1988年8月、徳間書店から刊行された岸田衿子・岸田今日子のエッセイ集。カバー装画は片山健。
目次
1 衿子の章
・エッセイ
- 山麓日記Ⅰ 一九五八――一九五九
- 六月 十五日ぶりに山へ やかまし村 雨上り
- 七月 熊の噂と本もの 同級生 御所平まで 写真家の話 風邪ひきそば 満月 西風が吹けば 豆腐やさん
- 八月 ホルンの音 ドイツの文献によると…… 裏の川 山のラリー 時計係り
- 九月 文学の道
- 十一月 昼どきの集会 うそ八さんと薬売り 狸の毛皮 小旅行 鹿沢一泊 温泉芸者
- 一月 何者かの足跡
・山麓日記Ⅱ 一九八六―一九八七
- 十一月 ピレネーの栗 おいしい豆腐
- 十二月 リンゴ キジの足跡
- 一月 懐かしい道
- 四月 クリのお骨
- 五月 みごとな山梨 猫三匹 山女魚八匹 牛のお産 小動物 いろいろ出ている 収穫 クレソンの効きめ あられが積った
- 六月 山猫 ぽらんのひろばの人たち ごま塩のイガ栗頭 トラックで空中を飛ぶ
- 七月 甘楽(かんら)という村
・語り 春の花から冬の木まで
- 六里ヶ原を歩く 時間がとまる 同居人 土の中の宝 牧場など キノコのねどこ 冬も越して
・絵本から
- かえってきたきつね
2 今日子の章
・エッセイ
- 村の動物たち
- クワガタ 蛙 熊 蛇 河馬 ねずみ やまどり りす きつつき 犬 足長ぐも 蜂 虻 山羊 かまどうま 猫 蛾 あひる 馬 緬羊 蝶
・語り 少し非日常
- 描いたり読んだり 遊ぶ 憧れる ぼんやり見ている ものの気配 山の時間 少し非日常
・詩
- かくれんぼ
3 座談会――幼友達と 出席者 谷川俊太郎 寺島尚彦 ひとりひとりの川 ひとりひとりの森
- おさらい会があった
- 創立五十周年の運動会
- 木の上にいた衿ちゃんと人間観察に熱心だった今日ちゃん
- アカデミックな村のアオデミックな子どもたち
- 最初からおばあさんだった人
- 出会ったり、別れたり、歌ったり
あとがき