2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

くひな笛 中勘助

1957年3月、宝文館から刊行された中勘助(1985~1965)の詩文集。 目次 ・小品 まゆみ 随筆 染めかへ 雀のお宿 盲目 そば 深大寺 晩秋 雷の太鼓とちやるめら 七十年 名月 くひな笛 瑠璃鳥 たご 戦記と思ひ出 旧友 ・詩 廃墟 髑髏船 くわゐ 鯛 會子の最後 墳 …

雑草 山田多賀市

1974年3月、東邦出版社から刊行された山田多賀市(1907~1990)の長編小説。装幀は一の宮慶子。著者は長野県堀金村(現・安曇野市)生まれ。1943年、「肺結核で死去した」として、死亡診断書を偽造し徴兵忌避したことがある。 貧農の子に産れて貧しく育った…

アイリスひらく 山本晋二詩集

1990年8月、不動工房から刊行された山本晋二の詩集。刊行時の著者の住所は長野市。 目次 1自然と人・季節の歩み アイリスひらく 若木 八月の光に 山番 前兆 越年 2人間と文明への暗喩 気球 火口にて 三月・路上の葦に 廃校T分校 3藝のさまざま 遊行 工房…

蜜蜂 中勘助

1943年5月、筑摩書房から刊行された中勘助(1985~1965)の中編小説。画像は裸本。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

性のあわいで 季村敏夫詩集

1983年7月、砂子屋書房から刊行された季村敏夫(1948~)の詩集。装幀は倉本修。 しずかな、おだやかな夕暮れだった。初夏のひととき、みんなそうおもっていた。みんなも確かにそう感じていた。耳をすました10個の風船玉が、つるつるの球面を破ることなく、…

香川弘夫詩集 香川弘夫

1980年6月、青磁社から刊行された香川弘夫(1933~1994)の選詩集。著者は岩手県生まれ、刊行時の職業は時計店店主、住所は岩手県二戸郡。人間詩集5。 二十数年、詩らしいものを書いて来て、詩集も三冊出して来たが、こんどそれらと、近作を含めての選詩集を…

沼のほとり 中勘助

1925年7月、岩波書店から刊行された中勘助(1985~1965)の短編小説集。 目次 沼のほとり 孟宗の蔭 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

黒部節子という詩人 宇佐美孝二

2021年8月、洪水企画から刊行された宇佐美孝二(1954~)による黒部節子研究書。装幀は巌谷純介。詩人の遠征11。著者は愛知県生まれ、刊行時の住所は名古屋市北区。 黒部節子は不思議な運命のなかを生きた詩人である。 西洋的な物語構成、謎を含んだ独特な語…

病い覚え書き 丸山創詩集

1994年1月、詩人会議出版から刊行された丸山創(1924~1997)の第2詩集。著者は東京生まれ、刊行時の住所は奈良市。 目次 *病い覚え書き 老人性痴呆 糖尿病 虫様突起炎 赤痢 パーキンソン病 心臓移植 ナイチンゲールと死因統計 *死について 失われた住所録 …

犬 附島守 中勘助

1924年5月、岩波書店から刊行された中勘助(1985~1965)の短編小説集。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

二十歳できみと出会ったら 高啓詩集

2020年12月、書肆山田から刊行された高啓(1957~)の第6詩集。装幀は亜令。著者は秋田県生まれ、刊行時の住所は山形市。 目次 二十歳できみと出会ったら 人生が二度あれば、なんて思わない さらば、詩人。 喪姉論 夏の終わりの雲について アンタ ダアレ 岳…

女の世紀 須知白塔句集

1954年11月、白塔句集刊行会から刊行された須知白塔(1928~)の第1句集。装幀は山高のぼる。著者は岡山市生まれ、刊行時の住所は北多摩郡小平町。 ○私の第一句集”女の世紀”は、昭和十八年から昭和二十七年八月に至る間の、即ち、中学三年の時から大学卒業後…

鶴の話 中勘助

1948年2月、山根書店から刊行された中勘助(1985~1965)の詩文集。 目次 鶴の話 鶯の話 故椎貝壽郎氏の思ひ出 綱ひき 闘球盤 随筆 詩 華香 めし 趙州洗鉢 迎へ火 ガリレオと木星 銀猫 将棋の駒 キーサンの踊り 筍 秋日和 番茶をいる 豐干 藥 檢印 はつ鮎 天…

レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ試論 近田武

1985年11月、校倉書房から刊行された近田武のヌルトンヌ論集。装画は岩佐なを。 昭和四十八年九月二十日に父近田武が亡くなり十二年過ぎました。今年は十三回忌にあたるので何かするなら実のあることをしたいと考えていました。そんな時「早稲田大学学術年鑑…

大野新詩集

1978年3月、永井出版企画から刊行された大野新(1918~2010)の詩集。『階段』、『藁のひかり』、『犬』の合本詩集。 <私は昭和二十四年の夏、野洲川で泳いでいて、突然喀血した。血は水のなかにおちると急にスローモーションになって、癖のながい水中花を…

父の配慮 小笠原眞詩集

2017年4月、ふらんす堂から刊行された小笠原眞(1956~)の第6詩集。装幀は君嶋真理子。 日常のことを詩に書いて、それが面白い作品になることが、目下のぽくの目指すところである。それが淋しさであれ、ユーモアであれ、驚きであれ、読み手の心に何かしらの…

間野捷魯と周辺の詩人たち 藤森賢一

2001年3月、アルル書店から刊行された藤森賢一(1930~)による間野捷魯研究書。著者は岡山県生まれ、刊行時の職業は高野山大学文学部教授、住所は岡山県高梁市。 目次 間野捷魯素描 間野捷魯と高村光太郎 間野捷魯と宮崎孝政――『體温』の詩と『風』の詩と …

風と雑草 詩村映二遺稿詩集

1961年7月、「半どん」の会から刊行された詩村映二(1900~1960)の遺稿詩集。表紙題字は出口草露。著者の本名は織田重兵衛、加古郡生まれ。 亡友の思い出を書こうとして、二十数年の追想に耽けると、飄々孤とした詩村映二の姿が彷佛として瞼の裏にだんでく…

低く翔べ 杉山平一

1987年12月、リクルート出版から刊行された杉山平一(1914~2012)のエッセイ集。カバーは到津信子。 目次 お喋り 好奇心 遠近法 裏と表 中流意識 低い声 余白 大阪弁 悪口 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ナルヴィクの太陽 松尾茂夫詩集

1983年7月、VAN書房から刊行された松尾茂夫(1937~)の第5詩集。表紙は森鈴子。付録栞は、桑島玄二「長い詩」、寺島珠雄「なし三っつ―松尾茂夫に関して」、村田正夫「松尾茂夫の詩の世界」、三宅武「『三年へえ組』のことなど」、和田英子「やっぱりとぶ方…

錆びた錠前 清水達詩集

1983年3月、横浜詩人会から刊行された清水達(1916~)の第6詩集。装幀は堀場貞男。著者は鳥取県生まれ、刊行時の住所は横浜市戸塚区。横浜詩人会ネプチューンシリーズ3。 目次 雑木林で見る冬の星 粘着力 混沌たる映像 旧い土塀のかげで 縫いぐるみ 腸内細…

敗戦日記 高見順

1959年4月、文藝春秋新社から刊行された高見順(1907~1965)の日記。 一、昭和二十年の私の日記の拔萃が『交藝春秋』に「暗黒時代の鎌倉文士」「敗戰日記・日本○(ゼロ)年」(昭和三十三年七月號及び八月號)という題で發表されたのが機縁となつて、この本が…

花の首輪 宇野浩二

1931年10月、大日本雄弁會講談社から刊行された宇野浩二(1891~1961)の児童小説。装幀は寺内萬治郎。挿絵は、田中良、河目悌二、耳野三郎、鍋井克之、寺内萬治郎。画像は裸本。 目次 自序 花の首輪 さとり爺さん 狼よりも虎よりも 人にすぐれた藝 熊虎合戰…

庶民考第3部 西本昭太郎詩集

1960年9月、粒の会から刊行された西村昭太郎(1928~)の第7詩集。著者は神戸市生まれ、刊行時の住所は神戸市長田区。 目次 序歌 限られた空へ 限られた空の中で あなたに 星辰の翳 歌のために 遅い出発 現代の狩人 暗い谷1 2 移転 NDLで検索Amazonで検索日…

誤解 清水達詩集

1970年12月、黄土社から刊行された清水達(1916~)の第3詩集。題字は続木湖山、装画は相沢光朗。著者は鳥取県生まれ、刊行時の住所は横浜市戸塚区。 近頃、「異常」とも違い、ましてや「奇矯」とも違うが、一般に普遍性だとか必然性・論理性などといわれて…

神聖娼婦 阿木津英歌集

1992年10月、沖積舎から刊行された阿木津英(1950~)の合本歌集。装幀は戸田ヒロコ、装画は紀元前8世紀オリエント・カルけミュ出土象形文字。著者は福岡生まれ。 目次 紫木蓮まで・風舌 天の鴉片 白微光 見の売り方 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検…

冬の座から 西本昭太郎詩集

1959年7月、粒の会から刊行された西村昭太郎(1928~)の第6詩集。装画は津高和一。著者は神戸市生まれ、刊行時の住所は神戸市長田区。 目次 秋 夏 睡り椅子 自然と 頌春 朝霧のあとに 冬の座から 伝説 クロッキーの中の少女 教会のある街 雨の記憶 傾くアム…

乾湿記 伊藤正斉詩集

1978年1月、VAN書房から刊行された伊藤正斉(1913~)の第5詩集。著者は瀬戸市生まれ。 私の詩の先輩、木原実は「漂う草」という詩集発刊のあと、「コスモス雑記」で、「詩集を出すことははじめてのことで、いざできあがってみると少なからず驚きあわてた、…

蝸牛疾走 足立三郎歌集

1965年9月、赤堤社から刊行された足立三郎(永守國祐)の第1詩集。編集は香川進、装幀は田中岑。地中海叢書第41篇。 生 大正十年二月。日本橋吻穀町の鞄・袋物商に生まる。父は三代前から江戸に住みついた商人で、几帳面な反面、極めて剛直頑固、気に喰わぬ…

けらおどり 高畑弘詩集

1982年3月、視点社から刊行された高畑弘(1924~)の第2詩集。装画は小林恒吉。著者は水戸市生まれ、刊行時の住所は水戸市。 第一詩集、組詩『愛』を出して以来八年、八十篇以上の作品がある。それぞれの作品は、制作時には、私の手足となって共に動いてくれ…