その他随筆

流水の記 山田百合子

1980年12月、私家版として刊行された歌人・山田百合子の随筆集。 目次 Ⅰ 幼児期 父 母 六人の兄 日露戰爭 山吹丸 お琴 学校時代 宮さま 双葉会 青春のなやみ 加留多 ピアノ 御大葬 お能 先生方 ある秋の日 Ⅱ ニューヨークまでの道 隣人 米国のおまわりさん …

同人詩誌舟の軌跡 <後記>集成(1~99号) 西一知

2000年8月、レアリテの会から刊行された同人誌「舟」の後記集成。 目次 1号(75年8月)創刊同人近況他 2号(75年11月)●詩=人間の自由の証 3号(76年2月)●詩は個の所有に属さない 4号(76年5月)●「舟」では画も詩である 5号(76年8月)●読者に迎合しない詩を 6号(77…

オペラうらおもて 藤原オペラの二十五年 藤原義江

1962年3月、カワイ楽譜から刊行された藤原義江(1898~1976)の随筆集。 目次 藤原義江年譜 藤原歌劇団誕生 初演「ラ・ボエーム」 「リゴレット」 「カルメン」 クズネツォヴァと「トスカ」 シャリアピンとクズネツォヴァ夫人 歌舞伎座とオペラ ニューヨーク…

雨の降る日は天気が悪い 土井晩翠

1934年9月、大雄閣から刊行された土井晩翠(1871~1952)の随筆集。装幀・扉は岡本一平、見返しは木下義謙。 目次 序 アルプス山首先の登攀 苦熱の囈語 華嚴經と新井奧邃先生 雨の降る日は天氣が惡い(四章) 祝ひの文 漱石さんのロンドンに於けるエピソード …

徳山璉随筆集 徳山璉

1952年8月、輝文館から刊行された徳山璉(1903~1942)の随筆集。装幀は小出卓二。 徳山璉君を知ったのは、音楽歌手としてよりも、石黒敬七、高田保君らのやつてゐた風流倶楽部のユーモリストとしての方が、盛ろ多い位で、同君が戦時下に於ける明朗な存在で…

鯨のお詣り 小穴隆一

1949年10月、中央公論社から刊行された小穴隆一の随筆集。 目次 螢のひかり 車夫仲間 妓女 あをうなばら 桃源 山鉾のおもちや 舞妓はん 龍之介先生 わたりがは IV 芥川龍之介全集のこと 二つの繪 入船町・東兩國 河郎之舍 影照斷片 遠征會時代 鯨のお詣り 東…

烟れる田園 前田夕暮

1925年6月、アルスから刊行された前田夕暮の第2詩文集。装幀は恩地孝四郎。画像は裸本。 目次 春 蕗の薹 若布賣 人形遣 蓬圑子 自然の姿 村祭 オルガン 麥ふみ 畦とび 鞠 鰻釣り 椿の花 漆掻きの老爺 春 月夜 種紙の青む頃 田螺 野燒の夜 蜂 地蟲 村醫 春の…

ひとつの流れ 吉田静代

1979年8月、光風社出版から刊行された吉田静代の随筆集。装幀は難波淳郎。 明治人の一面 和田芳恵 この本の著者は、いまから六十年あまり前に女性編集者だった。婦人記者や女性編集者が、珍らしかったころのことである。明治の終り近い女学校の人情生態や、…

藍 和田知子

1995年11月、卯辰山文庫から刊行された和田知子の随筆集。 『藍』は、私の初めての文集である。折々に書いたものを、いつかまとめてみたい、還暦のときに、などと夢みていたが、それもとうに過ぎてしまった。 今年の秋は、亡夫の満十五年忌に当る。何とか無…

帰らない日へ 伊藤マリ子

1981年11月、私家版として刊行された伊藤マリ子の遺稿集。伊藤整の娘。装画は南桂子。 目次 まえがき 伊藤礼 Ⅰ ラクダ色のベレー帽 父と娘に関する十二章 祖母のこと アンクルトムの小屋 私の心理学 肥後の石工 京都の町 津和野の町は自転車に乗って 「美」…

B級詩人のつぶやき 黒川洋

1996年2月、皓星社から刊行された黒川洋(1943~)のエッセイ集。装幀は石澤義裕。 目次 戯謡歌・あるいは平成音頭 『人間病患者』・遠地輝武詩集 『列島』以後の労働と詩についてのメモ 『執念の牡牛』・伊豆太朗論 自律の飢餓・まちえひらお論 伝達幻想な…

時間のかたち 杉田早智子詩集

1991年12月、書肆といから刊行された杉田早智子(1938~)の第1詩集。著者自装。 目次 Ⅰ 彷徨 背中 脱皮 種子 肩 位置 予兆 非在 〈人形〉 〈窒息〉 〈Warp〉 Ⅱ 邂逅 倒木 倶利加羅峠から 浮標 仮眠 夢のあと 退けどき 〈影〉 〈光〉 Ⅲ 時間のかたち 北の伝…

俘虜 棟田博

1942年10月、東光堂から刊行された棟田博のエッセイ集。 目次 俘虜 剃光頭 乳母車について 記念日 南京への道 鶏をめぐりて 女の日記 十二月八日 馬來便り 突撃の心理 後記にかへて NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

二席の歌 石橋一哉

1994年10月、胡蝶の会から刊行された石橋一哉の随筆集。 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

下町手帖 辻野透

1990年1月、文化総合出版から刊行された辻野透の随筆集。著者自装、表紙・扉絵は山高登。 ある日、そば屋さんで時間外れの昼食をすませ、勘定をしようとしたら、持っているのは小銭ばかりだった。困ってありていに店の人に言うと、そこにいたおかみさんが、…

黒い情熱 福馬謙三

1948年8月、日京書院から刊行された福馬謙三のジャワ抑留生活の記録。 私は昭和十九年一月に、勤め先の朝日新聞社から、ジャワ、バタビア特派員を命ぜられて赴任、同地で終戰を迎えて昭和二十一年五月二十五日和歌山縣田邊に上陸歸還した。出發する時には十…

巴里・女・戦争 薩摩治郎八

1954年4月、同光社から刊行された薩摩治郎八(1901~1976)の随筆集。装画は高野三三男。 目次 落花狼藉 FLEURSÉPARPILLÉES 天地晦冥 TOUTESTSOMBRE 多情多恨 QUIAUNCOEURTENDRE 巴里の憂愁 SPLEENDEPARIS 巴里解放 PARISLIBERÉ 恐怖の巷 VILLEDETERREUR 春…

座談関西戦後詩史 大阪篇 

1975年6月、ポエトリー・センターから刊行された関西戦後詩に関する座談会記録。編纂者は福中都生子(1928~2008)と犬塚昭夫(1942~)。 目次 一、詩誌「詩文化」と反骨精神 「詩文化」「豚」「花」「コスモス」「詩と真実」など 二、詩誌「山河」の時代 …

戦後詩壇私史 小田久郎

1995年2月、新潮社から刊行された小田久郎(1931~)の詩壇回想記。装画は瀧口修造。第22回大佛次郎賞受賞作品。 目次 序章 口語の詩から日常語の詩ヘ――萩原朔太郎から谷川俊太郎へ 1993 「萩原朔太郎賞」と「世間知ラズ』の詩人 「霧」のなかから「ぼんやり…

懐情の原形―ナラン(日本)への置き手紙 ボヤンヒシグ

2004年10月、英知出版から刊行されたボヤンヒシグのエッセイ集。装幀は古田修。 目次 居場所 石の重み 風の四季 二十年前からのプレゼント 故里 時計の前にいつも 天衣有縫 非日常性 梅雨から杏南へ 夢 書物の中を 通称金閣寺 チンギスハーンはノマドだった …

日は過ぎ去らず わが詩人たち  小野十三郎

1983年5月、編集工房ノアから刊行された小野十三郎の随筆集。装幀は栗津謙太郎。 目次 Ⅰ 定住者の視界 大阪の道すじ サテン文化人 日記から 日は過ぎ去らず 私の会った人 海から見えるもの 定住者の視界 樹木の影 倒立する三角 ある詩の文体 シカゴ詩集 Ⅱ 同…

ある微笑 私のヴァリエテ 牛島春子

1980年10月、創樹社から刊行された牛島春子(1913~2002)の散文集。著者自装。 今年(一九八〇年)の八月、私は中国東北区の長春に旅をすることができた。三十四年ぶりだった。私は駅前の宿から八キロ余りの道のりをテクテク歩いていった。そしてかつて自分の…

ルノワルの追憶 梅原龍三郎

1944年5月、養徳社から刊行された梅原龍三郎(1888~1986)によるピエール=オーギュスト・ルノワール(1841~1919)の追想記。編集は久保守。 目次 ルノワルの追憶 初めて巴里でルノワル先生の畫を見る カイニュに初めて先生を訪ふ ルユ・コーランクール 先…

猫をかく 諏訪優編

1979年4月国文社から刊行された猫に関する詩文のアンソロジー。編集は諏訪優。装幀は清水昶、写真は武田花、本文カットは笹岡信彦、荻久保和征。 目次 猫の魔力=粕和平 猫=ボードレール 猫町散文詩風な小説(ロマン)=萩原朔太郎 猫=萩原朔太郎 猫の死骸…

残りの花 岩崎治子

1993年10月、岩崎書店から刊行された岩崎治子(1911~1992)の遺稿集。編集は小西正保。カバー装画は著者。カットは『日本の文様・波百態』(岩崎治子・編/岩崎美術社)。 目次 生いたちの記 ひとりごと(日記) 歌集 老いのいのちを 「母・治子」岩崎徹也 …

回想の早稲田界隈 正木啓二

1989年9月、東京出版センターから刊行された正木啓二(1918~)の回想録。 昭和十年代は文運を高めた時代だった。戦時下の、抑圧され拘束多かったわが青春時代の道のべにも、名を知らぬ花々が咲き誇っているのを見ることができた。遠い日の、文芸の花の在り…

最終の花 小堀杏奴

1951年11月、みすず書房から刊行された小堀杏奴(1909~1998)の随筆集。装幀は小堀四郎(1902~1998)。 目次 生活から 一 最終の花 花と手紙 贈物 着物と思出 生活 S湖にて 早春の高原 酒 日々の思ひ 歲月 花束 生活から 二 H・S少年の死 罠 晴雨計 凋…

明治少年懐古 川上澄生

1944年3月、明治美術研究所から刊行された川上澄生(1895~1972)の版画本。画像は冬至書房の復刻版(1975)。 目次 一 まま子 二 小鶴をばさん 三 輪まはし 四 俥屋さん 五 鐵道馬車と、がた馬車 六 雀さし 七 へつつい直し 八 でいでい屋 九 桶屋 十 人さ…

黎明・座標のころ 淡谷悠藏

1975年1月、文芸協会出版から刊行された淡谷悠藏(1897~1995)による青森文学回顧録。カットは川島慶三。淡谷は元衆議院議員で淡谷のり子の叔父。 目次 「黎明」前夜 その時代の動き 芽を孕む 黎明に集まった人たち 反抗の思想 「座標」胎動 「座標」創刊事…

飛行場のある町 坂村由江

1957年3月、的場書房から刊行された坂村由江(1933~)の随筆集。挿画は山本蘭村。 目次 序 今官一 迎え火 ある風景に 大理石 飛行場のある町 芥 道端の女 石ころ 異邦人の歌 じいさんばあさん 音楽葬 追福曲 鎮魂曲 遁走曲 花転身 故里 傘 三輪の花 解題 埴…