1987年5月、思潮社から刊行された井坂洋子(1949~)の第4詩集。装幀・構成は菊地信義(1943~)、挿画は木村繁之(1957~)、やまだ紫(1948~2009)。附録栞有り。
この詩集は、ここ三年のうちに、発表した詩の中から選んだものである。もともと、”バイオリン族”ということばは、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスを総称した用語で、これらの楽器の形や音色を、人間の地上に建っている姿に押しひろげてみたい思いもあって、タイトルにした。(「あとがき」より)
目次
- 夜の唇
- バイオリン族
- ベルト二本
- 共鳴
- 道
- 二番目のメモ
- 不死の森
- ゴム通り
- 時の怪
- ニンシン
- ドリブル
- タンス
- 屏風
- 一本
- 処置
- 春告鳥
- 盆の上の女神
- 月の木偶