2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

光と影の風土記 稲垣真藻詩集

1991年9月、書肆山田から刊行された稲垣真藻(1932~)の第4詩集。装画は前川直。附録栞は高藤淳「陰画としての物語り」。著者は東京生まれ。 目次 風の物語り なんじゃもんじゃの木 なんじゃもんじゃの謎 桶と機体 走馬燈を吊った部屋 ヤナギの木のある映画…

キリスト異聞 長野規詩集

2000年7月、思潮社から刊行された長野規(1926~2001)の第7詩集。著者は週刊少年ジャンプ創刊編集長。1992年まで集英社専務取締役。 目次 ・キリスト異聞 キリスト異聞 続、キリスト異聞 わが天鈿女命 ラメセス二世 ・少年期 精子のうた ブランコのうた 自…

大伴家持 長野規詩集

1993年8月、思潮社から刊行された長野規(1926~2001)の第1詩集。著者は週刊少年ジャンプ創刊編集長。1992年まで集英社専務取締役。 目次 序 望鄉 ・巻一 佐保川散策 体験 雌伏 古書街にて 惑溺 陽炎 盛夏 聖武彷徨 ・巻二 不在 相聞 扈従 燭火 平城宮趾 首…

目をあけば修羅 被爆歌人正田篠枝の生涯 水田九八二郎

1983年10月、未来社から刊行された水田九八二による正田篠枝の評伝。装幀は入野正男。 目次 序章 ひろしまの川 一章 屍の町 二章 鬼哭啾啾 三章 幻の原爆歌集『さんげ』 四章 割烹旅館河畔荘 五章 広島原爆病院 六章 耳鳴り 七章 三十万名号 八章 燈籠流し …

日本助詞論 角田清文詩集

1974年8月、創文社から刊行された角田清文の第4詩集。画像は裸本。 日本語助詞論とは、すなわち日本語女死論であり、にっぽんのひとりの女の死の物語なのである。わたしは日本語のおろかな職人として日本語の細部への丹念さのみに賭けたのである。わたしの自…

木馬道 山村信男詩集

1970年9月、文童社から刊行された山村信男(1933~)の第2詩集。刊行時の著者は京都大学勤務、住所は京都府乙訓郡日向町。 最初の詩集を出してからはやばやと五年の歳月が流れ去りました。かつて、無二無三に肉身を問いつめた饒舌で血みどろなことばは、いつ…

浜田知章詩集

1955年8月、山河出版社から刊行された浜田知章(1920~2008)の第1詩集。著者は石川県生まれ。 こうしてまとめてみると、不満が出てきて古い傷口をなでられるような感じもした。目に余るものは取り去ることにした。初期詩篇のいくつかは、ぼくの詩的出発のモ…

妣の國 深澤忠孝詩集

1974年7月、地球社から刊行された深澤忠孝(1934~)の第3詩集。題字は美山照陽氏、扉絵は河内文夫。著者は福島県生まれ、刊行時の住所は東京都国分寺市。 『熔岩台地』から六年ぶり、その間の作品から二三編を選んで、本詩集を編んだ。私の母恋いと母の否定…

内在するカラッポ 浜江順子詩集

1990年12月、思潮社から刊行された浜江順子の第2詩集。装画は対比地一正、装幀は芦澤泰偉。附録栞は正津勉「天気の詩人――浜江順子について」。刊行時の著者の住所は日野市。 目次 内在するカラッポ 石と男と A.M2:00も生きていた 美少年、キーン 空豆地獄 天…

果て 佐伯多美子詩集

2003年4月、思潮社から刊行された佐伯多美子(1941~)の第3詩集。刊行時の著者の住所は川崎市麻生区。 私が精神病院に入院したのは、一九七七年三月に器物破壊で警察保護・精神衛生法(現精神保健法)で小平のM病院に措置入院。病名は「精神分裂病」(現統合失…

七月七日の薔薇 久我雅紹詩集

1994年11月、南窓社から刊行された久我雅紹(1938~)の第4詩集。装幀・装画は池田満寿夫。著者は船橋市生まれ、刊行時の職業は亜細亜大学勤務。 目次 雪の日の鷹 こぶしの花 きんぴらごぼうが届く 土曜日の対話 塔上の人よ 旅人に 詩人の語らい 堀ノ内の鬼 …

他人の街 坂本つや子詩集

1997年11月、夢人館から刊行された坂本つや子(1926~)の第5詩集。第48回H氏賞候補作品。著者は東京生まれ、刊行時の住所は足立区西新井本町。 『黄土の風」『焦土の風』と書きついで今回『他人の街』を書き終わった。が、まだ完結ではない。ずいぶん、落と…

閉じた繪本 寺澤正・栗山邦政詩画集

1983年2月、同時代社から刊行された寺澤正(1930~2018)と栗山邦政の詩画集。装幀は栗山邦政。 目次 土の匂い――序にかえて ・閉じた繪本 繪を閉じる。 逢初橋 上野公園 不忍池 隅田川 堀割りの町 夕暮れの富士山 墓地はずれの崖 泥だらけの犬 浅草六区 日比…

夜中の手紙 冨永覚梁詩集

1990年10月、石文館から刊行された冨永覚梁(1934~)の詩集。著者は浄土真宗僧侶。刊行時の住所は岐阜県養老郡養老町。 目次 夜風 秋から冬へ 夜中の手紙 テーブルの夜 満月の下 夜明け前の台所 道の果て 鹿 岬 闇のランプ 春の構図 三人の一日 一つの予感 …

函館を基発にして 桂川智

1977年8月、栄光出版社から刊行された桂川智の短編小説集。 目次 穴鳴り はなす花 砂山乃鬼 春の足音 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

脳外科病院 石原武詩集

1986年5月、石文館から刊行された石原武(1930~2018)の第5詩集。扉写真は福本春男「メルヘンの樹」。ケース装画は峯田義郎。刊行時の著者の住所は埼玉県越谷市。 目次 脳外科病院 血栓の夜 胡桃割り 縄 おまるの朝 溲瓶 さまよえるユダヤ人 朝の地表に向け…

物語・北海道文学盛衰史 北海道新聞社学芸部編

1967年6月、河出書房から刊行された北海道文学史。編集は北海道新聞社学芸部。装幀は熊谷明宏、イラストは一木万寿三。 目次 序文 伊藤整プロローグ 道文学への招待 北海道百年の文学の歴史と特質―異風土に育つ新しい伝統―札幌農学校創設とクラーク・内村鑑…

北方農民詩の系譜 農民の生活と思想 小坂太郎

1977年1月、秋田書房から刊行された小坂太郎(1928~)による評論集。あきた文庫4。著者は秋田県羽後町生まれ、刊行時の職業は中学校勤務、住所は秋田県雄勝郡羽後町。 目次 序 真壁仁 一 戦前・戦中 昭和初年の北方の農民風土 北本・稲村との出会い 稲村容…

第九綺想曲 第一部 劉星仁

1987年1月、村松書館から刊行された劉星仁(1954~)の長編小説。著者は福岡県生まれ、刊行時の職業はコピーライター、住所は杉並区方南。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

金子光晴論 エゴとそのエロス 新谷行

1977年12月、泰流社から刊行された新谷行(1932~1979)の評論集。編集は高橋徹。 目次 第一章 遍歴の底にあるもの 一 その視座について 二 大震災の体験 三 漂流者としての自覚 四 戦時下の姿勢 五 「恥」の意味 第二章 嫌悪と否定 一 「おっとせい」につい…

樹影 世耕政隆詩集

1993年12月、紀伊國屋書店から刊行された世耕政隆(1923~1998)の詩集。著者は政治家。詩誌「ポリタイア」スポンサー。世耕弘成の伯父。 目次 刺客 過ぐる夏の日 層 銀杏のした 海鳥 沿道 〈熊野・熊野古道> 故山 海市 邀撃 隠れ里 樹と人 幻燈 空耳 雲界 …

母の手  レオン・フラピエ 深尾須磨子訳

1934年9月、平凡社から刊行されたレオン・フラピエの長編小説。翻訳は深尾須磨子。装幀は藤田嗣治。画像は裸本。第2回ゴンクール賞受賞作品(1904)。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

水晶の季節 各務章詩集

1964年9月、福岡詩人協会から刊行された各務章(1925~2012)の第3詩集。刊行時の著者の職業は高校教諭、住所は福岡市田島北町。 目次 出発 手紙 木立 罪のように 夜 日暮れ みつめる人々 眠っているとき 期待 切る みずうみ ながれ 誕生日 物語 まなざし ま…

地の塩の箱 江口榛一

1959年7月、くろしお出版から刊行された江口榛一(1914~1979)のエッセイ集。刊行時の著者の住所は千葉市作草部町。 目次 序詩 いまは冬 「地の塩」の章のもとに きずついた山のけものが その思想そのモラル 四十三番目の箱 羽田文子というひと 地の塩の箱…

銀座 高見順編

1956年2月、英宝社から刊行された随筆アンソロジー。編集は高見順。装幀は高橋忠弥。 目次 若き日の銀座 奥野信太郎 煉瓦からコンクリートへ 清水一 銀座の秘密 ノエル・ヌエット 銀座界隈の文学 野田宇太郎 銀座文壇地図 十返肇 銀座心理学 高橋義孝 銀座成…

浅草 高見順編

1955年12月、英宝社から刊行された随筆アンソロジー。編集は高見順。装幀は高橋忠弥。 目次 オペラ時代 濱本浩 レヴェーからバーレスクへ 水守三郎 浅草の風物 桶谷繁雄 浅草の思い出 芝木好子 浅草の子供 長谷健 浅草廣小路附近 久保田万太郎 下町情緒を訪…

艶魔地獄一名或る死刑囚のグリンプス 橘外男

2014年5月、Noir Punk PRESSから復刊された橘外男橘外男の第3小説。底本は1923年、日本書院出版部発行版。装画は玉川重機。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

催眠歌 福原清詩集

1944年2月、湯川弘文社から刊行された福原清の選詩集。新詩叢書。 目次 ・をりをりの歌(昭和七年――昭和十二年) しやぼん玉吹く 遅日 残春唱 花片 春風 ことのね 春のあは雪 断章 旗中吟 アカシヤ並木 庭前落葉 琴 十年 わが庭の晩秋の歌 晩夏小情 夏野ゆふ…

消しもれた郵便切手 望郷歌以后 本家勇詩集

1982年3月、ラビーン社から刊行された本家勇の第6詩集。 目次 曠原の日の歌 辺境のうた。 消しもれた郵便切手 裁培植物に思う 四十年 老たる葦 巨木のうた ペニシリン 母川回帰 商売敵 羽扇のうた 貧乏神のうた 大神という名の男 砂のうたごえ 位置について …

車中の少女 今井朝二詩集

1972年3月、国鉄詩人連盟から刊行された今井朝二(1925~)の第1詩集。装幀は内田克己。R.P.シリーズ34。刊行時の住所は新潟県三条市。 目次 車中風景 踊っていた 岩つばめ 月 一日しぶきたてて雨が降った お前への歌 稲の穂のそよぎのように 夜の底 夜 檻 …