その他随筆

蛙の寝言 荒木精之

1964年3月、日本談義社から刊行された荒木精之(1907~1981)の随筆集。カバーは伊藤研之。 目次 ・蛙の寝言 漱石夫人投身事件 文豪の書斎のランプ 「草枕」と熊本人 湯田にて 松陰と鼎蔵 萩の町 秋芳洞の中で 熊本名士劇 大空武左衛門 相撲界の大恩人 吉田…

聴け! 風を アン・リンドバーグ 石田アヤ訳

1939年5月、白揚社から刊行されたアン・リンドバーグ(1906~2001)の旅行記。翻訳は石田アヤ。2004年、白水社から中村妙子による新訳が刊行されている。 目次 譯序 序―チャールス・A・リンドバーグ― I サンチアゴ 1 追ひ風 2 着水できるのか? 3 太西洋…

にくまれ憲兵 大谷敬二郎

1957年9月、日本週報社から刊行された大谷敬二郎(1897~1976)の回想録。装幀は桂ユキ子。 目次 まえがき 吉田茂逮捕の真相 英人スパイ、コックスの自殺 あと味の惡かった救世軍弾圧 昭和維新と浅原健三の陰謀 ・<二・二六事件秘話> 叛乱将校の血淚 真崎大将…

随筆検屍 太田千鶴夫

1936年11月、象文閣から刊行された太田千鶴夫の医学随筆集。 目次 支那の宿 村々を繞りて 空想の猫など 警察醫夜話 郁達夫と語る 屍體を繞る怪談 馬車のことなど 自由に就て(シユーレーヂンガー) 現代文學と醫學に就て 檢屍第一課 西湖の旅 醫聖ペツテンコー…

花万朶 安成二郎

1972年12月、同成社から刊行された安成二郎(1886~1974)の随筆集。 目次 序 「花万朶」の著者 荒畑寒村 ・幸田露伴博士 秋風鱸魚 帝国学士院に入った露伴博士 雀に喰われた菊 省減療法 露伴氏と菊池氏の将棋 カタクリ騒動 菊の賦 山が恋しい 先生の駒 東京…

遠い顔 元吉益子遺稿集

1927年11月、私家版として刊行された元吉益子の遺稿集。編集は元吉善正。装幀は内田富子。 目次 序文 伊藤公平 ・益子遺稿編 遠い顔 幻の國 私の日記 少女の頃 空を仰ぐ ・善正編 ふるさと 巻末少記 善正 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで…

風報随筆 尾崎士郎 水野成夫 尾崎一雄

1959年10月、風報編集室から刊行された「風報」の随筆アンソロジー。編集は「風報」同人の尾崎士郎、水野成夫、尾崎一雄。挿画は赤木都留江、加藤英夫、宮永岳彦、尾崎俵士、佐野隆人、杉山吉茂、内田武夫、海野謙四郎、尾崎一雄、寺田政明。背文字は尾崎士…

最後の微笑 樺俊雄

1960年9月、文藝春秋新社から刊行された樺俊雄(1904~1980)による樺美智子回想録。著者は美智子の父、刊行当時の職業は中央大学文学部教授。函写真は秋山庄太郎。口絵写真は小学館。 目次 まえがき 一、 運命の夜 二、 幼少時代 三、 芦屋にいた頃 四、 東…

情熱の書 藤田鶴夫

1948年3月、高文社から刊行された藤田鶴夫の随筆集。著者自装。藤田は画家。池袋モンパルナスの1人。 目次 序 吉田絃二郎 ・煩惱宿錄篇上(自昭和十四年至同十八年) 「情熱」のことば 流れ 昭和十四年九月九日之感想 晚秋歌 昭和十五年元旦之記 四月の便り …

女自動車屋 大津円子

1961年5月、彩光社から刊行された大津円子(1906~2000)のエッセイ集。著者自装。 目次 運命ときっかけ 女自動車屋 ルーテル教会と私(第一話) ルーテル教会と私(第二話) 世界婦人友の会 もうけ過ぎて気が遠くなった話 体当り商法 三万台の車の話 アメリ…

街の大戦回顧録 小林儀光

1958年6月、近藤書店から刊行された小林儀光(1926~)の随筆集。 目次 山の小屋より 室伏高信 序 1 空襲警報 2 幸運だった我町会 3 食糧の不足 4 負傷者の救護 5 強制疎開 6 宮城炎上と神様 7 壕舎建築 8 防空訓練 9 大東亜建設の夢 10 物量不足 1…

「フランスかぶれ」の誕生 「明星」の時代1900-1927 山田登世子

2015年10月、藤原書店から刊行された山田登世子(1946~2016)のエッセイ集。 目次 まえがき 1 ヴィオロンのためいき 詩の「明星」 翻訳の「明星」 西洋かぶれの系譜 『海潮音』の響き 『みだれ髪』の西洋 2 「明星」というメディア アート繚乱 「鉄幹是なれ…

中南米ひとり旅 富山妙子

1964年2月、朝日新聞社から刊行された富山妙子(1921~2021)の旅行記。アサヒ・アドベンチュア・シリーズNo.5。著者は画家。装画は著者。 目次 まえがき 泉靖一 I 未知の国へ 夕闇に消える紀伊半島 故郷を捨てる人 中国二つの顔 亡命者たち 南ア連邦の一か…

筑紫萬葉散歩 片瀬博子 木原信

1979年2月、西日本新聞社から刊行された片瀬博子(1929~)と木原信(1914~2005)の紀行画文集。 一昨年の春、西日本新聞社文化部から画家の木原信氏と組んで筑紫万葉散歩を毎週連載するようにとのお話しを受けて楽しい思いで応じた。散歩は性に合っている…

武者修行世界を行く 早川雪洲

1959年4月、実業之日本社から刊行された早川雪洲(1886~1973)のエッセイ集。表紙カバーは稲村直明。 目次 アメリカ上陸第一歩 映画界へ 結婚恐喝と出迎えゴロ ハリウッド秘話 イタリヤ料理の陥穴 〝金掘り女〟の国 艦隊狩出しの大ロケーション イギリス皇…

だから私はそれをする 五月みどり

1977年3月、泰流社から刊行された五月みどり(1939~)のエッセイ集。企画・監修は片岡直彦。写真は内藤忠行、装幀は遊糸+大泉講平。 目次 幕があがると ストリッパー 私の中の娼婦 あみだとエン ごはん茶わんでお茶 セックス・カレンダー 楽ちんであること…

七時雨の風 七時雨の自然と語らう会編

1994年7月、白山書房から刊行されたアンソロジー・エッセイ集。編者は七時雨の自然と語らう会。会長は中村純二。装画は井上清子。写真は石井光造。 目次 発行にあたって はじめに ・七時雨への想い 七時雨の遠い風の声 櫻井道子 七時雨の草原で 高田宏 リゾ…

四日月 真鍋美恵子

1985年11月、雁書館から刊行された真鍋美恵子(1906~1994)のエッセイ集。装画は木尾悦子。刊行時の住所は杉並区松庵。 目次 暁の誕生 ヒヤシンス おいなりさん 人形 緋鯉 登呂 一つの曲玉 お雛さんの歴史 片山広子さん 秋に入って 急ぎ足で行くロンドン・…

銀座 高見順編

1956年2月、英宝社から刊行された随筆アンソロジー。編集は高見順。装幀は高橋忠弥。 目次 若き日の銀座 奥野信太郎 煉瓦からコンクリートへ 清水一 銀座の秘密 ノエル・ヌエット 銀座界隈の文学 野田宇太郎 銀座文壇地図 十返肇 銀座心理学 高橋義孝 銀座成…

浅草 高見順編

1955年12月、英宝社から刊行された随筆アンソロジー。編集は高見順。装幀は高橋忠弥。 目次 オペラ時代 濱本浩 レヴェーからバーレスクへ 水守三郎 浅草の風物 桶谷繁雄 浅草の思い出 芝木好子 浅草の子供 長谷健 浅草廣小路附近 久保田万太郎 下町情緒を訪…

亀のごとく 元「萬朝報」女性記者の半生 松崎てる女

1986年7月、青峰社から刊行された松崎てる女(1907~)の自伝。「島原新聞」連載中(1984年9月~)の「なんじゃもんじゃ」を中途でまとめたもの。装幀はイワサキ・ミツル、カバー俳画は来子耿太。 目次 序 宇野千代・結婚式で流れた涙 次男の縁談 「松崎さん…

母を語る二十三人の娘たち

1991年3月、ペッパーランドから刊行されたアンソロジー。編集は前田ちよ子、水のるり子、岡島弘子。表紙は角田有、カットは小林あき。 目次 危く母と娘で 秋山江都子 母と娘 荒川みや子 小春日 石川多枝子 性という共通の水脈の前に立って 梅田智江 ただいま…

高校マントのグリーンランド 内野潤子

1985年7月、紫陽社から刊行された内野潤子(1928~)のエッセイ集。装幀は芦澤泰偉。著者は歌人。小説家・山手樹一郎の娘、井口朝生の妹、詩人・井坂洋子の母。 手品師の黒いマントからは、花や白い鳩が飛び出して人の心を和ませてくれる。私の高校マントに…

女の防波堤 田中貴美子

1957年8月、第二書房から刊行された田中貴美子(1927~)の手記。著者は1945年9月から1948年10月までR.A.A協会勤務。 世の中は神武以来の景気とかで、世間一般の人々は、華美な生活に馴れている。 ドライ、太陽族、ユカルなど、嫌な言葉が闊歩する時代である…

古本屋日記・老残随想 伊吹ふみ子

1996年7月、三茶書房から刊行された伊吹ふみ子の随想集。装幀は山高登。 目次 序 内山みち子 ●古本屋日記・はじめに 三茶書房・三宿店開業 店主の略歴 移転 ・昭和六十三年 古本はお祓いしてから 昔日の客 山積みの古本仕入れ 商売のコツ 大失敗の日 愛書家 …

夢候よ 鈴鹿俊子

1992年3月、博文館新社から刊行された鈴鹿俊子(1909~2008)の随筆集。題字は斎藤眞成。 目次 西行と川田順 白峯にて 北欧の昭和天皇 ウィンザー公 硯のこと・他 茂吉先生と順 秋篠寺 九鬼周造博士寸描 無極先生の思い出 白鳥の文学碑 二十四世觀世左近像 …

ふるさとの料理 伊藤永之介ほか

1955年9月、中央公論社から刊行された料理随筆集。表紙は恩地孝四郎、カバーは深澤紅子。 目次 東京のお惣菜 石川欣一 涼菜 石川桂郎 わが越後料理 石黒敬七 ショッツル 伊藤永之介 海の味・山の味 猪熊ふみ子 大阪の惣菜料理 宇井無愁 鮎の石焼きなど 江上…

感情草紙 高山擁子

1980年2月、青葉出版社から刊行された高山擁子の随筆集。 茶道の茶の湯は一度沸騰させた湯に水を差し、少し抑えてから使います。同じ温度でも沸かす途中の湯ではいけないのです。 文章を書くことも、俳句を書くことも同じで、一度は心の中で沸騰をみなければ…

わが小説 朝日新聞学芸部編

1962年7月、雪華社から刊行されたアンソロジー。朝日新聞に143回連載された自作を語る「わが小説」をまとめたもの。編者は朝日新聞東京本社学芸部(責任者・扇谷正造)。幸田文、庄野潤三、中野重治からは収録の承諾が得られなかった。 私にとって、深く感じ…

ふるほんのほこり 林哲夫

2019年7月、書肆よろず屋から刊行された林哲夫(1955~)のエッセイ集。著者は香川県生まれ、画家。 目次 屋号 検索 日誌 初心 均一 一箱 死児 納涼 蜜柑 空似 積置 猫伝 一記一遊 乞御高評 蠹知之士 具羅清紙 無名有美 読書屋上 不覚百景 書断大敵 忌々皆々…