2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

雲のながれ 空大助

1968年12月、私家版として刊行された空大助の遺稿集。空大助作品集第三輯。揮毫は山本一二三。付録栞は、岩下俊作「空大助の風貌」、実政次雄「追想記」、星野定義「田川追想」、松本国雄「空先生のこと」、出光昭介「空先生の思い出」、宮内澄夫「忘れ得ぬ…

恥ずかしい夏 堀川喜八郎詩集

2005年3月、燎原社から刊行された堀川喜八郎(1922~2011)の第11詩集。 目次 Ⅰ 葡萄 人間都市 未来都市 残り火 飛ぶまえに 序説 地球の朝 飛翔 冷たい料理 熱い茶 沈黙のときに 予定 柿を食う 海の信号 太陽と海 Ⅱ いのしし村 親しい数字 退職 祭りの夏 虫…

青売り 椿美砂子詩集

2021年6月、土曜美術社出版販売から刊行された椿美砂子(1960~)の詩集。題字は長野美鳳、カバーは中川セツ子。著者は世田谷区生まれ、刊行時の住所は新潟県五泉市。 書くことが生きることでした。想いと発する言葉はいつも微妙なずれがあり、そのずれに今…

今は鷗 福田葉子句集

1979年2月、俳句評論社から刊行された福田葉子(1928~)の第1句集。刊行時の著者の住所は渋谷区上原。 福田葉子さんとの初対面は、たしか敗戦直後の昭和二十一年であったと思う。 当時の俳壇は、戦時中の極度に抑圧された諸状況に終止符を打ち、ようやく往…

幻の農夫 堀川喜八郎詩集

2005年3月、燎原社から刊行された堀川喜八郎(1922~2011)の第12詩集。 目次 Ⅰ いかにも 猫 バス停にて あらしのまえ あらしのあと 投網 つぐみ 文明と破壊 蝶 貧しい神 幻の農夫1 ツルラン 銀杏 山 蛇 モズ(百舌) 居酒屋 幻の農夫2 草採り 剪定 荷物 月…

戦後芥川賞作品集Ⅰ

1956年11月、長嶋書房から刊行された芥川賞受賞作品のアンソロジー。装幀は長嶋武彦。 目次 闘牛 井上靖 確証 小谷剛 本の話 由起しげ子 異邦人 辻亮一 春の草 石川利光 壁 安部公房 喪神 五味康祐 解説 十返肇 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフ…

明治の女流文学 翻訳編 第2巻 復刻版 瀬沼夏葉集

2000年9月、五月書房から刊行された瀬沼夏葉(1875~1915)の翻訳小説集。編者は川戸道昭、榊原貴教。企画はナダ出版センター。瀬沼は日本で最初にチェーホフを紹介した。 目次 はじめに 投書家 ツルゲーネフ著 神の宴 ツルゲーネフ著 髑髏 ツルゲーネフ著 …

立ち話 堀川喜八郎詩集

2005年3月、燎原社から刊行された堀川喜八郎(1922~2011)の第13詩集。 目次 Ⅰ 荒野 蛾 器のなか 病める犬 待つ姿勢 水のない川 背骨のうた 幻燈 通町筋 蝉 小犬の死 春 番犬 夜明け 晩めし 海 秋がきて 焼け死んだ馬 呼びに来たら逃げるか 脱出 Ⅱ 飼育 石…

明日の糧 一瀬稔詩集

1946年6月、高須書房から刊行された一瀬稔(1909~2004)の第2詩集。 目次 ・明日の糧 立春 明日の糧 夜々 中秋 火桶 冬深まる 大寒 父ぶり ・悼詩二篇 皐月 冬の夜 ・菊日和 寒晴 春日 晝 晝 山の小驛 春畑 春の晩 菊日和 菊日和 菊日和 旅も終りの 田舍道 …

山奥の聖家族 十和田操

1998年7月、六法出版社から刊行された十和田操(1900~1978)の長編小説。挿画は三芳悌吉、林屋拓蓊、水野政雄。編者は筒井紅舟。紅の會叢書第九篇。 縁あって私が、筒井家の末弟の嫁となって、いつしか四十余年が過ぎた。 本書「山奥の聖家族」の主人公行彦…

宇宙からの青い手紙 野村玉江詩集

2001年3月、紅書房から刊行された野村玉江(1936~2009)の第2詩集。 私が第一詩集『日本列島星屑町にて』を上梓したのは、一九七〇年六月のことであった。実に三十年の歳月を経て、今回、第二詩集『宇宙からの青い手紙』を出版することになった。 姉と妹と…

新世界 小尾十三

1965年六月、学習研究社から刊行された小尾十三(1908~1979)の短編集。芥川賞作家シリーズ。 目次 新世界 第一部 第二部 登攀 解説 田野辺薫年譜選評 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

日本のダダ 神谷忠孝

1987年9月、響文社から刊行された神谷忠孝(1937~)の評論集。カバーデザインは悠莉企画。 目次 はじめに 一、ダダイズムとは 二、日本のダダ運動 (1) ダダイズムの日本への紹介 (2)日本におけるダダ運動の展開 (3) ダダイズムの波及 (4) 「文芸時代」とダ…

風神雷神図 山村信男

1994年12月、私家版として刊行された山村信男(1933~)のエッセイ集。1993年まで文部事務官として京都大学勤務。 生来ものを書く事が好きで、しかしながらそのわりにはこれといった際立った成果もなく、はや、知命の年代も過ぎていつのまにやら六十路に足を…

清貧の書 林芙美子

1933年5月、改造社から刊行された林芙美子(1903~1951)の短編小説集。装幀は中川一政。 目次 淸修館挿話 耳輪のついた馬 戀文 風琴と魚の町 小區 魚の序文 淸貧の書 小間使ひの云ひ分 墜落した女 リラの女達 屋根裏の椅子 彼女の控帳 瑪瑙盤 獨身者の風 ND…

現代詩入門 戦後詩への招待 小海永二

1970年6月、大和書房から刊行された小海永二(1931~2015)の現代詩入門書。 この本はもと、三一書房の「高校生新書」の一冊として、書きおろしたものである。その時の題名は『現代の詩―新しい詩への招待』(昭和四十年刊)となっていたが、今回、大和書房から…

夕星 後藤平詩集

1985年10月、創造社から刊行された後藤平(1916~)の詩集。著者は東京生まれ、刊行時の職業は常葉学園短期大学教授、住所は静岡市。 目次 添え書 下村寅太郎 ・詩編 (一)ノスタルヂックに(nostalgique) 風鈴 水仙 雪割草 梅 早春 静岡 山家 暮景 さみだれ…

新譯ロビンソン漂流記 ダニエル・デフォー 平田喜一訳

1917年12月、冨山房から刊行されたダニエル・デフォーの児童小説。翻訳は平田喜一(平田禿木)。装幀は岡本帰一。画像は1921年9月の5版。函欠本。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

雪月花の近代 京都日本画の100年 加藤一雄

1992年10月、京都新聞社から刊行された加藤一雄(1905~1980)の随筆集。 目次 序にかえて ・京都画壇の遠景 富岡鉄斎の芸術 京都のひと、栖鳳 ・国展のひとびと 国画創作協会の回顧 土田麦僊 華麗なる近代への追求者の 華岳「日高河」雑感 村上華岳の芸術 …

宵待草 大森澄詩集

1970年2月、木犀書房から刊行された大森澄(1914~)の第1詩集。表紙カットは加藤喜夫。木犀叢書6。刊行時の著者の職業は神奈川県巡査、住所は小田原市。 万年巡査とはかわいそうだ 巡査長制度を作るんだと ある朝の新聞が報じていた 万年巡査 巡査万年 漢文…

蔵の中 宇野浩二

1927年12月、昭和書房から復刊された宇野浩二の短編小説集。装幀は鍋井克之。元版は1919年の聚英閣版。 目次 近松秋江論(序に代へて) 蔵の中 屋根裏の法学士 転転 長い恋仲 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

わが津軽街道 香川弘夫詩集

1977年7月、Laの会から刊行された香川弘夫(1933~1994)の第2詩集。写真装幀は柵山龍司。第18回晩翠賞受賞作品。 三二年の年から詩らしいものを書き始めて、いつのまにか二〇年も経ってしまっていた。 三五年に出されたガリ版詩集「白い蛙のいる室」はへ来…

無言な冬 下村保太郎詩集

1982年6月、情緒刊行会から刊行された下村保太郎(1909~)の詩集。装画は佐竹与二。著者自装。 十八歳の頃から、詩のようなものを書き出してから、詩集らしい詩集といへば、昭和九年九月に、裸文芸社から『錘』限定六拾部を出したのが最初で、この詩集は奉…

斉唱 亀割潔句集

2014年9月、ふらんす堂から刊行された亀割潔(1965~)の第1句集。装幀は君嶋真理子。付録栞は千葉皓史「『全体』を聴く」。著者は長野県岡谷市生まれ、刊行時の住所は北区西ヶ原。 このたび初めての句集『斉唱』を上梓することとなった。正直、思いもよらな…

夜さり 八田木枯句集

2004年9月、角川書店から刊行された八田木枯(1925~2012)の第5句集。装幀は伊藤鑛治。著者は津生まれ、実家は材木商。刊行時の住所は練馬区光が丘。 本集は前句集の『天袋』につぐ私の第五句集である。平成九年より平成十六年半ばまでの三四〇句を収め『夜…

雑文雑記 北窓灯語 下村保太郎

1979年11月、情緒刊行会から刊行された下村保太郎(1909~1985)の随筆集。著者は版画家、自装。 北窓灯語――随筆でもなく、勿論エッセイなどという高踏的な文でもなく、単なる私だけの愛書の記であり、旅の思い出でであり、時としてはささやかなる生活記録に…

まひるにおよぐふたつの背骨 タケイ・リエ詩集

2011年10月、思潮社から刊行されたタケイ・リエ(1975~)の第2詩集。付録栞は川口晴美。著者は岡山県生まれ。 十三年ぶりの詩集ですが、二〇〇九年から二〇一一年に書いた詩篇のみを収めました。収録した作品は「現代詩手帖」、「ユリイカ」新人投稿欄、詩…

夜ごとふとる女 平田俊子詩集

1991年7月、思潮社から刊行された平田俊子(1955~)の第3詩集。装幀は芦澤泰偉と岩崎美紀。付録栞は著者による「夜ごとやせる思いの東京日記」。 目次 Ⅰ 第三水曜海域 近影遺影 ひとときの人 ある夜の部屋 女の一生あるいは中山厚子 Ⅱ ヒースの館 るりちゃ…

街の表情 能登秀夫詩集

1948年12月、千代田出版社から刊行された能登秀夫(1907~)の第3詩集。表紙は十河巌、装画は乾宏、編集は森岡秀郎。 昭和八年の夏、第二詩集「都會の眼」を刊して、とたんに發禁處分を受けた、內容が赤いから、思想が惡るいからとて、いまから十五年前、私…

断食の月 唐作桂子詩集

2010年9月、書肆山田から刊行された唐作桂子の第1詩集。写カバー真は原久路。 目次 長屋の船 カニ変化 ごぶさたしてます めざめ 断食の月 女三界に家なし 三泊四日 山のめぐる輪 クスリの効果 ウツ2005 あなたはだんだん眠くなる たまゆらの なんでも経口 着…