2017-09-29から1日間の記事一覧

かめという女の記憶 青木幹枝詩集

2009年9月、港の人から刊行された青木幹枝の第3詩集。 幼い頃から私は、ここで起こっている現実ではない、別の世界を感じていました。その世界は時々現実より饒舌でした。楽しくもあったのですが、自分がどこにいるのかままならず、おかしな女のコに見えたで…

そこから先へ 最匠展子詩集

1982年10月、青土社から刊行された最匠展子の第3詩集。栞解説は長谷川龍生(1928~)。著者自装。 目次 空は 行き着くまでを ついに超えたかのように そこから先へ 掌のなかに 見たと思う 雨は 遮断の色 時間のうちで 代謝儀式 決意へ 夜明けまえに 降りつづ…

声と冒険 岡庭昇詩集

1965年3月、思潮社から刊行された岡庭昇(1942~)の第1詩集。表紙は横山浩司。解説は八木忠栄(1941~)。 目次 空にむかって 海 序説 くるしみをくれ 陽気な町 尖って 通りすぎていった奴に シベール 嵐の名前 革命 午後の乳母車の歌 幻影のなかで 石橋の…

バイオリン族 井坂洋子詩集

1987年5月、思潮社から刊行された井坂洋子(1949~)の第4詩集。装幀・構成は菊地信義(1943~)、挿画は木村繁之(1957~)、やまだ紫(1948~2009)。附録栞有り。 この詩集は、ここ三年のうちに、発表した詩の中から選んだものである。もともと、”バイオ…

枯れる瑠璃玉 堀川正美詩集

1970年11月、思潮社から刊行された堀川正美(1931~)の第2詩集。装幀は大野健一。画像は函(ダンボール)欠。第1回高見順賞候補作品。 目次 題のない時代 グレゴリオ聖歌風にうたうコーラス 噴水塔 決断 感謝 信仰 旧友の手紙・8月15日 輝く水 われら痛みに…

阿部定 関根弘詩集

1971年5月、土曜美術社から刊行された関根弘(1920~1994)の詩集。挿画は岡本信治郎(1933~)、装幀は粟津潔(1929~2009)。 目次 阿部定 夢にみた夢 心臓の崖 バタ屋殺し バラバラ事件 風呂屋 左官屋 スリ 会計課長 王子妃 仁左衛門 金閣寺 現場 NDLで検…

浮上の意味 杉克彦詩集

1970年11月、銀河社から刊行された杉克彦(1934~)の第5詩集。 目次 Ⅰ 花 父の眼 あなたが もし 風のように 唄うことを もぐらについて 穴 変化考 同化について Ⅱ 乾く 爪 とげ ビル異説 雨は知っている 暦のかこうで 繭たち Ⅲ 湖 洗滌 独白・水の中から 樽…

プニン ウラジーミル・ナボコフ

1971年4月、新潮社から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の長編小説。翻訳は大橋吉之輔(1924~1993)。装幀は岸健喜。 目次 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 訳者あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオ…

黄金姦鬼 宇能鴻一郎

1969年8月、新潮社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の短編小説集。装幀は渡辺恂三(1933~2013)。 目次 黄金姦鬼 解剖室の夢魔 べろべろの、母ちゃんは…… 渇望の祭り NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

崖の上 加藤幸子詩集

1990年1月、神奈川新聞社から刊行された加藤幸子の詩集。解説は北村太郎(1922~1992)。 子供がよく、石ころとか壊れた機械の部品とか、大人から見れば取るに足らないガラクタを、宝物にしていることがあります。 私と自作詐との関りも第三者が見たら、それ…

風祭 足立重詩集

1942年9月、文化再出發の会から刊行された足立重(1908~1944)の詩集。装画は中野秀人(1898~1966)。 目次 序 中野秀人悼詩 悼詩 悼詩 悼詩 悼詩 イマヂズム風の詩 樹 道 伊豆 湯ケ島溫泉詩抄 雨 礫 ゆふぐれ 眼玉 天城山上にて 棕櫚 靜夜 ・連禱 連禱 聖…

東洋のアニマ 関根隆詩集

1981年9月、レアリテの会から刊行された関根隆(1930~)の第2詩集。口絵・表紙装画は小紋章子。 この詩集の前半、Iの連作詩は、詩誌『舟』に連載したときは、「のっぺらぼう」というタイトルであったが、これは、六年ほど前に出した詩集『エロスの破片』の…