1986年4月、砂子屋書房から刊行された伊藤正斉(1913~)の詩集成。装画は新井豊美。
目次
*『冬の日』(一九四四年)より
- 空や山脈や
- どんなかすかなもの音も
- そびえた背を
- 静かに
- 粘土
*『続・冬の日』(一九四七年)より
- ならないバイオリンを弾劾せよ
- 哀歌
- まっくらな流れのなかから
- ふたたび
- 驟馬の水平の背に跨って
- ペスト
- 受難
*『粘土』(一九五九年)より3
- 春雷
- まわるまわる
- 夏の朝は
- 空
- 粘土
- 絶縁
- 風
*『壺』(一九七一年)より
- ミイラとり
- 呪文
- 蛆
- すべる
- ほれっぱなし
- 土
- みみず
- こじゅけい
- 作業
- 壺
- 目
- カササギ
- 夜明け
- 穴夏
*『火の壁』(一九七六年)より
- 夏
- 穴
- 纏足
- 火の舌
- 鶯窯
- 年のはじめのこと
- 雪の日
*『乾湿記』(一九七八年)より
- 狙う
- 鎮魂歌
- きこえてくる
- 蚕
- 退却
- 雉子
- わたしの女
*『空馳ける馬』(一九八二年)より
- 馬
- 三十五年目の馬
- 自由
- 冬のくる歌
- 大阪0一夜
- 身辺小詩
*「のだのだ」抄(一九八二年以後、『菊屋』『あんかるわ』)より
- なぜ
- サソリ
- 赤い電車
- 花すぎ
- 赤い電車
- 齚癖
- のだ のだ
- 水を飲む 検査シリーズ――大腸
- 棒を飲む検査シリーズ――膵臓
- *拾遺詩篇&
- 粘土
- NOSTALGIA
- 指
- 埋葬――陶工ノート
- 土くれ
- 風
- 右むけ右
- 紙芝居
- 鴉
- 彼女たちは子供を産んで
- バッタ――不完全変態
解説 北川透
伊藤正斉略年譜