別の場所から 詩とエッセイ集 柴田基孝遺稿集

f:id:bookface:20200305104004j:plainf:id:bookface:20200305104008j:plain

 2004年11月、あざみ書房から刊行された柴田基孝(1929~2003)の遺稿集。編集は柴田順子。附録栞は、黒田達也「九州のシュールの星柴田基孝(もとのり)氏逝く」、有田忠郎「柴田基孝さん」、石村通泰「柴田基孝さんを偲ぶ」、上野眞子「故柴田基孝さんを悼む」、谷内修三「柴田基孝さんを悼む」、吉松隆太郎「昔むかしの柴田さん」。


目次

・詩

  • 健全な屋根
  • 春の気分の背後で
  • 運命愛のそ子
  • 椎の木の夏
  • 冗談をいう鳥
  • 入院をする方法
  • 造花の次元
  • 別の場所で、別の時に
  • 陽気な気分
  • ついでにいうと
  • 1920年代の空模様
  • 風景の内側
  • 百足
  • 円滑な足
  • 猿の気持ち
  • 音楽
  • 乾葡萄の缶詰め
  • グラナドスの雨

・エッセイ *「現代詩の憂鬱」というタイトルでALMÉEに連載された評論

  • 1「現代詩」から現代の二文字がとれなくなった
  • 2詩の危うさは文体の危うさにある
  • 3「詩とふるさと」を考える
  • 4詩はどれほど楽天的でありうるか
  • 5叙情の射程――「母音」の意味するもの
  • 6引用の効果音は簡単には読めない
  • 7充実した詩はつまらない
  • 8私たちの戦後詩には木津豊太郎がいた
  • 9私たちの戦後詩には木津豊太郎がいた
  • 10急に詩の善悪のカジ取りがキカナクなった
  • 11悲観主義から楽天主義へ変換する場所がある
  • 12言葉の限界が文学の限界であるか
  • 13あの犬は舌がよごれてゐる
  • 14「亞」から昭和詩について考える
  • 15戦後文学は虚妄である?
  • 16モダニズムの文学を追いかけた人の意見を追いかける
  • 17現代詩は退路を絶たれた
  • (注「現代詩の憂鬱」という標題の評論は17で終っているが、引きつづいて書かれているのにはナンバアは付けられていない)
  • 腰の定まらない話
  • 老子から視覚詩まで
  • 「九州の詩・現在と未来」ということ
  • 目垢がつくということ
  • 対談 中国の詩と日本の詩
  • 45年と1日
  • 反叙情と反日常の深度
  • 三人の先達詩人に見る詩の活動領域(序)
  • 三人の先達詩人に見る詩の活動領域(Ⅰ)
  • 三人の先達詩人に見る詩の活動領域(Ⅱ)
  • 三人の詩人先達に見る詩の活動領域(Ⅲ)
  • 谷内修三詩集『枯れた木を植える男』の風景
  • 北園克衛生誕一〇〇年に寄せて
  • 言葉がコトバになる時

・「尖塔」時代の随想

  • 考えたがらないNote
  • 泡色の散歩
  • スリッパをはいて考える文章
  • 八月四日
  • 考えたがらないNote
  • Season offのつりかわ
  • 卓記
  • 考えたがらないNote
  • floccinaucinihilipilification
  • へんな団地のへんな話
  • ナマエとモジ公害
  • 言葉はわからない
  • 面疔でない話

編集者としての添言 藤富保男
『別の場所から』の出版にあたって 柴田順子


NDLで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索