3詩集。装幀は亜令。著者は岩手県生まれ、刊行時の住所は千葉市若葉区。 目次 Ⅰ 停留所 草の上 空を開けて鳥は… 木のこと 旅行かばん ワンピース 夏の日 波の音 Ⅱ フック 屋根の下 メトロノーム 幣…

むすめ達 細川武子

1941年11月、有光社から刊行された細川武子(1892~1956)の短編小説集。装幀は富樫寅平。 目次 序にかへて ・若き日 1 だだつこ 2 眞の美しさ 3 批評する立場 4 山の宿 5 若き日 ・一本の麥の穗 1 一本の麥の穗 2 來る日の爲に 3 諸事明瞭 4 あの…

シベリヤ詩集 長尾辰夫詩集

1952年2月、寶文館から刊行された長尾辰夫の詩集。 目次 悲痛切実の書(序文)・北川冬彥 実体について 実体について 若き兵士たち 若き兵士たち 子を燒く 吹雪の曠野 氷原地帶 花海 吹雪の曠野 闇夜 悲劇 熱砂の中に 人生の裏街 薄明 寒飢の果 老人 未明の…

ちょっと、詩 小柳玲子

2006年10月、詩学社から刊行された小柳玲子(1935~)のエッセイ集。装幀は塚嵜智恵。 この冊子に収録した小文のほとんどは03年から三年間「詩学」に連載したものである。掲載の必要がない駄文も多々あるが記念のため全文収録した。他に個性的な詩誌に書かせ…

非望の海 永岩孝英詩集

1982年7月、矢立出版から刊行された永岩孝英の詩集。装幀は志摩かほる。 目次 涙の荒野 血が滲む 底のない記憶を 不意うちのように 若い渚 霧と虚無 見渡せば 始まりの言葉 望郷 愛に憑かれて だから海よ 城砦の秋 夢のカリフォルニア クレイジー 粛清の理由…

吹雪物語 坂口安吾

1948年2月、山根書店から復刊された坂口安吾(1906~1955)の長編小説。 この小説は私にとつては、全く悪夢のやうな小説だ。これを書きだしたのは昭和十一年の暮で、この年の始めに私はある婦人に絶縁の手紙を送り、私は最も愛する人と自ら意志して別れた。 …

新日本詩集 1949年版

1949年12月、新日本文学界から刊行されたアンソロジー詩集。編集委員は、中野重治、秋山清、伊藤信吉、金子光晴、遠地輝武、近藤東、中野秀人、岡本潤、坂井徳三、壺井繁治、植村諦。 目次 島の人 安西冬衛 麥のうれた路を 秋山清 地底家族 青木信吾 闘病 道…

支那から手を引け 前田河廣一郎

1930年11月、日本評論社から刊行された前田河廣一郎(1888~1957)の長編小説。新作長篇小説選集第8。 目次 序 1 ビラが撒かれる 2 デモに參加させられる 3 不思議な旅客 4 逃げさせられる 5 淫賣の宿 6 ユーカリのとみ子 7 街へ出る 8 日本人倶樂部 9 囘顧…

おばあさんの村 中野重治

1957年11月、岩波書店から刊行された中野重治(1902~1979)の児童向け小説。口絵・挿絵は前島とも。岩波少年文庫151。 目次 おじさんの話 きかん車 キクの花 ちょうつがい ヤナギのたなばた 地震のはなし おばあさんの村 子どものための、少年少女のための…

物語N 宮川明子詩集

1975年10月、深夜叢書社から刊行された宮川明子(1940~)の第2詩集。装幀は横尾龍彦。著者は京城生まれ、刊行時の職業は明治学院大学仏文学助教授。アルフレッド・ジャリの翻訳者。 すべては成り行きなのだから、何事につけ怒り悲しむほどのことはない、と…

アリス・B・トクラスの自伝 わたしがパリで会った天才たち ガートルード・スタイン 金関寿夫訳

1981年4月、筑摩書房から刊行されたガートルード・スタインの長編小説。翻訳は金関寿夫。筑摩叢書272。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

いすろまにあ 新井豊美詩集

1984年8月、砂子屋書房から刊行された新井豊美(1935~2012)の第3詩集。装画はレオナルド・クレモニーニ。付録栞は粟津則雄「いろすまにあの世界」。刊行時の著者の住所は国立市。 目次 最初の一滴からのあお 島へ 西へ行く 水底の花 驟雨 アダンの島 X島X…

無限回廊 山根研一詩集

1987年2月、あすなろ社から刊行された山根研一(1942~)の第3詩集。装画は菱沼真彦、装幀は浅田隆夫。著者は京都生まれ、刊行時の住所は所沢市。 目次 ・PartⅠ 湖に窓が浮かぶ 考古学者と蜘蛛 シャワーを浴びた男 テープに絡まる男と女 手紙 O嬢の手紙 酒呑…

青春行路 岡田三郎

1939年7月、日本文学社から刊行された岡田三郎(1890~1954)の長編小説。装幀は庫田叕。 目次 波のやうに五月の花高原にて心寒し冬より冬へ人事變轉漂泊の女激動のなかを何處へ NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

裸木 川崎長太郎

1939年8月、砂子屋書房から刊行された川崎長太郎(1901~1985)の短編小説集。 目次 裸木 無題 桃色のスリツパ 湯澤 塵紙 蟹 兄の立場 漁師街の魚屋 父の死 挿話 故鄕の消息 餘熱 鰯 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

硬質のアプサラス 増田みず子詩集

1977年1月、現代文学会出版部から刊行された増田みず子(1948~)の第1詩集。装幀は杉山洋子。刊行時の著者の住所は文京区向ヶ丘。著者が小説家になる以前の作品集。 もしかすると、私は、誰一人として見たことのない空間へ、さまよい出られるつもりでいるの…