2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

青春物語・その時代と人間像 立野信之

1962年1月、河出書房新社から刊行された立野信之(1903~1971)による自伝的プロレタリア文学史。 「青春物語」はいわばプロレタリア文学運動の側面史で、前半の部分は「小説新潮」(昭和三十六年四月―十二月)に「青春時代」と題して連載され、後半は昭和二十…

犀星の女ひと 井坂洋子

2021年2月、五柳書院から刊行された井坂洋子(1949~)による室生犀星論。カバー写真は谷田昌平(協力・殿岡聡志)。五柳叢書110。 目次 はじめに 犀星の女ひと 犀星の俳句 朔太郎と犀星の自画像 むすびに 晩年の詩集 あとがき NDLで検索Amazonで検索

ねこのポチ 岩本敏男/宮崎耕平

1986年6月、PHP研究所から刊行された岩本敏男(1927~)の児童書。絵は宮崎耕平。PHP創作シリーズ。著者は京都生まれ、刊行時の住所は京都市山科区。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

春のソナチネ 小西民子詩集

2009年11月、編集工房ノアから刊行された小西民子の第4詩集。カバー装画は浮田要三、装幀は森本良成。刊行時の著者の住所は神戸市灘区。 目次 1 春のソナチネ 夏のソナチネ 秋のソナチネ 冬のソナチネ ソナチネふたたびの夏 通過するソナチネ ソナチネの水…

こころの匂い 寺久保友哉

1977年8月、文藝春秋から刊行された寺久保友哉(1937~1999)の短編小説集。装幀は山田礼二。著者は東京生まれ、刊行時の職業は精神科医師。「棄小舟」は第75回、「陽ざかりの道」は第76回、「こころの匂い」は第77回芥川賞候補作品。北海道大学医学部在学中…

眠れる木 浦川聡子句集

2012年12月、深夜叢書社から刊行された浦川聡子(1958~)の第3句集。装幀は蟹江征治。付録栞は小池昌代「空洞の幹――眠れる木のために」。 『眠れる木』は、『クロイツェル・ソナタ』『水の宅急便』につづく私の第三句集です。二〇〇二年から二〇一二年まで…

調香師の休日 堀亜夜子詩集

1986年5月、昧爽社から刊行された堀亜夜子の詩集。装幀・表紙絵は井上直。 p> 目次 皿 晩夏 うすばかげろう 畳 髪を梳かす 調香師の休日 サンライズサンセット 大きな木と魚の目 旱(ひでり) 陽炎日記 バスタブ一杯分の午睡 陰気なガラス店 バラ色の眼鏡 そ…

流域詩集 流域の会

1980年4月、編集工房ノアから刊行された「流域の会」詩人のアンソロジー。 瀕れば「流域の会」の生い立ちは一七年前、一九六三年のことである。 月例会、合宿を通じ詩論、詩人研究、作品合評を継続している。作品発表の主な場である詩誌「流域」は二四号を迎…

風紋三十年アルバム 「風紋三十年」のアルバムをつくる会

1991年12月、「風紋三十年」のアルバムをつくる会から刊行された文壇バー「風紋」(店主は林聖子)の写真・散文集。装幀は佐々木秀明。 『風紋二十五年』一九八六年刊のあとを受けて、今年の夏、「風紋三十年」のアルバムをつくる会ができた。発起人は、野原…

蝸牛の角 藤浦洸

1965年4月、大和書房から刊行された藤浦洸(1898~1979)の随筆集。 目次 一、 名前の自叙伝 二、 電気灯事始 三、 海の子 四、 二枚の辞令 五、 親ごころ 六、 六大学教授 七、 生と死の隙間 八、 キリンの首 九、 出来すぎた演出 一〇、 おかしな話 一一、…

空にはそっと 泉谷明詩集

2013年5月、路上社から刊行された泉谷明(1938~2020)の第15詩集。著者は青森県生まれ、刊行時の著者の住所は弘前市栄町。 目次 ふぶきです いい天気 おおお 深夜に 朝でして ここまで のかのかと なにか どこまでも 月が出ています ちがいます あちらが 空…

さかさま階段  沖縄から南半球へ 芝憲子詩集

2004年12月、OFFICE KONから刊行された芝憲子(1946~)の第8詩集。装画は比嘉かな子、カバーデザインは近野十志夫。著者は東京生まれ、1972年から沖縄県に転居。刊行時の住所は沖縄県那覇市西。 この詩集には、二〇〇〇年頃から書いた詩を入れました。私は…

わが カデンツァ 滝本明詩集

1985年9月、七月堂から刊行された滝本明(1943~)の第3詩集。著者は大阪生まれ、刊行時の住所は大阪府和泉市弥生町。 目次 わが カデンツァ マグリット 遠い人 鏡の気象 玩具の気象 歴史時代 境界の町へ ヴィヨンの肖像 剽窃譜 夢家族 夢の気象 レオナルド…

善知鳥 槇皓志詩集

1950年9月、吉井書房から刊行された槇皓志の詩集。題簽は中勘助、装幀は淺田欣三。 目次 序詩 神保光太郎 失 わが名 わが戀 青き藻 壁の影 業 木守 杜鶰 ふくろふ 水鶏 水すまし 蟷螂 ものごひ 蛙とひとしくて 飽和 虜囚の放浪 音 啞子の夢 惰性(惰生?)の…

砂あらし 芝憲子詩集

1992年12月、青磁社から刊行された芝憲子(1946~)の第6詩集。表紙画は竹田夕絵。著者は東京生まれ、1972年から沖縄県に転居。刊行時の住所は沖縄県那覇市久米。 沖縄に住むようになってから二十年たちました。その前は東京に十年、川崎に十五年いたので、…

わが齢滴る緑の如くなれば 桂井和雄詩集

1949年5月、高知県同胞援護会から刊行された桂井和雄(1907~1989)の第1詩集。装幀は山脇信徳。著者は民俗学者。 この詩集はその益金を以て本會直營の婦人ホームといふ高知縣に於ける薄幸の少女や身寄りない婦人をお丗話する施設の移轉新築費と靑蘭會(未亡…

卵だけの世界 伊達鱓詩集

1967年1月、私家版として刊行された伊達鱓(林浩二郎)の第1詩集。 死んだ魚の眼は、ユウベノママではいない。明ければ、一段と白濁したその眼が、フト、鮮烈な意志力とでもいうべきものを澱ませてしまったぼくの全機能であるような気がしてくる。たちまち、…

ム所の天皇 芝憲子詩集

1989年2月、青磁社から刊行された芝憲子(1946~)の第5詩集。著者は東京生まれ、1972年から沖縄県に転居。刊行時の住所は沖縄県那覇市久米。 しばらく詩集を出していなかったので、詩の数だけはたまっていました。自信のないものをどんどんはずしていったら…

海のトンネル 市原千佳子詩集

1985年3月、修美社から刊行された市原千佳子(1951~)の第2詩集。写真は伊良波盛男。題字は金子兜太。付録栞は飯島耕一「ふるさととエロスの海」。あしみねえいいち「『海のトンネル』によせて」第8回山之口貘賞受賞作品。著者は沖縄県池間島生まれ。刊行時…

反夢 清水喜美子詩集

1982年6月、私家版として刊行された清水喜美子の第1詩集。装幀・写真は松本邦吉。著者は大分県中津市生まれ。1987年に脚本家としてデビュー。 目次 葦の舟 ふりむいたトルソー 逆光 空洞 拷問 五段活用・許す 別れ 深海魚 病室の雨期に 風は痛みを 流す 異型…

沖縄の反核イモ 芝憲子エッセイ集

1986年9月、青磁社から刊行された芝憲子(1946~)のエッセイ集。著者は東京生まれ、1972年から沖縄県に転居。刊行時の住所は沖縄県那覇市久米。 目次 Ⅰ 沖縄と私 反戦地主のヤマイモ 反戦地主の土地 反戦地主・池原秀明さん 敗戦四十年目の沖縄――那覇空港の…

鼻の周辺 風見治

1996年4月、海鳥社から刊行された風見治(1932~2018)による短編小説集。表紙カバー絵は著者による「アンガマの面」。1986年、「鼻の周辺」で第17回九州芸術祭文学賞受賞作品。著者は長崎市生まれ、1952年に菊池恵楓園に入園。1962年に星塚敬愛園に移った。…

単位 中川喜八郎詩集

1986年12月、ワニ・プロダクションから刊行された中川喜八郎(1955~)の第2詩集。著者は富山県生まれ。刊行時の著者の職業は日本鋼管研究所勤務。住所は横浜市保土ヶ谷区。 目次 地球から見た夜の宇宙 ヒロシマ・コレクション 墓碑銘 爆心地より 桜 囲いの…

死顔 吉村昭

2006年11月、新潮社から刊行された吉村昭の短編小説集。装画は駒井哲郎。「クレイスロック号遭難」は未発表。標題は妻の津村節子による。 目次 ひとすじの煙 二人 山茶花 クレイスロック号遭難 死顔 遺作について 後書きに代えて 津村節子 NDLで検索Amazonで…

日々大変 八代信詩集

2012年1月、無極堂から刊行された八代信(1942~2020)の詩文集。著者は群馬県生まれ。イラストは内田麟太郎。 目次 春 手紙 日々そこそこ平安(二〇〇三年六月) リノ・バンチュラ 知っていますか ふたたび恋歌 なんどでも恋歌 日々いやほんと平安(二〇〇三年…

致死量 山下徹詩集

1992年10月、ミッドナイト・プレスから刊行された山下徹(1949~)の第9詩集。付録栞は中江俊夫「珍らしい味の馳走」。 目次 Ⅰ 朝餉を迎えるまでの九章 分水嶺まで 飯であって 飯ならざるもの Ⅱ 致死量 方位 成長 つらら 猿 西瓜 関連リンク山下徹の本(芦屋…

現代詩代表選集 第4 1953年版 日本文藝家協会編纂

1953年10月、創元社から刊行された現代詩アンソロジー。編者は日本文藝家協會。編集委員は、金子光晴、北川冬彦、草野心平、高見順、壺井繁治、村野四郎、吉田一穂、高橋新吉、伊藤信吉。 目次 ガラス工場部落 足立巻一 微笑 尼崎安四 あけてください、どう…

抽き出しのなか 保浦正幸詩集

1988年10月、不動工房から刊行された保浦正幸(1949~)の第2詩集。装幀・装画は澤田晴委智郎。著者は愛知県犬山市生まれ、刊行時の住所は名古屋市北区。 子供の引き出しには、錆びたり割れたり欠けたりした物が入っています。役に立たない物ばかりか、それ…

メーデー事件 昭和史の発掘 岡本光雄

1977年8月、白石書店から刊行された岡本光雄(1912~)によるメーデー事件(1952)の回想録。 目次 序にかえて第一部 逮捕から被告団結成まで メーデー事件とその日の私の行動 メーデー事件あらまし 私は「黙秘」でたたかえなかった 再び小菅拘置所へ 一千二…

現代詩代表選集 第3 1952年版 日本文藝家協会編纂

1952年7月、創元社から刊行された現代詩アンソロジー。編者は日本文藝家協會。編集委員は、安西冬衛、小野十三郎、金子光晴、北川冬彦、草野心平、高見順、壺井繁治、西脇順三郎、三好達治、村野四郎、百田宗治、吉田一穂。 目次 角砂糖 足立平男 秋立つ日の…