1979年12月、白地社から刊行された大石和雄(1939~)の第1詩集。装幀は人見承門。著者は京都市生まれ、刊行時の住所は京都市上京区七本松。
京都うまれの、京都の住み人である大石和雄さんの詩は、京都の風、花、雨、夕焼けをふくめた暮色といっていいのではないでしようか。この人がニヒリストであるかどうかということは、どうでもいいことのようです。
大石さんの詩情に秋がきて、冬がきて、やがて春がくれば、それでいいのではないでしようか。
彼の詩をサカナにして、一献、いかがでしよう。
(「辞/高木護」より)
目次
- 夢
- 春雨
- 桜
- コレスポンダンス
- 春
- ある日の昼
- 四月
- 昼
- ある一点
- 春
- へんな季節
- 梅雨
- 夕暮時
- 六月のとある一日
- 夏の夜
- 八月の朝
- 夜半
- まのびしたらいふ
- 秋
- 泣いている夜
- 夜の部屋
- 雪
- 冬の日
- 初冬の一日
- 夜 居酒屋にて
- さんじゅうといっさい 1939.2–1971.1
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辞 高木護