2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

夜の馬 片岡文雄詩集

1959年9月、国文社から刊行された片岡文雄(1933~2014)の第2詩集。装幀は笹岡信彦。ピポー叢書60。 ここに詩集「夜の馬」としてまとめたのは、一昨年の詩集『帰巣』以後に書いたもので「狼」「地球」「葡萄」「詩学」「現代詩」「漕役囚」その他の詩誌に発…

巨人の夢 嶋岡晨詩集

1959年2月、国文社から刊行された嶋岡晨(1932~)の第2詩集。装幀は著者、カバーは笹岡信彦。ピポー叢書56。 目次 薔薇色の逆説 扉 かくれんぼ 飛翔 歴史 記憶 未来 孤独な象の物語 幻影の兵士 縄梯子をのぼる赤ん坊 バナナを噛じっている男 射手 もしも一…

蜘蛛うごく 畑耕一句集

1941年2月、交蘭社から刊行された畑耕一の句集。 言葉 北原白秋 蜘蛛うごく。 この一巻の中から感知されるのは、寧ろ本體そのものにあらずして、その動きの速度や投影の妖かしにある。 壁上の蜘蛛うごくとき大いなる 又、 燈をまともすばやき蜘蛛として構ふ …

谷間の地図 近藤多賀子詩集

1954年9月、日本未来派編集所から刊行された近藤多賀子の第2詩集。装幀構成は近藤東、表紙影絵は藤城誠治。 あの終戦後のムザンな日本で、人々はすべて放心荒廃の悲しい淵にもがきました。家と物と友情との一切を見失った時、人の孤心にフツフツと湧いてくる…

姦吟集 六行詩集 加藤郁乎

1974年9月、書肆林檎屋から刊行された加藤郁乎の詩集。装幀は松本晴夫。 目次 食辭 散辭 虎辭 痴辭 欲辭 忙辭 忍辭 師辭 淋辭 香辭 鳴辭 減辭 惜辭 無辭 拙辭 舌代 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

薔薇の体験 小島俊明詩集

1962年10月、思潮社から刊行された小島俊明(1934~)の第1詩集。装幀は斎藤寿一。 目次 まえがき 隠微な心 気も狂わんばかり 美しい関係 薔薇の体験 薔薇の花芯に降りたって よだれ 愛についてI passion(あるいは受苦) 別れ・愛 愛についてII ガラ…

歌を恋うる歌 岡野弘彦

1990年10月、中央公論社から刊行された岡野弘彦のエッセイ集。カバー・扉は大貫泰子(平安つぎ合せ料紙)。 明けても暮れても、歌のことばかりを思っているとしたら、それは「歌ぐるい」というにふさわしいのかもしれぬ。「くるう」という言葉も「ひとさし、…

声なき木鼠の唄 入沢康夫詩集

1971年6月、青土社から刊行された入沢康夫(1931~2018)の第7詩集。 目次 「マルピギー氏の館」のための素描 「木の船」のための素描 「声なき木鼠の唄」のための素描 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

残雪 田山花袋

1918年4月、春陽堂から刊行された田山花袋の長編小説。画像は1920年の7版。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

花影 原石鼎自選句集

1937年6月、改造社から刊行された原石鼎の自選句集。 本句集は改造社のしきりなる懇望により、二萬に近い試作句稿中より約一千句を選出したものである。 年譜に見らる如く、十六歳頃より俳句をつくりはじめたのであるが、その頃自分の句を記載して置くなどの…

点鬼簿 佐藤憲詩集

1967年12月、思潮社から刊行された佐藤憲の詩集。 目次 Ⅰ夜の樹 夜の樹 眼 夕暮の眼 夜の眼 五月の瞳 林檎・葡萄 アベルの樹 天使達の一週間 Ⅱ幽界通信 再会 山茶花 死の国で 螢 夕焼 鳥 風鈴 幽界通信 無果花 四月の眠り 賽の河原 迎火 黄泉を歩く 点鬼簿(…

眩暈の中に立っているので 瀬川司郎詩集

1966年12月、岡田書店から刊行された瀬川司郎の第1詩集。装幀は岡田啓。 目次 Ⅰ 三人称の対話 喪失――あるいは形而上学 センチメンタル・グッドバイ トップモード・ダンディズム ロマンティック・ラブソング 愛――あるいは近親憎悪 鎮魂・断章 夜明けの幻想 先…

長濤 三橋敏雄句集

1993年4月、沖積舎から刊行された三橋敏雄(1920~2001)の句集。題字は著者、装幀は戸田ヒロコ。 目次 巡禮(五十句) 長濤(百二十八句) 附録(百句) 後書 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

死か藝術か 若山牧水歌集

1912年9月、東雲堂書店から刊行された若山牧水(1885~1928)の歌集。装幀は木下茂。 目次 手術刀 落葉と自殺 かなしき岬 Wikipedia(若山牧水) NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

いちま人形 塔和子詩集

1980年8月、花神社から刊行された塔和子の第6詩集。装画は新井豊美。 生きているという、私の生身は常にいやおうなく満干を受け止めて在らされています。 そして私は、かわいたときの痛みや満たされているときの喜びの中で、さまざまなことを考えますが、自…

アルプスの見える庭 野村尚吾

1958年6月、朋文堂から刊行された野村尚吾の長編小説。山岳文学選集5。装幀は生沢朗、装画は三浦勝治。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

聖なるものは木 塔和子詩集

1978年8月、花神社から刊行された塔和子の第5詩集。装画は新井豊美。 闇と光と闇と、いま在るということは、産れない前の闇と、存在を頭にしている光の時間、そして、やがて死滅し帰るであろう、闇の間に置かれている、しばらくの光の中にいる、また在らされ…

闘い・状況・表現 泉谷栄詩論集

1974年7月、津軽書房から刊行された泉谷栄(1941~)の詩論集。亜土叢書5。 目次 山下洋輔トリオから 三上寛考 詩的状況論 反復の類型学 風景のなかの生と死 語呂合わせの構造 関係の背理もしくは闇の原宇宙へ あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で…

ようこ つれづれ くろこようこ詩集

2019年3月、待望社から刊行されたくろこようこの第2詩集。装幀は高島鯉水子。 目次 新緑 初夏の夕暮れ プチトマト 雨ふり 晩酌 寒い日は 雪がふる 吐息 水中花 海へ 炎天 ”うそ”という花 酸素欠乏 病 夜桜 虚しさは 波 汗が燃える街 岬町の海 早朝の入江にて…

「南方の火」のころ 椿八郎

1977年6月、東峰書房から刊行された椿八郎(1900~1985)の随筆集。装画は沢田哲郎。 目次 序 井上靖・春 「南方の火」のころ 行きずりの人々 田山花袋・島崎藤村・皇帝妃秋鴻・僕はヒットラーを見た・ぼくはムッソリーニを見た ぼくの大正時代 三角時計・ち…

比叡 竹下彦一句集

1986年3月、荻窪銀花ギャラリー出版部から刊行された竹下彦一の句集。装幀は田中青坪。題字は著者。 目次 まへがき 宇野信夫序 福田清人 春 夏 秋 冬 あとがき 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

魂の領分 牟礼慶子詩集

1965年12月、思潮社から刊行された牟礼慶子(1929~2012)の第2詩集。装幀は安倍真知。 五年前にはじめての詩集「来歴」を出したとき、これでやっと私のうつわはからになったかと、何とも言えない解放感に肩の軽くなる思いをした。自分のすみか――つまり、世…

銀色の箸 宮城昭子詩集

1985年5月、花神社から刊行された宮城昭子の第2詩集。野火叢書129。 目次 Ⅰ木の花 桜1 桜2 緋桃 椿 木槿 山茶花1 山茶花2 薔薇 葉ざくら Ⅱ男たち ゆで卵 私の中の男たち みそ汁 花菖蒲 コーヒー 風 春日 京料理 日々 靴を磨く Ⅲ貴妃鶏 街 貴妃鶏 甕のぞ…

抒情の浮域 清田政信

1981年8月、沖積舎から刊行された清田政信(1937~)の評論集。装幀は藤林省三。 批評を書くということは、何か深みへそれと知りつつ沈んでいくような感覚をともなう。それは暗い深域をくみあげるというよりは、その深域に全身で沈むことによってそれを所有…

雪道 青木新門詩集

2001年4月、桂書房から刊行された納棺夫・青木新門(1937~)の詩集。装幀は川井昭夫。 目次 雪道 青い雪 鮭 みぞれの中を 父よ ふるさと 寒椿 凍てつく夜 みぞれ ほほえみ 柿の実 雪が降ると 愚鈍 蛆の光 ことばとひかり いのち いのちのバトンタッチ 眼に…

コラージュ・赤甕 宮城昭子詩集

2002年1月、花神社から刊行された宮城昭子の第5、第6詩集。 コラージュ・赤 目次Ⅰ 薔薇 ひと時の午後 酔芙蓉 灯 金木犀 花冷え Ⅱ カレンの村へ 首級架文 若狭 河 甃 祈り 方形の家 棚田 祀り Ⅲ 二月はわたしの生れ月 渦巻いて生まれ そして 鏡 時空 源流 石…

ANDROMEDA あんどろめだ 西脇順三郎詩集

1955年1月、トリトン社から刊行された西脇順三郎の第9詩集。装画は著者。 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

雛の肉 松本美樹

1955年5月、近藤書店から刊行された松本美樹の短編小説集。題簽は川端康成。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

暁の前に 藤川正夫の詩 今道友信

2002年4月、私家版として刊行された今道友信(1922~2012)による藤川正夫(1922~1945)に関する評伝・評論。 この書物は藤川正夫というひとりのたぐい稀な詩人の作品について私の試みた解釈の記録である。この詩人はまだ一部の人びとを除いてはあまり知ら…

雪のはての火 斎藤庸一詩集

1961年10月、昭森社から刊行された斎藤庸一の第3詩集。装幀は福田利秋。 目次 炭殼捨場で 待合室 後尾灯 汽笛 鉄橋 トンネル 通過駅 寝台 通路 雪のしたで 手をふる 信号所で ガード下で 踏切で ホームで 駅 後書 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤ…