2021-12-30から1日間の記事一覧

音をあたためる 徳弘康代詩集

2017年8月、思潮社から刊行された徳弘康代(1960~)の第4詩集。装画は相沢律子「生命の木」。著者は高知県生まれ。 目次 りんごの崩壊(collapse) アゲハはサナギで越冬する これから先の人生のなかで、今が一番きれい 「幸あれ」 エスカレーター おとしま…

独楽の回転 甦る近代小説 高橋昌男

1996年11月、小沢書店から刊行された高橋昌男(1935~2019)のエッセイ集。三田文学連載。 明治の末から大正にかけてのいわゆる自然主義小説が、粗削りながらいかに活力にみちたものであるか、そのことを再発見した気になったのは今から十年ほど前、私が五十…

中南米ひとり旅 富山妙子

1964年2月、朝日新聞社から刊行された富山妙子(1921~2021)の旅行記。アサヒ・アドベンチュア・シリーズNo.5。著者は画家。装画は著者。 目次 まえがき 泉靖一 I 未知の国へ 夕闇に消える紀伊半島 故郷を捨てる人 中国二つの顔 亡命者たち 南ア連邦の一か…