2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

キャスリン・レイン詩集 片瀬博子訳

1960年11月、書肆ユリイカから刊行されたキャスリーン・レイン(1908~2003)の詩集。翻譯は片瀬博子。海外の詩人双書8。 目次 石と花 抒情詩 牛の夢 虎の夢 母の歎き 落下 水晶の頭蓋 収穫 ノクターン 時の中で 滝の傍で 小川の中で 聖霊降臨節―一九四二年 …

8月の歌は青の色たちが 山田初穂全詩集

1977年7月、創樹社から刊行された山田初穂の詩集。装幀は原誠。 目次 Ⅰ初期詩篇 乾いた胃袋――青年詩人の遺書 別離後日 ぶさほうもの 小遣帖よ 土俵にひとり オシャレのメカニズム 心の表側に母がいる 明暗のつぶれた風景 年中行事 鳥籠 未定稿 母の日抄景 穴…

熱射 雨宮慶子詩集

1989年10月、書肆山田から刊行された雨宮慶子(1954~)の第2詩集。著者は山梨県生まれ。 目次 樹海 百足 川浸し 約束 色被せ 曲付十号花火 楽の天窓 有意義な死者――赤坂界隈 ストライプ 熱射 日本人の淋しい祠 闇の汕頭 消息 フライトに関する小夜曲 新宿放…

太平洋 一九五〇 ― 一九六二 堀川正美詩集

1964年7月、思潮社から刊行された堀川正美(1931~)の詩集。装本デザインは大野健一。 三部にわかれているのは、それぞれ単行の詩集として仮定されていたからである。発表後相当に改変した作品もある。とにかく、これで「一巻の終り」だ。理由は他にない。 …

歳月 結城昌治句集

1979年9月、未来工房から刊行された結城昌治(1927~1996)の句集。 私が肺結核のため清瀬村の国立東京療養所に入つたのは昭和二十四年二月七日、二十二歳の誕生日を迎へた翌々日だつた。まだ敗戦後の食糧難時代で、医学もこんにちのやうに進歩してゐなかつ…

鬼灯が…… 高橋秀一郎詩集

1976年12月、国文社から刊行された高橋秀一郎(1937~1991)の詩集。 ひとり私の抒情が、総体を撃つ詩へと昂まるという幻想を詩人はつねにその志として心ひそかに抱いているであろう。そして同時に詩人は、不安を、彼と彼の詩のはざまに横たわる不可逆な谷の…

炙り絵 下沢勝井

1982年7月、信州白樺から刊行された下沢勝井(1928~)の短編小説集。題字は平勢光夫。表題作は第12回太宰治賞候補作品。「藤原太郎」は第17回新日本文学賞佳作。著者は長野県生まれ。 目次 炙り絵 藤原太郎 山襞の記憶 ちょんば 作品について 勝又浩作者に…

歌う季節 吉田徳夫詩集

1970年3月、詩の村出版会から刊行された吉田徳夫(1930~)の第2詩集。著者は北海道生れ、刊行時の職業は稚内市立中学校特殊学級担当、住所は稚内市。 詩集「返信」を出版して二年、そのあとがきに「民衆と共に前進するために、今こそ僕らは歌う靴を履かなけ…

朝・あるいは 小西民子詩集

1976年7月、蜘蛛出版社から刊行された小西民子(1947~)の第1詩集。装画は愉礼啓公。刊行時の著者の住所は神戸市灘区。 目次 Ⅰ黎明 高原の花々 海 蟹 馬 かがみ 歴史 世界 Ⅱ朝 朝 朝 朝 朝 朝 朝 朝 朝 Ⅲあるいは 沼 旅 夕暮れ 物語 旅 墓標までに 水の歌 …

海の位置 梓野陽子詩集

1988年10月、紫陽社から刊行された梓野陽子の第2詩集。装幀は板垣光弘。著者は福井市生まれ、刊行時の住所は西宮市。 目次 恋 予感 突然の雨に こころの領域 バランス つりふね草の赤い花 孵化 遠い腕 人ということの サン・マロの男 ヴェネツィア 契り 真昼…

亀のごとく 元「萬朝報」女性記者の半生 松崎てる女

1986年7月、青峰社から刊行された松崎てる女(1907~)の自伝。「島原新聞」連載中(1984年9月~)の「なんじゃもんじゃ」を中途でまとめたもの。装幀はイワサキ・ミツル、カバー俳画は来子耿太。 目次 序 宇野千代・結婚式で流れた涙 次男の縁談 「松崎さん…

遠い雨 山本楡美子詩集

1980年9月、幻視者社から刊行された山本楡美子(1943~)の第2詩集。編集は郷原宏、装幀は熊谷博人。 目次 ・遠い雨 遠い雨 いのち 穴を掘る 歩いて メランコリア まちについて あした 初夏 雨の植物 入江行 ・雨の国 雨の国 耳と手首 自画像 ささやき 七月 …

アマシをくらう 岡隆夫

1987年8月、手帖社から刊行された岡隆夫(1938~)の第9詩集。叢書現代詩一千行・1。著者は岡山県生まれ、刊行時の住所は岡山県浅口郡。 目次 アマシをくらう アマシゅうくらう――胆試し 絵美子の頬笑み―――初恋のアマシ 錆びたチェンジ・レバー 待つことが――…

回想の詩人たち 壺井繁治

1970年9月、新日本出版社から刊行された壺井繁治(1897~1975)の随筆集。 目次 石川啄木 高村光太郎 小熊秀雄 金子光晴 萩原恭次郎 三好十郎 岡本潤 生田春月 槇村浩 舟方一 吉塚勤治 山之口貘 陀田勘助 江森盛弥 峠三吉 遠地輝武 島田利夫 あとがき NDLで…

ポーカー水浸し 薦田光恵詩集

1984年10月、宙の会から刊行された薦田光恵(1950~)の第1詩集。刊行時の著者の住所は香川県観音寺市。 目次 1980 3・28FRI~12・6SAT 1981 1・5MON~12・28MON 1982 1・6WED~12・11SAT 1983 1・2SUN~7・30SAT NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤ…

狙撃手 今井忠弘詩集

1970年1月、思潮社から刊行された今井忠弘の詩集。 目次 Ⅰ 狙撃手Ⅰ 狙撃手Ⅱ 狙撃手Ⅲ 曇天 運河 Ⅱ 鏡 空 海 星座 月 海 蝶 樹 海 Ⅲ 晩夏Ⅰ 晩夏Ⅱ 祭Ⅰ 祭Ⅱ 花 花花 Ⅳ 城塞 安息日 Sphinx NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

五日市街道 戸石泰一

1980年9月、新日本出版社から刊行された戸石泰一(1919~1978)の短編小説集。カバーは水谷光江。 目次 「父」について 母とわが家の周辺 ひとつひとつの部屋 ヨク状況中ノ人トナリ…… 待ちつづける「兵補」 「おはよう」 眼中の炎 三鷹下連雀 五日市街道 NDL…

勾配 森本敏子詩集

1969年8月、蜘蛛出版社から刊行された森本敏子(1930~)の第2詩集。装幀は藤本邦之。著者は兵庫県生まれ、刊行時の住所は奈良県天理市。 最初の詩集「海へ」を出してから、足かけ十年になる。当時二歳と五歳だった子供たちは、それぞれ小学五年と中学三年に…

母を語る二十三人の娘たち

1991年3月、ペッパーランドから刊行されたアンソロジー。編集は前田ちよ子、水のるり子、岡島弘子。表紙は角田有、カットは小林あき。 目次 危く母と娘で 秋山江都子 母と娘 荒川みや子 小春日 石川多枝子 性という共通の水脈の前に立って 梅田智江 ただいま…

消燈ラッパと兵隊 戸石泰一

1976年7月、KKベストセラーズから刊行された戸石泰一(1919~1978)の長編小説。 目次 営門の内と外 「員数」ということ 「メンコ」の数 けだもの偏の「なれる」 正月・寒い頃 検査・検閲・試験 陸軍予備士官学校 餓島 軍隊学校の日々 戦車と毒ガス 見習士官…

明治大正文学の輪郭 加藤武雄

1982年11月、日本図書センターから復刊された加藤武雄(1888~1956)の評論集。元版は1930年新潮社刊。明治大正文学史集成10。監修・解説は平岡敏夫。 目次 第一 興味ある明治大正時代 第二 明六社とその中心人物 第三 軟派文學と政治小説 第四 翻譯文學 第…

地軸の風 風森さわ

1993年5月、紫陽社から刊行された風森さわの第1詩集。 目次 階段 コンサイス 峡谷 ムビラの哀歌 夏休み 方形の空 チューリップ叔母 早春 서울(ソウル) ハルモニ コキョウ 軍隊手蝶 北病院 津軽 砂山 十三月へ 森の外で 地図にない場所 休止符の日 だがなお…

火と雪の森 戸石泰一

1976年5月、津軽書房から刊行された戸石泰一(1919~1978)の長編小説。 目次 序章 連れ去られた蝦夷 一章 胆沢城の千寿丸 二章 八幡太郎が来る 三章 兜跋毘沙門天 四章 俘囚のムラ 五章 悪路王アテルイ 六章 草原の決闘 七章 再会 八章 僦馬の党 九章 末法…

高蘆 石川桂郎句集

1973年11月、牧羊社から刊行された石川桂郎(1909~1975)の第3句集。 第二句集『竹取』が昭和四十四年二月に発行され、第三句集を持つことなど夢想だもしなかったが、発行者の川島さんからお勧めを受け、私達「風土」の仲間が寄って句稿の収集、清記を一切…

市井事 武田麟太郎

1935年4月、竹村書房から刊行された武田麟太郎(1904~1946)の短編小説集。画像は裸本。 目次 手記 序に代へて 日本三文オペラ 釜ケ崎 若もの 市井事 市井事 第三篇 ダンス 陷穽 消費 淨穢の觀念 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

青い波がくずれる 戸石泰一

1972年12月、東邦出版社から刊行された戸石泰一(1919~1978)の短編小説集。装幀は木内廣。 約十年間、教員組合の仕事をつづけて、昨年やめ、ほぼ二十年ぶりに小説を書いた。小山清君についての『そのころ』(「民主文学」七一・四)である。小山君のもともと…

フェニックス 会田千衣子詩集

1977年9月、思潮社から刊行された会田千衣子(1940~)の第5詩集。装幀は野中ユリ。 目次 マドモアゼル 火の山にて飛ぶ鳥 青春 忍ぶ恋 忍ぶ言の葉 夕顔という女 母の文集 フェニックス 宿命の星 ぽるとがるぶみ さびしい真実 ひとりで さびしい問 悲しみ 場…

文芸随想 古木鐵太郎

1982年9月、私家版として刊行された古木鐵太郎(1899~1954)の随筆集。発行は長男の古木春哉。題字は中谷孝雄。 本書は、著者の小説以外の文章七十四編を収めた。この他に、内容が重複していると見られる四編と、所在は知られながら入手できなかった二編と…

生きる 池田みち子

1982年8月、新潮社から刊行された池田みち子(1910~2008)の長編小説。装幀は糸園和三郎。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

破破 東野正詩集

1987年8月、点点洞から刊行された東野正(1952~)の第3詩集。装幀は高橋昭八郎。刊行時の著者の住所は盛岡市。 目次 紙だのみ 破破 詩免粗歌 誰駄 乱行 精神文裂 百念 止! あるないもの 欠底不能 反書体 隐骨 非問無解 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋…