小野十三郎ノート 別冊 寺島珠雄

f:id:bookface:20180325094356j:plain

 1997年10月、松本工房から刊行された寺島珠雄(1925~1999)による小野十三郎(1903~1996)評論集。装幀は奥野章。

 

 去年、一九九六年の十月八日に小野十三郎さんが亡くなった。まもなくまる一年という日にこのまえがきにとりかかっている。
 小一年の間に、小野さんについていろいろな文章を私は発表した。生前最後の詩集となった『冥王星で』(92年エンプティ)から、著作集(91年筑摩書房)、全詩集(79年立風書房)その他に遡って小野さんの仕事に私はかかわりつづけた。そして去年十月八日には、肉親とともに医師の宣告を聞いた。
 発表してきた文章は、そういう位置にいた者としての、直後の報告、追悼から、やや日数を経て書いた論証、回想や、人前でしゃべった時のテープ収録の活字化である。
(「別冊由来記(まえがき)」より)


目次

別冊由来記(まえがき)

・追悼

・在りし日ノート

  • 小野さん寸描
  • 健康測定の夫妻論争
  • 小野十三郎展余話
  • 好きな風景(小対話)
  • 「日本前衛芸術年表」
  • 辻潤小野十三郎
  • 戦中の本十冊
  • 小野さんのオシャレについて
  • 四月十一日のこと
  • ワーグナー小野十三郎と『コスモス』
  • 堀切直人評論集『日本脱出』
  • 始祖鳥その他
  • 「ピストル二丁」に関する断想
  • 或る〈党〉の外周のこと
  • 未遂と自足
  • 報告と感謝
  • 法善寺 小野十三郎の夢の跡
  • 『都市の詩集』への疑問
  • 著作集の訂正削除
  • 『新公報』
  • 『MIANIA』まで
  • 七月多事

・没後ノート

  • 最晩年の生活と作品
  • 小野十三郎断章
  • 小野詩論の或る一章のこと
  • 神谷バーで・食器棚など・肩叩き・茶の間・最中・平川武さん・銭湯沖縄もの一篇・筆跡

年譜、没後事項
関係主要雑誌表紙写真と解説
初出控

あとがき


NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索