2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

都市空間 奥村晃作歌集

1995年5月、ながらみ書房から刊行された奥村晃作の第7歌集。コスモス叢書第475篇。装幀は川内宗康。 目次 第一部 感動派のボク歌は止めない 終の年賀状(一九九三年) 鳥たち 芋銭展 花見の宴 睡蓮の葉 プリンセス雅子さま ペンキ屋さん 津波の島 旅の計画 体…

同時代の歌人たち 玉城徹

1977年6月、短歌新聞社から刊行された玉城徹の評論集。 昭和期、ことに戦後に活動した歌人たちについての論を中心に一冊を編んだ。ただし第二部は 現代短歌についての時評風の文章を集めたものである。作家論の中、「新風十人およびその時代」はもとより戦争…

大いなる自由 改訳新版 ジュリアン・グラック 天沢退二郎訳

1987年8月、思潮社から刊行されたジュリアン・グラックの散文詩。翻訳は天沢退二郎。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

花幾年 岡野弘彦

1981年10月、牧羊社から刊行された岡野弘彦の随筆集。装幀は倉持章。 いく年の春に心をつくしきぬあはれとおもへみ吉野の花 藤原俊成 「花幾年(はないくとせ)」という言葉は、折口信夫の随筆の題名である。師の柳田國男へのこまやかに はとどき難い思いと…

飛ぶ種子 増岡敏和詩集

1989年3月、ベルデ出版社から刊行された増岡敏和の詩集。表紙は宮本勝夫。 目次 ・静寂の螢 螢 花びら 妹 祈り 長い一日 ・燃える芝 燃える芝 童女 鶴 広島にて ・むかしの恋唄 炎をみつめて 丘の上で 距離 夜汽車 絵 ・華やぐ息子 突然の電話 仙台の娘 その…

滄浪歌 岡野弘彦歌集

1972年9月、角川書店から刊行された岡野弘彦の歌集。第7回迢空賞受賞作品。 目次 蒼き魚 海と月蝕 漂へる時 生肌断ち 涸れゆく海 子はさすらふ 春幻想 草の穂 腋窩の傷 海やまの春 暗きベンチ 海のまぼろし 照葉樹林の春 街川 冬の海やま 剣峠 熊野 海彼の神…

鵲の家 桜井哲夫詩集

2002年1月、土曜美術社出版販売から刊行された桜井哲夫の第5詩集。装幀は林立人。写真は権徹(ゴン・チョル)、肖像は安藤真樹。 目次 Ⅰ 拭く 「私は侵略者」 屈折 追憶の川 お辰ばあさん ヤヨイの手紙 車椅子が走る Ⅱ 謝罪の旅 カササギの森 カササギの家 …

冬の家族 岡野弘彦歌集

1967年10月、角川書店から刊行された岡野弘彦の歌集。第11回現代歌人協会賞受賞作品。 昭和二十八年の四月末のことであった。折口先生につれられて、伊馬春部さん、池田弥三郎さん、戸板康二さんといっしょに、川奈ホテルに泊まった。 夕食を終わってのち、…

無窮花抄 桜井哲夫詩集

1994年5月、土曜美術出版販売から刊行された桜井哲夫の第3詩集。装幀は居島春生。 視覚障害者である私には文字がない。文字を持たない私の詩は、すべて代筆者によって文字となり詩となるのです。 詩作を始めて十年、第一詩集『津軽の子守唄』、第二詩集『ぎ…

種薯 更科源蔵詩集 復刻版

1973年9月、風書房から復刊された更科源蔵の第1詩集。初版は、1930年12月、北緯五十度社から刊行された。付録栞は「復刻に際して」(更科源蔵)、「種薯」への批評(高村光太郎、北山癌蔵(草野心平)、萩原恭次郎、岡本潤、神保光太郎、高田博厚、伊藤和、…

如何様 高山羽根子

2019年12月、朝日新聞出版から刊行された高山羽根子の第5著作集。カバーは武田鉄平。装幀は鈴木成一デザイン室。 目次 如何様 ラピード・レチェ NDLで検索Amazonで検索

舞踊詩劇 白鳳の華 河邨文一郎

1970年2月、黄土社から刊行された河邨文一郎(1917~2004)の詩集。河邨は整形外科医。元札幌医科大学教授。1972年の札幌オリンピックテーマソング「虹と雪のバラード」を作詞。 目次 ・人物 額田王 鏡王女 中大兄皇子(のちに天智天皇) 大海子皇子 中臣鎌足 …

探詩縹渺 鎗田清太郎

1989年6月、土曜美術出版販売から刊行された鎗田清太郎(1924~2015)のエッセイ集。装幀は岡本信治郎。詩論・エッセー文庫13。鎗田は角川書店、新人物往来社などに勤務した編集者。 語義的にいうと「詩論」(長大な論文は別にして)も「エッセー」に入るだろ…

裔の子 多田尋子

1989年9月、福武書店から刊行された多田尋子(1932~)の短編小説集。表題作は第101回芥川賞候補作品。 目次 裔の子 殯笛 夢の巣 凪 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

増補 遥かなる故郷 ライと朝鮮の文学 村松武司

2019年1月、皓星社から刊行された村松武司(1924~1993)のエッセイ集。装幀・装画は安野光雄。編集は斎藤真理子。元版は1979年発行。 目次 〈遥かなる故郷〉 同行二人 黒いゲーム一─創氏改名─ 黒いゲーム二─創氏改名─ 植民者作家の死─小林勝─ 戦前三〇年・…

荷車の歌 山代巴

1956年8月、筑摩書房から刊行された山代巴(1912~2004)の長編小説。装幀は永井潔。 目次 くまごの話から 巡礼 ほら穴の握り飯 ツル代とオト代の孝行 心の虫 ナツノの心の虫 受難つづき 棟木の雪駄あと 気楽な家 さかだつ鱗 妾とともにいて 最後の宝 あとが…

海色の靴 水谷きく子歌集

2001年6月、至芸出版社から刊行された水谷きく子の第5歌集。 退職後、妹と暮すために神戸に移り住むことにしたのは、ほとんど衝動的に近かった。どうも私という人間はよく考えるということが出来ない性格なのかも知れない。そのかわり後悔することもあまりな…

E・Tのように 水谷きく子歌集

1992年7月、短歌公論社から刊行された水谷きく子の第4歌集。短詩形文学選集35。 目次 風の相聞 自我 たなばた祭 ファントムペイン 冬日 八雲琴 献体 五月の桜 星凍る 「おいとまします」 六月 面差し 小笠原諸島 木の瘤 春の誘い オカリナ ふたり 遠野行 木…

背のび白書 水谷きく子歌集

1988年1月、至芸出版社から刊行された水谷きく子の第3歌集。 寝たきりのお年寄りのお世話をしたいと、養育院に就職したのは、昭和四十五年、いまから十八年前です。その三ヶ月後に、ひとりのお年寄りの死に、初めて立ちあいました。高橋静子さんという色の白…

紙の飛行機 水谷きく子歌集

1982年6月、至芸出版社から刊行された水谷きく子の第2歌集。 この歌集の作品の或る部分は、『板橋区栄町』に重っている。その歌集が出たとき、私は丁度、朝日新聞に歌壇時評を書いていたので、とりあげて、特異な素材による歌集として、切実に歌われているこ…

怖ろしいニンフたち 村松武司詩集

1957年2月、同成社から刊行された村松武司(1924~1993)の第2詩集。 ぼくが昆虫ばかりを愛していた少年時代から、冬の兵隊として国境にいた時代までの精神が、当然、戦後に書かれたこの第一詩集の前提になっている。 少年時、京城の日韓書房でしばしば手に…

なだれる 園田てる子

1957年10月、虎書房から刊行された園田てる子(1926~1976)の長編小説。装幀は楢原祥太郎。 目次 魔の夜 別れても 美しき争い 誘惑の灯 こんなところに 妻であること 巣立つ人 もう一つの部屋 求愛と計算 かりそめの幸福 二つの盲点 嵐のくる日 愛の岐れ路 …

千田幸夫歌集 千田幸夫

1986年12月、短歌新聞社から刊行された千田幸夫の遺稿歌集。 まだあたたかい夫の遺骨を抱いて茫然と唐湊の火葬場に佇ちつくした日から、私の上に流れ去った十年の歳月の重さを、今あらためて噛みしめる思いでいる。 共に過ごした二十余年の思い出は何故か四…

一九六〇年出発 村松武司詩集

1988年1月、皓星社から刊行された村松武司(1924~1993)の詩日記。 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

残花抄 尾崎喜八詩集

1948年1月、玄文社から刊行された尾崎喜八(1892~1974)の詩集。 目次 I 山を描く木暮先生 槍澤の朝 歸來 大阪 明星と花 雲と落葉 秋の流域 雪の峠路 弟橘媛 噴水 靜かなる朝の歌 II バッハの夕空 エネルギー 慰め 草に 東京の秋 私の詩 夜 エレオノーレ 母…

鯉 宮崎孝政詩集

1929年9月、『鯉』社から刊行された宮崎孝政(1900~1977)の第2詩集。 鋲を打つ男 萩原恭次郎 ★宮崎孝政とは十八歲から二十歲頃まで偶然に未見のまま封筒やハガキをやりとりした。その中には彼の住んでみた能登牛島の鹽の香がまじつてゐた。ただ未だにその…

居た場所 高山羽根子

2019年1月、河出書房新社から刊行された高山羽根子(1975~)の第3著作集。装幀は佐藤亜沙美。第160回芥川賞候補作品。 目次 居た場所 蝦蟇雨 リアリティ・ショウ NDLで検索Amazonで検索

夫 菅谷規矩雄追悼 久子のひがんばな 菅谷久子

1990年12月、私家版として刊行された菅谷久子による菅谷規矩雄(1936~1989)追悼記。 目次 ・別れのセレモニー 最後の一昼夜 遺体安置 喪主としての決断 通夜・密葬 お骨の滞在 雪景色の告別式 ・供養の日々に 低迷の季節 再生の季節」 透明な季節 ・懺悔録…

ビラについて 向井孝詩集

1983年10月、WRI-JAPAN出版部から刊行された向井孝の詩集。 目次 Ⅰ 夕闇の中 『熱烈歓迎!?自衛隊様』 十一月二日の、戦争と平和 三尺高い木の枝の しろい背中 阿倍野橋 Ⅱ 深夜定期便 〈赤い鳥〉奇聞 怪談 夜景 同行四人 「遺留証拠物」報告書 張り込み捜査…

ミロ 瀧口修造

1940年3月、アトリエ社から刊行された瀧口修造によるミロ入門書。西洋美術文庫第48巻。 ジョアン・ミロについての纏まった畫集は、豫告されたことはあったが、いまだに公にされたことを聞かない。不思議だとさへ思ふ。さゝやかなものではあるが、怖らくは本…