2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

森の話 八木道雄詩集

2001年10月、私家版として刊行された八木道雄の第4詩集。 目次 みにゆかん 林道 さびしさにたえきれなかったのは 誰? はりつめて さくらふぶき さざめいている さみしいのは いたずら 見せたいのかな? ざわざわ 昼寝 こころ 見にゆかん ふしぎ なにか めず…

去年マリエンバートで/不滅の女 アラン・ロブ=グリエ 天沢退二郎・蓮実重彦訳

1969年2月、筑摩書房から刊行されたアラン・ロブ=グリエの小説。「去年……」の訳は天沢退二郎、「不滅……」の訳は蓮實重彦。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ゆっくりとわたし 金井雄二詩集

2010年7月、思潮社から刊行された金井雄二(1959~)の第5詩集。装画は矢野静明「放蕩息子の帰還」。 言葉が痩せていくのを感じていた。深みもなく、骨もない。ぼくの本当の言葉はどこに行ってしまったのか? 詩を書き始めてから以来、無駄な言葉を削り、短…

桜の道 八木道雄詩集

2000年9月、鳥語社から刊行された八木道雄の第3詩集。 目次 探してみよう かえってゆくところが あるみたいに…… 見知らぬ貌で ただひとときの かかわりに…… 音がしている 桜の道 かなしいしぐさ ねがい おまえを おぼえたよ 別れはそこにある ひそかに だま…

大川宣純詩集

1969年1月、大川宣純詩集刊行委員会から刊行された大川宣純(1925~1961)の遺稿詩集。表紙は著者による素描。第14回高知県出版文化賞受賞作品。 目次 ・てんとう 道 冬 女の窓辺に傾きたてる「たがやさん」 病日記 夜 登山記 かむへのこと くれ 三彩 初夏の…

小さい灯 齋田昭吉詩集

1973年5月、私家版(草土社)として刊行された齋田昭吉の詩集。 斎田君は今度急に東京に行って、住まつてみることにしたさうだ。君とはその十四歳から今の二十歳までのつき合いだ。といふより、近年はむしろ小生にとつては小パトロンで、君から談話の間にと…

風の歌 八木道雄詩集

1997年6月、鳥語社から刊行された八木道雄の第1詩集。 ここ幾年か自然の中を歩いて感じたことを、このつたない作品群にまとめました。 自分の感じたものとは随分ちがったものになったものもありますが、所詮、作品は自分の住む世界とは別物ですから、ときに…

原野の詩 1955~1988 集成詩集 金時鐘

1991年11月、立風書房から刊行された金時鐘(1929~)の詩集成。装幀は田村義也。 目次 ●季期陰象 日の底で 彼岸花の色あいのなか 風船のある場所 手のあわいに 熟れない季節を 乾く 木の断章 遠い朝 鳥 謹我新年 ひそむ 朝 ●光州詩片 1983年11月、福武書店…

しらすおろし 愛敬浩一

1986年11月、ゲンキ出版から刊行された愛敬浩一(1952~)の詩文集。装幀は田中初子。著者は群馬県生まれ、刊行時の住所は市川市。 目次 ・Thirteen Poems in Chorus しらすおろし 満月ですね 声 水上 渋川(異稿) 前橋 深谷 八重洲 もくもくとみる 近況報…

神の人事 北川朱実詩集

1996年10月、詩学社から刊行された北川朱実(1952~)の第3詩集。著者は秋田県生まれ、刊行時の住所は三重県松阪市。 目次 送る ふれる 水の旅――岐阜県高鷲村 森へ帰る 冬の水族館 空を見る 独楽を回す 木に会う 心斎橋 日比谷公園 池袋 みたらし団子 泳ぐ …

アヴァンギャルド芸術 体験と批判 瀬木慎一

1998年11月、思潮社から刊行された瀬木慎一(1931~2011)の評論集。装幀は夫馬孝。 目次 Ⅰ 戦後日本の運動――「夜の会」と「世紀の会」 野間宏と関根弘 安部公房 アンデパンダン展 勅使河原宏 海藤日出男 田中英光 瀧口修造 「夜の会」の瓦解 岡本太郎 前衛…

なぜ書きつづけてきたか なぜ沈黙してきたか 済州島四・三事件の記憶と文学 金石範・金時鐘

2001年11月、平凡社から刊行された金石範(1925~)と金時鐘(1929~)の対談集。編集は文京洙、装幀は田村義也。2015年に平凡社ライブラリーとして増補版が刊行されている。 目次 はじめに 済州島四・三事件とは何か 文京洙対談 なぜ書きつづけてきたかなぜ…

春の謎 高垣憲正詩集

2010年11月、土曜美術社出版販売から刊行された高垣憲正(1931~)の第5詩集。第29回現代詩人賞受賞作品。装幀は森本良成。著者は広島県世羅町生まれ、刊行時の住所は尾道市。 詩とは、実はささやかなものだと思う。哲学、思想、意見や主張、あまたのメッセ…

一人家族 増田みず子

1987年6月、中央公論社から刊行された増田みず子(1948~)の短編小説集。装幀は菊地信義。 目次 未婚の継母 一人家族 手紙 白雪姫と小人たち 逆光 幸福人形 闇の炎 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

言葉のない世界 田村隆一詩集

1962年12月、昭森社から刊行された田村隆一(1923~1998)の第2詩集。装幀は真鍋博、写真は福井鉄也。 目次 星野君のヒント 天使 帰途 開善寺の夕暮れ 雨の日の外科医のブルース 夏の光り 見えない木 保谷 西武園所感 言葉のない世界 NDLで検索Amazonで検索…

光まで――加齢同行記 宮田澄子詩集

2003年8月、書肆山田から刊行された宮田澄子(1930~)の第5詩集。装幀は亜令。刊行時の著者の住所は四日市市。 目次 ・加齢同行記 1 2 3 4 5 6 7 8 9 冬の蚊 ・ハラダ氏病病床録 陽をそそぐ 光まで 蛇の石 水時計 再生 息 約束 優しい人 梟 真夜の…

詩の中の風景 くらしの中によみがえる 石垣りん

1992年10月、婦人之友社から刊行された石垣りん(1920~2004)によるアンソロジー詩集。装幀は島田光雄。 世間に発表された作品は読者を選り好みしませんので、私は勝手にたくさんの詩と付き合うことが出来ました。有難いことでした。 婦人之友から「あなた…

新星十人 現代短歌ニューウェイブ

1998年5月、立風書房から刊行された短歌アンソロジー。装幀は芦澤泰偉。 目次 ・萩原祐幸集 「萩原祐幸様」藤井貞和 ポケットエンジェル みづいろの歳月 ぼくであることの奪還 ・加藤治郎集 「キーで打ち出された純情」夏石番矢 スプーンフル コレクション …

風蝕 村田修詩集

1984年11月、点点洞から刊行された村田修の第3詩集。装幀は高橋昭八郎。刊行時の著者の住所は三重県度会郡小俣町(現伊勢市)。 目次 破片 残像との対話 遠い川幅 煉獄 煉獄Ⅱ 回転するもの 眺望 干満の差の物語り 遠近法 日の当る場所で 風の対岸 鳥影 夏日…

処女詩集を渉猟する 泉谷栄

2020年9月、北方新社から刊行された泉谷栄(1941~)の評論集。 目次 渉猟1 <路上派>の詩人たち 渉猟2 <路上派>の周辺 渉猟3 諏訪優と八王子に集まった詩人たち 渉猟4 白石かずこと佐藤文夫と吉増剛造と安水稔和と 渉猟5 詩人たちが弘前の「デネガ…

われに五月を 寺山修司

1985年5月、思潮社から刊行された寺山修司(1935~1983)の作品集。表紙写真は粟津潔作寺山修司墓碑、撮影は山崎博、装幀は森崎偏陸。付録栞は「『われに五月を』に寄せて」(中井英夫)。 目次 五月の詩・序詞 森番・短歌 ジュリエット・ポエット 墜ちた天…

朱い親しみのなかへ 宮田澄子詩集

1995年9月、潮流社から刊行された宮田澄子(1930~)の第3詩集。表紙は市川晃。刊行時の著者の住所は三重県四日市市。 目次 Ⅰ 溶ける 朱い親しみのなかへ 言葉の蒼みどろへ 沢蟹 胞衣 Ⅱ 骨 ゆめなまこ 白いサンゴ 墓参 骨 Ⅲ 空 来歴 空の絵画 斑紋 室生行 庭…

夕焼が落ちてこようと 堀内幸枝詩集

1964年9月、昭森社から刊行された堀内幸枝(1920~)の第4詩集。装画は堀文子。著者は山梨県御坂峠生まれ、刊行時の著者の住所は新宿区柏木。 詩書を開くと、すぐ目につく「プロセス・メタフォア・デフォルメ」など、など、それ等知的分析を拒み、それ等の方…

抒情の世紀 三田洋

1998年2月、土曜美術社出版販売から刊行された三田洋の評論集。装幀は岡本信治郎。詩論・エッセー文庫12。 評論集『感動の変質』を出してから数年が経った。それ以降書いたものや前エッセイ集に収録できなかったものを収録した。もっと収録したかったのだが…

籾の話 宮田澄子詩集

1985年12月、潮流社から刊行された宮田澄子の第2詩集。刊行時の著者の住所は三重県四日市市。 目次 籾 吊り橋 その深海の森へ 暁闇に めまい 佐波留島 蛇と卵と 白い道 情景 夢の樹 秋の椅子 霙 驟雨 伏流水 漂流 櫛 鳶 空の修羅 しずかな朝 谺 虚空 塔 跋 …

快楽の館 アラン・ロブ=グリエ 若林真訳

1969年5月、河出書房新社から刊行されたアラン・ロブ=グリエの長編小説。翻訳は若林真。装幀は田中一光、カバーは灘本付唯人。録栞は「眼の人――ロブ=グリエ」(中村真一郎)。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

公園から 北野和博詩集

2003年3月、編集工房ノアから刊行された北野和博(1955~)の第2詩集。著者は兵庫県生まれ、刊行時の住所は明石市。 電車の窓から、公園が見えるとつい見入ってしまう。知らない町の地図を眺めていても公園を探してしまう。 我が家の前にも小さな公園がある…

装飾古墳 松田修歌集

1967年9月、私家版として刊行された松田修(1927~2004)の第2歌集。題字は塚本邦雄、カットは内田太一。 「装飾古墳」は、四十一年二月に上梓した第一歌集「靠身文書」のあと、ほぼ一年間のうち二百十首を集めたものである。一年間の作品として、数は必ずし…

昭和詩の発生――三種の詩器を充たすもの 樋口覚

1990年5月、思潮社から刊行された樋口覚の評論集。装幀は芦澤泰偉。 本書は、三章からなっている。一章は、安西冬衛と北川冬彦らが大正末から昭和の初めにかけて旧満州の大連で発行した雑誌『亞』を中心に、昭和詩の発生をさまざまの角度から論じたものであ…

ニューヨーク革命計画 アラン・ロブ=グリエ 平岡篤頼訳

1972年7月、新潮社から刊行されたアラン・ロブ=グリエの長編小説。翻訳は平岡篤頼。装幀は山内暲。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索