1981年4月、あゆみ出版から刊行された相馬靖雄(1944~)のエッセイ集。カットは山内和則。著者は満州・新京(長春)生まれ。
目次
プロローグ
第一章 いつか明るい日がくると
- ぼく歩けるようになるの
- 傷いやす間もなく内職を
- 戸車を作って青空の下へ
- 暗い家庭はぼくがいるから 22
- 生母のいるところへ、と自殺未遂
第二章 私をきたえた長い入院生活
- 二二歳の心ときめく初恋
- 笑顔に送られ手術室へ
- この右足をもう一度つけたい
- 左足も切断、ほほ伝う涙の暖かさ
- ぽっかり空いた心をうめたくて
- 流れる鮮血に生命の輝きが
第三章 人々の優しさに包まれて
- 寝たままの人生はいやだ
- 捨て身の看護で知る愛の強さ
- 完治した体で知る晴れやかな空気
第四章 あふれる意欲で社会復帰の準備を
- 身体障害センターでの楽しい体験
- 新しい足、運転免許を取って
- 自立の夢ふくらませ共同事業を
- 野宿のはてにマリアの励ましを
- 熱意で得た訓練所入所許可
- 仲間の応援で会長選へ
第五章 新しい社会へはばたいて
- 初任給で父母に贈物を
- わきあがる歌声の響き
- 踊れなくても、タンバリンを叩けば
- 出会いこそ生きる力に
第六章 かけがえのない恋
- 風になびく黒髪にひかれて
- 旅先の優しい心づかい
- 燃えあがる思いをぶつけて
- 燈龍流しにかける願い
- 二人で喜びと悲しみをわけあおう
- 君を抱きしめたい
- 私を憎むでしょうかと彼女が……
- 泥酔の中で祈る愛の復活
- 愛とは、そして性とは
第七章 念願の夜間中学入学
- 幼い夢が現実となって
- 学ぶ喜びに胸ふくらませ
- 独学で覚えた文字をいま学校で
- 相馬君に負けないようにがんばると
- こだわりを捨て、街へ人中へ
- よみがえる日々、卒業証書を手に
エピローグ
あとがき