2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

呼吸詩集 現代京都詩話会編

1998年4月、行路社から刊行されたアンソロジー詩集。編者は現代京都詩話会(代表・有馬敲)。編集委員は有馬敲、武村雄一、名古屋哲夫、日高滋、安森ソノ子。装幀は倉本修。 現代京都詩話会は一九七八年に発足し、京都在住の詩人が中心になって自作の詩朗読…

あかるい水になるように 岬多可子詩集

2020年7月、書肆山田から刊行された岬多可子(1967~)の第6詩集。装幀は亜令。第2回大岡信賞受賞作品。 目次 骨片蒐集 くらいなかの火のはじまり てのひらのひらひらと火 そして火の休まるところ 土で描かれたのを視る その水は身のうちを もともとはひとつ…

西暦1999 続矢来町半世紀 野平健一

1999年9月、私家版として刊行された野平健一(1923~2010)のエッセイ集。製作は新潮社。 目次 モデルの真贋-1996 志賀直哉と『如是我聞』-1998 見事な口述原稿-1989 太宰治「玉川心中」の情死現場-1995 琵琶湖周航余話-1999 はかなき五十年-1993 「世紀末」…

矢来町半世紀 太宰さん三島さんのこと、その他 野平健一

1992年8月、新潮社から刊行された野平健一(1923~2010)のエッセイ集。装画は阿阿生子。 目次 はしがき イラク征伐-1992 パブリシティにおける 「三島由紀夫の死」の研究全くの試論として-1971 『如是我聞』と太宰治-1948 『斜陽』のころの太宰さん-1948 太…

この地上で 藤田晴央詩集

1990年12月、土曜美術社から刊行された藤田晴央(1951~)の第4詩集。装幀は司修。21世紀詩人叢書3。 目次 第一章 この地上で この地上で(イン・東京) 恋唄 したの花 萄葡 結婚 スケッチ 写真 さよなら東京 永遠 まずビーが行った 第二章 デリシャス 河口へ …

某日の境 柿沼徹詩集

2020年10月、思潮社から刊行された柿沼徹(1957~)の第5詩集。装画は森雅代。著者は東京都北多摩郡生まれ。 目次 とっぴんぱらり じょうぶな夢 鳥獣の境 濁音の境 4名 玄関 穴虫 ちゃぶ台 襖 扁桃腺 葱畑 墓森 豆腐屋のラッパ 庚申 赤い口 穴の育成 どぶ 樹…

不断の花 上林暁

1944年2月、地平社から刊行された上林暁(1902~1980)の随筆集。装幀は吉田貫三郎。 目次 ・田園起居 村の散歩者 母校 ・田園小品 狐 山火事 ・故郷抄 講 先祖祭 建碑式 田園ノオト 椎の實拾ひ 鐵橋の町 ・田園歳末記 區長改選の日 財産整理 郷愁 土佐風景 …

西津軽へ 藤田晴央詩集

1987年4月、書肆山田から刊行された藤田晴央(1951~)の第3詩集。装幀は三嶋典東。 あれは1978年の夏だった。私は、詩友・清水昶と共に、津軽半島の西の奥処にある平滝沼を訪れていた。こんな処にこんな沼が、私はそこにその地方の、人には見せない真顔を見…

雨をよぶ灯台 新装版 マーサ・ナカムラ

2020年6月、思潮社から刊行されたマーサ・ナカムラの第2詩集。装幀は外間隆史。旧版は2020年1月発行。第28回萩原朔太郎賞受賞作品。 目次 鯉は船に乗って進む サンタ駆動 篠の目原を行く 御祝儀 なかへと 犬 小さな幻影と大きな幻影を追う 出せ 夜の思い出 …

魚の鰭 東鷹女句集

1941年1月、甲鳥書林から刊行された東鷹女(三橋鷹女)の第1句集。装幀は武者小路実篤。 「魚の鰭」一巻は私の心の旅姿である。ある日は嚴のやうな怒濤を潛り、ある時は日輪まばゆき波上を駈り、またある時は、浮藻のかげをひそやかに流れ歩みつつ、ここに一…

緑が雲を思う 藤田晴央詩集

1982年10月、紫陽社から刊行された藤田晴央(1951~)の第2詩集。 一九六九年から七九年までの十代から二十代への十年にわたる詩篇をまとめた第一詩集『毛男』を出した時、もし第二詩集を出すなら、また十年後と思っていた。あれから三年、予定の十年が三年…

詩の世界 こころ・形・表現 大木実

1952年5月、さ・え・ら書房から刊行された大木実(1913~1996)の学生向け詩論。「ぼくたちの研究室」シリーズ。刊行時の著者の住所は大宮市上小町。 詩を研究し鑑賞するには二つの方法があります。一つは詩はどういうものであるか、その内容や形体をしらべ…

エンジェルコーリング 淺山泰美

2003年7月、砂子屋書房から刊行された淺山泰美(1954~)の短編小説集。装画は渡辺純子。著者は京都市生まれ。 目次 エンジェルコーリング 精霊蜻蛉 ワンス・イン・ア・ブルームーン NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

藤沢桓夫集 新編現代日本文学全集第7巻

1958年3月、東方社から刊行された藤沢桓夫の作品集。シリーズ装幀は江崎孝坪。 目次 薔薇はよみがえる緑の詩集 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

観音 加藤千晴詩集

1946年6月、臼井書房から刊行された加藤千晴(1904~1950)の詩集。 目次 ・觀音 觀音 稱名 念佛 槌 ・跪坐 土打てば 夕暮 雪 大木 竹林に坐して 子供の繪 ・希求 希求 白頭翁に 思ひ出 夜の雨 ・放鳥 厭離庵 鳥を放す 冬の歌 荷車 石をたたく 戰死した義弟…

オホーツク物語 森一歩

1966年7月、集英社から刊行された森一歩(1938~)の少女小説。装幀、挿絵は藤田ミラノ。コバルト・ブックス。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

立っている青い子供 川田靖子詩集

1989年11月、芸林書房から刊行された川田靖子(1934~)の第6詩集。装画は海老原省象。 私はどこから来て、どこへ行くのだろうか。十二歳のとき級友(クラスメイト)が私の名前を分解して、ならいたての英語で「立っている青い子供スタンディング・プルー・…

松倉米吉歌集

1923年3月、古今書院から刊行された松倉米吉(1895~1919)の遺稿歌集。 松倉君の歌集の序文を書かねばならぬと思ひながらつひ筆をとらずにゐるうら、自分は、突然父の死に遭うて、家郷に歸つて來た。 昨日初七日の法要をいとなみ、今日は家の土の茶畑で、母…

つぼみの歌 山本藤枝

1966年11月、集英社から刊行された山本藤枝(1910~2003)の少女小説。装幀、挿絵は藤田ミラノ。コバルト・ブックス。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

鳥獣戯画その他 中崎一夫詩集

1966年10月、思潮社から刊行された中崎一夫(1931~)の第1詩集。著者自装。著者の本名は田村英之助、桐生市生まれ。刊行時の住所は東京都北多摩郡国立町。 正確にいうと、これは私のふたつめの詩集である。むかし小学校五年のとき『夏休詩集』というのをつ…

田舎第一輯 榎本榮一詩集

1937年5月、私家版として刊行された榎本榮一の詩集。装幀は増田千代松。刊行時の著者の住所は大阪市西区。 こゝに私の十年間の詩篇を輯録するに當つて、今の私の心持を、順序なくしるしてみたいと存じます。 私の心に詩があることを、はじめて知らせて下さつ…

水色の慕情 津村節子

1965年12月、集英社から刊行された津村節子(1928~)の少女小説。装幀は藤田ミラノ。コバルト・ブックス。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

堀のうち 宇田良子詩集

1989年12月、編集工房ノアから刊行された宇田良子(1928~2019)の第3詩集。近江詩人会会員。刊行時の住所は滋賀県彦根市本町。 子育てがおわり、さて二人の娘を結婚させる段になって、予想とはずれた方向に、否応ない将来が見えてきました。そのころから少…

卍 今立磨杞子詩集

私家版として刊行された今立磨杞子の詩集。装幀は戸田ヒロコ。刊行時の著者の住所はいわき市。 目次 卍 雫 通りゃんせ 恋唄 大地 ひらがな 届かない手紙 窓 ことば 船出 綾取り 神様のある午後 子供たちのある午後の素描 娘に 父に供へる Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ ことばの…

白百合の祈り 諸星澄子

1968年4月、集英社から刊行された諸星澄子(1932~)の少女小説。装幀は藤田ミラノ、挿絵は土居淳男。コバルト・ブックス。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

夜の凧 沖浦京子詩集

1988年5月、編集工房ノアから刊行された沖浦京子(1938~)の第2詩集。装画は川端清。刊行時の著者の住所は大阪府守口市。 第一詩集『移行』を出した頃、私はどこかへ行きたかったのはたしかなことでした。詩を書くことではない、どこか行為するところへ。で…

イエスタデイ 中村俊亮詩集

1968年12月、思潮社から刊行された中村俊亮(1939~)の第2詩集。装幀は大宮政郎、映像は田沢利紀。著者は盛岡生まれ、刊行時の著者の住所は盛岡市清水町。 目次 好きだ おお ひばり ソネット(少女) ソネット(いつのまにか) ソネット(ノクタァン) 汚れた悲し…

野ぎくの道しるべ 三木澄子

1967年10月、集英社から刊行された三木澄子(1908~1988)の少女小説。装幀、挿絵は藤田ミラノ。コバルト・ブックス。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

風 佐野豊詩集

2021年4月、資生堂から刊行された佐野豊の第2詩集。「花椿」828号付録。「第3回あなたが選ぶ『今月の詩』」。 目次 電話 引き算の果てに 真人間 独楽 ぼくのぼくによる 沿道 ごほん 夏場 Angel In Blue 風 解説 高橋源一郎 花椿

花の残り 岬多可子詩集

1995年12月、思潮社から刊行された岬多可子(1967~)の第2詩集。 一九九一年から一九九四年に書いた二十九篇、わたしにとって二冊目の詩集である。会社勤めの二年目から五年目・結婚以前の期間ということになる。一冊にまとめてしまうと、みずからの書いた…