沖縄 記憶と告発の文学――目取真俊の描く支配と暴力 尾西康充

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 2019年11月、大月書店から刊行された尾西康充(1967~)による目取真俊論を中心とした沖縄文学論。装幀は鈴木衛。

 

目次

はじめに

  • 第一章 《知る》ことと《語る》ことの倫理――目取真俊の文学を考えるために
  • 第二章 「風音」――死と性をめぐる記憶の葛藤
  • 第三章 「水滴」――地域社会における支配と言葉
  • 第四章 「魂込め」――地域における集権主義と〈嘘物言い〉
  • 第五章 「眼の奥の森」――集団に内在する暴力と《赦し》
  • 第六章 「群蝶の木」――暴力の共犯者と家父長的権威
  • 第七章 「虹の鳥」――《依存》と《隷属》の社会
  • 第八章 霜多正次「虜囚の哭」――強制された共同体
  • 第九章 霜多正次「沖縄島」――戦後沖縄社会の群像
  • 第一〇章 大城立裕「棒兵隊」と大城貞俊「K共同墓地死亡者名簿」――沖縄戦を書き継ぐこと
  • 第一一章 又吉栄喜「ギンネム屋敷」――沖縄戦をめぐる民族とジェンダー
  • 第一二章 真藤順丈「宝島」――「生成流転する沖縄(シマ)の叙事詩

あとがき


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