2020年7月、書肆山田から刊行された岬多可子(1967~)の第6詩集。装幀は亜令。第2回大岡信賞受賞作品。
目次
- 骨片蒐集
- くらいなかの火のはじまり
- てのひらのひらひらと火
- そして火の休まるところ
- 土で描かれたのを視る
- その水は身のうちを
- もともとはひとつの土
- 水のだんだんのこと
- 木の蜜に封じられ
- あかるい水になるように
- 木々の息のあいだに
- 残るものは木々と
- 銅葺きの屋根はしずまり
- すべて溶かして香る土
- 鋼の朽ちていくとき
- 小花の金銀に散り敷いて
- 標本帖
- 花の頃
- 鳥待日
- 山荘の花の実
- 閾値、夏
- 金盥
- 風の跡
- 閾値
- 秋
- 秋の光
- ピュレ
- 納屋
- 錆
- 閾値、冬
- 雪
- 閾値、春
- 貝と蕾
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