2019-05-18から1日間の記事一覧

背後の時計 新延拳詩集

2011年9月、書肆山田から刊行された新延拳の第7詩集。装幀は亜令。装画は森雅代。付録栞は岡井隆「新延拳さんの『神話の切れ端』解読」。 目次 神話の切れ端 風 見つけた 届くかな」 よみなさい すぐに 一本の線を お願い 悲しみの賞味期限 旅立ちは夕暮れが…

雲を飼う 新延拳詩集

2005年10月、思潮社から刊行された新延拳の第6詩集。扉写真はアンリ・カルティエ=ブレッソン。 目次 ひとつの陳述 雲を飼う 新宿発アルタミラ直行メトロ 裏声で急きたてるもの わが詩は 消えた矢印 甘やかな 妄想を千切って 空間の歪み 自分を消す呪文 ここ…

路地裏から 1981年春-秋  関根弘

1982年3月、草思社から刊行された関根弘のエッセイ集。 目次 春 クリスタル族 三月十一日 百花園 三月十四日 よくないじゃないか 三月二十一日 労働貴族 三月二十九日 後楽園 四月七日 労働者の問題 四月十四日 葛飾北斎 四月十八日 喜多川歌磨 四月二十三日…

サンチョ・パンサの帰郷 石原吉郎詩集

1963年12月、思潮社から刊行された石原吉郎の第1詩集。現代詩人双書10。 <すなわち最もよき人びとは帰っては来なかった>。<夜と霧>の冒頭へフランクルがさし挿んだこの言葉を、かつて疼くような思いで読んだ。あるいは、こういうこともできるであろう。…