2017-10-23から1日間の記事一覧

わが忘れなば 小沢信男

1965年11月、晶文社から刊行された小沢信男(1927~)の第1著作集。装幀は平野甲賀(1938~)。 これは私の第一創作集です。 作品の配列は、近作二篇で旧作九篇をサソドヰッチにしました。 書いた順にならべると、次の通りになります。 「新東京感傷散歩」(…

血のたらちね 古賀忠昭詩集

2007年10月、書肆山田から刊行された古賀忠昭(1945~2008)の第5詩集。装幀は稲川方人(1949~)。第17回丸山豊記念現代詩賞受賞作。第38回高見順賞候補作。 目次 ちちのはは 血の父 血の遠景 書評等詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)blog 時のおもち…

女流詩人 詩を愛するあなたのために 諏訪優

1966年7月、新書館から刊行された諏訪優(1929~1992)の米国女性詩評論集。装幀は横尾忠則(1936~)。 私はこの本で少し欲ばりすぎたかもしれない。 それは編集部の要望と言うよりも、書きながら、わたし自身がだんだん深みへはまりこんでいった感じがする…

贈りものについて 片山令子詩集

1984年5月、書肆山田から刊行された片山令子(1949~2018)の第1詩集。装画は片山健(1940~)。 手の形ばかり見て来た。古い絵や聖像の中には、多く胸の前でゆきあった手を見つけてきた。その中で、ぴったりと楔形(くさび)に重なった手の形より、指先と手…