1998年9月、思潮社から刊行された大塚欽一(1943~)の第5詩集。著者は水戸市生まれ、刊行時の住所は水戸市。
目次
- 疾うに白亜の神殿は……
- 唯一の希望は……
- 焰が燐光を放って……
- 萎れた真紅の薔薇が……
- 海の深みを思わせる……
- 墓所へむかう葬列か……
- はるか下で青い蜥蜴が……
- さだかならぬ回廊を……
- 見えない樹々でできた……
- 存在の重みを抱えて……
- たわんだ思念の生垣を……
- 観念の薔薇を象る……
- 暗い泉の縁をめぐり……
- 測り知れない焰の縞目を……
- ふいにわたしは……
- おそろしくわびしい暗闇から……
- 宿酔のあとのように……
- それならなぜ……
- どこからか風にのって……
後書