2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

羽ねつき・手がら・鼓の緒 泉名月

1982年1月、深夜叢書社から刊行された泉名月(1933~2008)の随筆集。泉鏡花回想記。装画装幀は鹿俣茂輔。著者は泉鏡花の姪。 子どもの頃、耳をすまして聞きました。 鏡花のお母さんの話、鏡太郎のお話、羽つきや手がらや鼓の緒のこと、鳥の眼のこと。 鏡花…

夢と変容 二十世紀小説の軌跡 三輪秀彦

1985年9月、一寸社から刊行された三輪秀彦(1930~2018)の評論集。装幀は橋本香織。著者は愛知県生まれ、刊行時の職業は明治大学教授。 目次 第一章 夢と野心――展望と試論 抽象の冒険 ブーヴィルの煉獄 内面を描くとは何か 第二章 夢と現実――先駆者たち 現…

セムガ 前田河広一郎

1930年1月、日本評論社から刊行された前田河広一郎(1888~1951)の短編小説集。 目次 長江進出軍 セムガ(鮭) 太陽の黒點 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

女のいくさ 佐藤得二

1963年4月、二見書房から刊行された佐藤得二(1899~1970)の長編小説。装幀は三枝正子。第49回直木賞受賞作品。著者は岩手県生まれの哲学者。右画像は新装版。 「葉山にお宅のご親戚がいますよ」 と、不意に語りかけたのは、読売新聞の集金人である。むかし…

『青鞜』セレクション 「新しい女」の誕生 小林登美枝編

1987年10月、人文書院から刊行された「青鞜」セレクション。編者は小林登美枝(1916~2004)。カバー絵は長沼(篁)智恵子デザインによる創刊号表紙。 目次 Ⅰ そぞろごと(一巻一号) 与謝野晶子 元始女性は太陽であった――青鞜発刊に際して(一巻一号) らいてう…

マクダレナ 池谷信三郎

1948年7月、弘文堂書房から刊行された池谷信三郎(1900~1933)の短編小説集。アテネ文庫21。 目次 マクダレナ街に笑ふ NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

朱い挑戦者 深見杏子

1959年8月、光書房から刊行された深見杏子の長編小説。写真は村越襄と早崎治。レイアウトは中江克己。 目次 黄色い乳房の章 純潔とはコッケイな美徳である 夜の海ナイフの章 処女崇拝はかってな性道徳がでっちあげた性的トテムである 偽われる天使の章 恋は…

文学としての『青鞜』 岩田ななつ

2003年4月、不二出版から刊行された岩田ななつ(1964~)の評論集。装画は佐藤真生。著者は山形県生まれ。 目次 はじめに第一章 『青鞜』の小説 1 総論 「女流文学」の意味 『青鞜』の小説 二つの「小説号」 『青鞜』の作家たち 『青鞜』の小説を読み継ぐ 2 …

small change HAYAMA HORIUCHI BLUES 奥成達詩集

1990年12月、ミッドナイト・プレスから刊行された奥成達(1942~2015)の詩集。表紙写真は山村雅昭、扉イラストはながたはるみ。 目次 割れた晩夏 九月 夏の階段 立ちつくした季節 秋一つ つかまえた足音 一般暮秋 冬の手紙 春ばる北 寒唾 正面王者 NDLで検…

さすらひの森 松田解子

1940年9月、六藝社から刊行された松田解子(1905~2004)の長編小説。装幀は小堀稜威雄。書きおろし長篇小説 (新鋭作家叢書第2)。 わかい心は、えて、翼をもとめて飛翔したがるものだけれど、この作の主人公も、それをもとめて大都會に出た。放浪の生活が、…

牧野虚太郎詩集 鮎川信夫編

1978年10月、国文社から刊行された牧野虚太郎(1920~1941)の詩集。著作権者は島田隆。編集は鮎川信夫。著者は東京出身。 目次 象牙の雑草Ⅰ 象牙の雑草Ⅱ 破れた靴下 フルーツ・ポンチ 葉脈と時間 碑 独楽 鞭のうた 花 復讐 神の歌 聖餐 虚太郎考 鮎川信夫 N…

アジュモニの家 細田傳造詩集

2018年3月、思潮社から刊行された細田傳造(1943~)の第5詩集。装画は辻憲。 目次 三軒家 中学が通る 衛生委員 秋 巻尺 軽蔑 ちっちゃいこども おぼろよ パチュの背中 んっ? ポンポンポン 内地の空 兵士の休息 数 ポパイ 低徊 やみくもに タシュケント ぽ…

夜のもだえ 伊吹麻子

1961年3月、同人社から刊行された伊吹麻子の短編小説集。装幀は朝道夫。 目次 私は愛が欲しい 哀傷のうた 夜に挑むとき 甘い夜の香り あなたのための白い腕 期待と裏切り 狂った真夜中 情事の果て NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

向ふ山 中川一政歌集

1943年10月、昭南書房から刊行された中川一政(1993~1991)の歌集。著者自装。 目次 寄舞扇言志 阿蘇詠草 紫花山房 山寺花 雜詠 保田詠草 日記帳拾遺 旅中餘暇あり 歸京 妻の病める時 伊豆安良里 庭前に田あり 山中吟 スケッチブックより ちちのみ 岐阜山中…

栄誉夫人 平林たい子

1950年10月、東京文庫から刊行された平林たい子(1905~1972)の長編小説。 目次 栄誉夫人 妻といふ女 エロ小説 いが栗頭の女 森の中 女店員の不平 女の悲しみ 終戦日記 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

松倉米吉 富田木歩 鶴彬

2002年8月、イー・ディー・アイから刊行された松倉米吉、富田木歩、鶴彬の選集。編集は小沢信男。 目次 松倉米吉 短歌抄 富田木歩 俳句抄 鶴彬 川柳抄 松倉米吉・富田木歩・鶴彬/年譜 松倉米吉・富田木歩・鶴彬/関連地図 松倉米吉・富田木歩・鶴彬/著作目録 …

一行物語集 世界は蜜でみたされる 飯田茂実

1998年8月、水声社から刊行された飯田茂実(1967~)の創作集。装幀、装画は軽部武宏。著者は諏訪市生まれ。大野一雄に師事、刊行時はパフォーマンス・音楽活動中。 唐突に思われるかもしれませんがアルゼンチンの首都ブエノスアイレスでは真夜中から朝まで…

春のめざめ 平林たい子

1950年7月、中央公論社から刊行された平林たい子(1905~1972)の短編小説集。装幀は熊谷登久平。 目次 結婚 お君さんとお光さん 復讐 渡世 人の命 春のめざめ NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

頭東足西 中江俊夫詩集

1984年3月、編集工房ノアから刊行された中江俊夫(1933~)の詩集。 目次 風族 君らにまかす 木・素描 春日小景 ゑまひ 着物 春の諧調 おなじみ 宇宙言語 頭東足西 肝っ玉 百億月陽 讃歌 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

一人だけの乾杯 上杉浩子詩集

1968年10月、あいなめ会から刊行された上杉浩子(1938~)の第2詩集。刊行時の著者の住所は杉並区上高井戸。あいなめ叢書。 処女詩集「おいらん草」以後に書いた九十編余りの作品から金子光晴先生が、これらの詩を編集して下さいました。 病的な色眼鏡でもの…

女親分 平林たい子

1949年11月、青々堂出版部から刊行された平林たい子(1905~1972)の短編小説集。 目次 序 女親分 女掏摸 いが栗頭の女 萠黄 青空の下で インテリの妻 臺所の歌 女の悲しみ NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

安東次男詩集 日本國民詩集

1952年12月、三一書房から刊行された安東次男(1919~2002)の第3詩集。 ここに攻めた二十七篇の詩は、ぼくが意識的に詩らしいものを書き始めた一九四九年以後現在に至るまでの作品から拔いたものであります。篇中「佐渡、黄金風景、緩衝地帶、塵芥運搬人、…

秋のひと 春のわかれ 八代信詩集

1984年10月、青磁社から刊行された八代信(1942~2020)の詩集。表紙写真は山形弘善、デザインは内田麟太郎。著者は群馬県下仁田町生まれ。刊行時の著者の住所は中野区新井。 これらは、79・80年の頃のものです。ようやく、こうしてまとめることができました…

地底の歌 平林たい子

1949年2月、文藝春秋新社から刊行された平林たい子(1905~1972)の長編小説。装幀は岡鹿之助。 目次 ある思春期 いれずみ 槍とドス 赤い着物、白い着物 御用 ギブ・アンド・テイク 彼女のトリツク まちがひ 四年前 續まちがひ この會見 穴くま 鐵火場 はり…

螢 吉村昭

1974年12月、筑摩書房から刊行された吉村昭(1927~2006)の短編小説集。装幀は伊藤耕。 目次 休暇 眼 霧の坂 螢 時間 光る雨 橋 老人と柵 小さな欠伸 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

おとぎ旅案内 八代信詩集

1984年10月、青磁社から刊行された八代信(1942~2020)の詩集。表紙写真は山形弘善、デザインは内田麟太郎。著者は群馬県下仁田町生まれ。刊行時の著者の住所は中野区新井。 これらは80・81年の作品です。ほとんどが同人誌「方方」に発表したものですが、少…

かういふ女 平林たい子

1947年9月、筑摩書房北海道支社から刊行された平林たい子(1905~1972)の短編小説集。装幀は山内豐喜。表題作は第1回女流文学賞受賞作品。 目次 赤と黒 良人・妹 鬼子母神 盲中國兵 うた日記 野の歌 下婢 彼女の履歴 涙 かういふ女 NDLで検索Amazonで検索日…

青年 土井大助詩集

1977年6月、青磁社から刊行された土井大助(1927~)の第3詩集。装幀は曽我照郎。著者は鶴岡市生まれ。 この詩集は、『十年たったら』(一九六五年、飯塚書店刊)、『個人的な声明』(一九七○年、同)につづく第三詩集で、一九七〇年以降七七年前半までの作品か…

みどりまみどり 八代信詩集

1982年12月、青磁社から刊行された八代信(1942~2020)の詩集。表紙写真は山形弘善、デザインは内田麟太郎。著者は群馬県下仁田町生まれ。 いま電話すれば、ねむり声ですか。それとも、コインランドリーから帰って、キュンキュン、どこかへの腹立ち声、むけ…

のら犬サブ 岩本敏男

1965年11月、麥書房から刊行された岩本敏男(1927~)の児童文学。絵は久米宏一。新編雨の日文庫第2集14。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索