2021年6月、土曜美術社出版販売から刊行された椿美砂子(1960~)の詩集。題字は長野美鳳、カバーは中川セツ子。著者は世田谷区生まれ、刊行時の住所は新潟県五泉市。
書くことが生きることでした。想いと発する言葉はいつも微妙なずれがあり、そのずれに今、この瞬間も苦悩しています。
言葉は複雑で、味、匂い、色彩、音色があると気づいたのは幼い時でした。そんな自分の原点はなんだろうと思考をめぐらすと見えてきたのは、家族との原風景でした。
記憶の神様みたいな部分で、幼少期を今でも鮮明に覚えています。何かを見る、というより感じてクロニクル風に、常に詩の言葉に置き換えて大人になってしまった気がします。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- 青売り
- 白い部屋
- 夜は眠るだけ
- 鳴るなるくん
- 殴られて
- 結婚
- 残酷な夏休み
- 森へ行く約束
- 神様と鴉
- 六月はあなたのうまれた月型
- わたしを追い越していく人は
- 夏とふたりで
Ⅱ
- 冬の向日葵
- 海は黙っていて
- ひとりっこ
- 海辺の猫
- いちばん綺麗な場所で
- 鬼灯とかくれんぼう
- きのうみた夢
- 夏から秋までの距離
- 野薔薇のかおり
- 遠い約束
- 美しい時のために
- 玉葱幻想
- もう十号室になんていかない
あとがき
書評等
詩集「青売り」椿美紗子(2021/06)土曜美術社出版販売(瀬崎祐の本棚)
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