その他随筆

年輪 津軽書房十五年 千葉寿夫編

1979年8月、津軽書房から刊行された社史随筆集。題字は横山武夫。 目次 魂の伝道者 小野吾郎 寸感 今泉幹一郎。 東京時代 工藤英寿 本町坂のころ 荒井秀美 草創期のことなど 山田尚 回想 高木恭造 乙乙録 小野正文 本・金・酒・女 藤田龍雄 高橋さんのこと。…

月の輪書林 古書目録を一考す。 かわじもとたか

2016年1月、杉並けやき出版から刊行されたかわじもとたか(1949~)による古書エッセイ集。著者は高知市生まれ。 これは「月の輪書林古書目録を一考す。」と題しているが古書目録論ではない。つまり論評ではないのである。一目見た時に感じる「何かを感じた…

風紋三十年アルバム 「風紋三十年」のアルバムをつくる会

1991年12月、「風紋三十年」のアルバムをつくる会から刊行された文壇バー「風紋」(店主は林聖子)の写真・散文集。装幀は佐々木秀明。 『風紋二十五年』一九八六年刊のあとを受けて、今年の夏、「風紋三十年」のアルバムをつくる会ができた。発起人は、野原…

メーデー事件 昭和史の発掘 岡本光雄

1977年8月、白石書店から刊行された岡本光雄(1912~)によるメーデー事件(1952)の回想録。 目次 序にかえて第一部 逮捕から被告団結成まで メーデー事件とその日の私の行動 メーデー事件あらまし 私は「黙秘」でたたかえなかった 再び小菅拘置所へ 一千二…

凋落 曉烏敏

1913年7月、無我山房から刊行された暁鳥敏(1877~1954)の随筆。 目次 一 行 二 行 三 加賀より 四 時雨るる野道 五 溜息の中より 六 かくして私は凋落して行くか 七 瀕死の病人の背を擦でつつ 八 妻の死 九 みだれごころ 一〇 やみ 一一 房子のこと 一二 …

絵のある詩集 深沢紅子

1974年3月、熊谷印刷出版部から刊行された深沢紅子(1903~1993)の随筆集。編集は佐藤実、表紙装画は著者、装幀は伊藤憲治、写真は堤勝雄。著者は盛岡生まれの画家。刊行時の住所は東京都練馬区南田中町。 画家の深沢紅子さんが≪絵のある詩集≫と題する本を…

雪女郎 蒲生光義

1984年6月、草韻新社から刊行された蒲生光義の短編小説集。装画は高荒真樹一、イラストは清水杏人。蒲生は俳人。 還暦を過ぎてより書きし老の世迷い言を 長い間の俳句の友 清水基吉の好意により彼の主宰する日矢誌に連載されたものである おめおめと老いた文…

わが詩・わが歌 潮光 伊藤和夫

1973年3月、北方領土対策文化連盟から刊行された伊藤和夫の詩歌文集。著者は東海道日坂宿生まれ(掛川市)、刊行時の住所は藤沢市辻堂。 目次 ・短歌篇 宿場気質 天地の戒律 流転遍路 人間苦悩 まぼろしの花 梅花ノ賦 酒徒酒友 友の情け 町奴 ふるさと 春の…

古本愛好家の読書日録 高橋輝次

2020年11月、論創社から刊行された高橋輝次(1946~)の古本エッセイ集。装幀は宗利淳一。 目次 由起しげ子『本の話』他二篇を読む――円地文子の短篇とともに 南天堂喫茶部が出てくる小説を読む――神戸雄一『番人』より 埴谷雄高『酒と戦後派』をめぐって――菊…

詩人という不思議な人々 わたしの現代詩人事典 嶋岡晨

1999年4月、燃焼社から刊行された嶋岡晨(1932~)のエッセイ集。 目次(各項に記した人物名のリスト) 序文まがい あ 阿部弘一 笹原常与/永井善次郎/真辺博章/チャドウィック/F・ポンジュ/ヴァルザー/雪舟/道元 お 大野順一 嶋岡晨/金子光晴/片岡文雄/笹原…

傷める葦 邑楽愼一

1940年3月、山雅房から刊行された邑楽愼一によるハンセン病診療手記。 目次 1 レプロローグの手帖 A ちづ女 B 夜風 C 輸血 D 愛憎 E 浮浪癩者 F 縣君 2 逃亡者 3 収容病棟物語 4 黎明 5 窪地の家その他 A 窪地の家 B 噂 C 牢獄の心 6 虹立つ谿 7 欧州…

いろまち燃えた 福原遊廓戦災ノート 君本昌久

1983年3月、三省堂から刊行された君本昌久によるルポ/ノンフィクション。装幀は春井裕。 目次 1 戦後三十四年目の御灯明 2 三月十七日の神戸大空襲 3 戦前の遊廓 4 戦時下の性 5 二枚の福原地図 6 新開地と福原 7 追跡 8 女郎ノ死ヌルヤアワレ 9 …

私の過去帖 戸田達雄

1972年8月、佐々木孝によって刊行された戸田達雄(1904~1988)の回想録。 目次 ・幼少時代 戸田常蔵 戸田栄三 戸田常三 戸田キン 戸田進 戸田氏正 笠松立三・かめ子 ・ライオン歯磨時代 野口末彦 二代 小林富次郎 神谷市太郎 逸見享 大手拓次 中尾清太郎 平…

ああ、生きて帰りたい 比島戦記 高橋喜平

1980年6月、創樹社から刊行された雪氷学者・高橋喜平(1910~2006)による戦記。 目次 第一章 まえがき 第一章 ああ、生きて帰りたい――昭和一七年一月三日~五月一五日 第二章 まえがき 第二章 急性大腸炎記――昭和一七年七月七日~八月二八日 第三章 まえが…

月時計のパリ 平沢淑子

1984年8月、講談社から刊行された平沢淑子(1939~2017)のエッセイ集。カバー、表紙は著者。 目次 Ⅰ パリの薔薇の季節は、錬金術的なとき Ⅱ 月の女神、聖ディアーヌの贈り物 Ⅲ 五月の詩人 Ⅳ 寺山修司の遊戯的黙示録 Ⅴ 寺山修司 青春のイメージによる断章 キ…

大和古寺 第二輯

1968年8月、天幕書房から発行されたアンソロジー。 目次 外村文象 安倍文珠院 西京芳宏 東大寺 川越綴子 興福寺 石内秀典 新薬師寺 山田博 聖林寺 中村光行 解説 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

大きな時計 舟越保武

1992年4月、すえもりブックスから刊行された彫刻家・舟越保武(1912~2002)のエッセイ集。初出は1986年日本経済新聞。著者は連載終了後に右半身不随に。デッサンは左手で描かれた。1987年10月発行ギャラリーせいほう版の復刊。 目次 腕ぐみ しわ 生命の灯り…

深沢紅子先生のけもない話 西真里子/深沢紅子

1994年5月、教育出版センターから刊行された西真理子と深沢紅子の画文集。 目次 まえがき たたずむひと 雫石あねこ 新人賞 むらさきしきぶの実 青い帽子の人 小さな助っ人 優しい風 花一輪 カサブランカ むくどりの夢 涼しい風 ときいろのかたかけ 王様の死 …

野薔薇幻相 若林つや

1995年6月、ドメス出版から刊行された若林つや(1905~1998)の第2作品集。若林は元「輝ク」の編集長。 目次 《序詩>野薔薇幻相Ⅰ 不二うばら 不二うばら Ⅱ 香たてまつる 立原道造さんのこと――野花を捧ぐ 長谷川時雨先生のこと――こぼれ話他 岡本かの子さんの…

「南方の火」のころ 椿八郎

1977年6月、東峰書房から刊行された椿八郎(1900~1985)の随筆集。装画は沢田哲郎。 目次 序 井上靖・春 「南方の火」のころ 行きずりの人々 田山花袋・島崎藤村・皇帝妃秋鴻・僕はヒットラーを見た・ぼくはムッソリーニを見た ぼくの大正時代 三角時計・ち…

東北温泉風土記 石坂洋次郎編

1940年4月、日本旅行協會から刊行された東北温泉アンソロジー。装画は勝平得之。 目次 馬橇に乘つて(民謠) 白鳥省吾 東北の温泉 石坂洋次郞 東北地方主要温泉案内 東北温泉の記 藤浪剛一 湯文 藤浪剛一 コケスンボコ雜考 三原良吉 こけしの温泉を巡る 天江富…

異郷の季節 鈴木道彦

1986年9月、みすず書房から刊行された鈴木道彦(1929~)の旅行記。2007年に新装版が刊行されている。 目次 Ⅰ パリ左岸のことなど 書物を流れる歳月 アルジェの宿 フランツ・ファノンの考え Ⅱ にせ金作りと老ヒッピー 一九八〇年代の同性愛者 Ⅲ 「五月」の作…

野一色幹夫 浅草紳士録 

1956年11月、朋文社から刊行された野一色幹夫の随筆集。装幀は永井保。 目次 田谷力三・水の江滝子―その若さと人気の秘密― 荷風先生浅草を歩く カマトト千両―宮城まり子の魅力の急所― トニー谷とお祭りの辰―馬鹿じゃなかろうかにからまる浅草哀詩― 菊田一夫―…

風紋二十五年 「風紋二十五年」の本を作る会

1986年12月、「風紋二十五年」の本を作る会から刊行されたエッセイ集。題字は勅使河原宏、挿絵は松本哉。「風紋」は太宰治「メリイクリスマス」のモデル林聖子の文壇バー。 目次 Ⅰ 野原一夫 三人の恩人 檀流クッキング――タンのマリネ 石堂淑朗 二役の聖女 江…

野の草 ある印刷女工の歩み 石倉千代子

1981年4月、日本婦人会議出版部から刊行された石倉千代子の自伝。装画は鶴田知也。 目次 Ⅰ 幼年工 肉親たち 米騒動とスペイン風邪 Ⅱ ストライキ 働く母親たち 幸せな日日の大衆娯楽 はじめてメーデーを知った日 女工たち Ⅲ 大地震 第二のストライキ 労働組合…

黛 松根東洋城

1941年6月、秩父書房から刊行された俳人・松根東洋城(1878~1964)の随筆集。装幀は礒部草丘。東洋城は夏目漱石の門下生。 目次 黛 三枚續 文鳥の卷 夜光虫の卷 橋杭 ちゆちゆむさん だらりの鐘 むらさき 海三景 笹子峠 花吹雪 永久王の御句 蕪島 緋の御袴 …

春の泥 高村三郎作品集

1999年6月、高村三郎を支援する会から刊行された高村三郎の作品集。装幀は、栗津謙太郎。附録栞は、川島知世「バカタレ」、金時鐘「無償の給付を生きてきた男」、高村恵美「芹を摘む」、葉山郁夫「高村三郎さんの遠い瞳へ」、土方鐵「三郎の病床俳句」、米田…

犬とわたしと白い杖 福沢美和

1972年5月、山本書店から刊行された福沢美和(1927~)の児童書。装丁は田村義也、カットは田村忠子。福沢諭吉直系のひ孫。 目次 Ⅰ アンナと四匹の小犬たち 1 太郎のひとりごと 2 次郎とママのお話 3 花子の日記 4 三郎と同じ名まえの獣医さん 5 ママのアン…

風景18 松岡昭宏

2010年5月、筍書房から刊行された松岡昭宏(1927~2015)のエッセイ集。松岡は、小野十三郎とともに、大阪詩の教室、大阪文学学校、大阪文学協会、本の研究会、大阪編集教室等を開校・設立した。 目次 歌 死者たちはまだ若い スペインの小さな村 吉野山のヤ…

流水の記 山田百合子

1980年12月、私家版として刊行された歌人・山田百合子の随筆集。 目次 Ⅰ 幼児期 父 母 六人の兄 日露戰爭 山吹丸 お琴 学校時代 宮さま 双葉会 青春のなやみ 加留多 ピアノ 御大葬 お能 先生方 ある秋の日 Ⅱ ニューヨークまでの道 隣人 米国のおまわりさん …