2018年1月、七月堂から刊行された南川隆雄(1937~)の評論集。
目次
まえがき
1 おおとりは焼け野原の空に羽ばたいた――「鵬」創刊号
- 牽引者小田雅彦と岡田芳彦(八束龍平)
- 演劇人鶴岡高の役割
- 麻生久
- 吉本幸子
- 中田幸雄
- 安高圭之助
- 寺島春子
- 八束五郎
- 小中太道
- 品川斉
2 戦時詩への避けがたい批判と自省――「鵬」第二号から第六号、改名「FOU」第七号から第一〇号
- 二彦の共存に戸惑う麻生
- 神崎正衛「刺突」の謎
- 安藤一郎「怒りと哀感」
- 龍平「一九四六年の詩人たちの仕事」
- 東潤
- 西田春作
- 桑原圭介
- 中原博
- 鶴野峯正
- 福田律郎と平林敏彦の寄稿
3 詩人は人間における前衛である――「FOU」第一一号から第一七終刊号
- 今田久「懺悔録」
- 中島宏「絵」
- 追悼特集「永田助太郎」(村野四郎、小林善雄、鮎川信夫、三好豊一郎)
- 大島博光「シュルレアリズムの教訓」
- 奈切哲夫
- 竹中久七
- 伊藤正斉
- 藤田三郎
- 児玉惇
- 思想偏重と唐突な休刊
4 北九州に足跡を標した詩人たち――「鵬/FOU」同人の出自と横顔
- 小田
- 岡田
- 鶴岡
- 麻生
- 吉木
- 寺島
- 東
- 中島
- 桑原
- そして小田、岡田、麻生、鶴岡の回想
5 焦土を割って芽吹いた関東の同人誌――「新詩派」創刊から第三集
- 編集代表平林敏彦と吉田善彦、園部亮、柴田元男、貝山豪
- 村野四郎
- 高田新
- 鏑木良一
- 中島可一郎
- 土橋治重
- 笹沢美明
- 牧章造
- 近藤東「今日の詩人」
- 田村隆一「石」「翳」
- 鮎川信夫「耐えがたい二重」
- 三好豐一郎「壁」
- 泉沢浩志「火焰の記憶」
- 座談会「詩の新しい展開」
- 「詩のカーニバル」開催
6 さきがける鳥は傷を負って飛ぶ――「新詩派」通巻第四集から終刊第八集
7 不眠の青ざめたvieの犬が――「手紙 一九四六年早春」を巡る詩人の交歓
8 詩は物語る給画か――「純粹詩」創刊号から通巻第一〇号
- 編集発行福田律郎、編集同人瀬木次郎、秋谷豊、小野連司、房田由夫、石塚福治
- 小林善雄「愛国詩以後の問題」
- 石川武司「詩作態度の更新」
- 八束龍平「抒情詩の危機」
- 二十八作品「昭和二十一年度詩集」
- 岩佐東一郎
- 村野四郎
- 村松武司
- 安藤一郎
- 寺田弘
- 吉田善彦
- 長田恒雄
- 野長瀬正夫
- 笹沢美明
- 近藤東
- 木下夕爾
- 平林敏彦
- 神保光太郎
- 杉浦伊作
9 席巻する「荒地」の詩人たち――「純粹詩」通卷第一一号から第一六号
三好豊一郎「巻貝の夢」
田村隆一「紙上不眠」
鲇川信夫「死んだ男」「囲繞地」
福田律郎「石柱のある風景」
黒田三郎「ダダについて」
北村太郎「詩壇時評 空白はあったか」
井手則雄「馬」
中桐雅夫
木原孝一
秋谷豊小野連司
10 座を空ける「荒地」と左傾する本流――「純粹詩」通巻第一七号から第二七終刊号
- 鮎川「アメリカ」
- 黒田「一九四七年の回顧」
- 衣更着信「短い夏」
- 木原孝「ヂレツタンテイズムの誘惑」
- 疋田寛吉
- 明智康
- 伊藤正斉
- 木下常太郎
- 長島三芳
- 小川富五郎
- 内山登美子村松・井手・福田「雨季」――純粹詩本来の役割とは
11 超インフレに翻弄された戦後初の総合詩誌――「近代詩苑」全三冊
- 岩佐東一郎と北園克衛
- 安藤一郎「詩と合理主義の精神」
- 中桐雅夫「戦後の詩」
- 黒田三郎「詩人の縫驗」
- 奈切哲夫「芸術と民主主義」
- 藤田三郎「文化再建の詩論」
- 笹沢美明「詩人の完成」
- 木原孝一
- 小林善雄
- 堀口大学
- 田中冬二
- 岡崎清一郎
- 秋谷豊
- 阪本越郎
- 殿岡辰雄
- 城左門
- 大島博光
- 西条八十
- 安西冬衛
- 村野四郎
- 江間章子
- 近藤東
- 木下夕爾
- 長田恒雄
- 野田宇太郎
- 北川冬彦
- 山中散生
- 菱山修三
- 河井醉茗
- 「ゆうとぴあ」「詩学」刊行へ
12 地べたにでも書く・書かせる――戦時と戦後をつなぐ小詩誌「麦通信」八冊
- 北園克衛渾身の刊行(1944.6~45.11)
- 「郷土詩」は愛国詩か
- 木原孝「天明」「海鳴り」
- 北園「哀切」
- 城左門
- 長田恒雄
- 高祖保
- 相田謙三
- 赤井喜一
- 那辺繁
- 国友千枝
- 吉木幸子
- 村野四郎
- 笹沢美明
- 小田雅彦
- 岡田芳彦
- 武田武彦
- 「VOU」復刊へ
あとがき
主な引用参考文献
主な人名索引